初心者向け:「通じる/通じない」ステージ攻略法
2026.04.10
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英語力のレベルは初級・中級・上級と分けられることが多いですが、実際自分がどこにいるのかを見極めることは意外と難しいものです。話すときに焦りがあるので初級だと思っていても、聞き手からすれば中級ということもあり得ます。逆にとても楽しくコミュニケーション取れているように感じても、実際は単語の羅列になっていて聞き手の負荷が高くなっていることもあるのです。自分が今どのような学習段階にいるのかを知ると現状の課題を客観的に見ることができ、より効率的な英語学習ができるようになります。
今回は初級・中級・上級の境界線が明確になるように、以下のような3つのステージに分けてみました。
①「通じる/通じない」ステージ
②「自然/不自然」ステージ
③「アップデート」ステージ
この記事ではすべての英会話初心者が通る、①「通じる/通じない」ステージに関して掘り下げていきます。

1.自分のレベルを認識することは大切
英語力を効率的に伸ばしていく上で、自分が今どのステージにいるのかを把握しておくことは重要です。英語力は一歩一歩伸ばしていくものであり、今の自分のレベルに合わせた学習を実施することが効果的な成長に繋がります。例えば、会話で通じるか通じないかという問題よりもネイティブにとって一番自然な表現について優先して考えてしまう、といった傾向が多く見られます。自然な表現を習得するには学習や英語運用の経験値が必要なので、通じるか通じないか定かでない状態で自然な表現を突き詰めてしまうと会話時の負担が大きくなります。まずは通じさせる気持ちを持って一歩一歩前進することが大切です。今回は初級とも言える「通じる/通じない」ステージについてよく起こりがちなことをリストにして解説しています。スクールに通われている方も独学で頑張っている方も、ぜひ参考にしながら当てはまることがあれば該当の対策へ読み進めていただければ幸いです。
2.「通じる/通じない」ステージでの課題
・単語が通じない
頑張って言ってみた単語が通じなかったという経験をお持ちの方も多いかと思います。
通じる英語を身に付ける上で語彙を増やしていくことは重要ですが、同時にその覚えた単語やフレーズを伝わるように練習できると少しずつ自信に繋がっていきます。まずは英語らしい音を出せるように、すでにご存じの単語も含めた発音の練習を早い段階からしていきましょう。
・単語がわからず焦る
話したいことがあるけれど単語が出てこないというシーンは英語学習者であれば誰でもが通る道です。ただここで本当に単語を知らないのか、それとも知っている単語の使いどころを知らないだけなのかを見極めることが大切です。場合によってはすでに知っている単語の運用方法を学ぶだけで済むこともあります。名詞が出ない場合は単語がわからないことが多く、動詞や形容詞の場合は見ればわかるけれど使いどころがわかっていない状態のことが多いです。
闇雲な単語学習ではなく、目的や課題に合った単語から優先的に学ぶと効率的です。
・相手の言っていることが理解できない
英会話を進める上で一番ストレスになると言っても過言ではない聞き取りは、会話練習のハードルを下げるためにも早めに対策をしていくとよい課題です。
聞き取れるようになるためには自分でも同じ音で言えるようになることが必要ですので、こちらもまずは発音練習を日常の習慣にできるとよいでしょう。
ただし発音はスポーツや体づくりのような側面があり短期での上達が難しく、日本語しか話してこなかった大人が発音の癖を矯正するのには時間を要することもあります。裏で毎日トレーニングをしつつ、会話練習では聞き取れなかったことに対処する術を身に付けておくことも大切です。
・文章は時間かけないと作れない
書くときや問題を解くときは考える時間があるので長い文章が書けても、会話となると同じようにはできないと感じる方も多いのではないでしょうか?
それは会話になった途端に即答力が求められており、そのスピードに作文力が追い付かないことが原因です。実はネイティブも長い文章を一から作るわけではなく、どこかで見たことのあるフレーズを繋げるような感覚で話しています。英語学習の経験値が上がるほど見たことあるフレーズは増えていきますが、それまでは咄嗟にでも作りやすい短い文に意識を向けていくとよいでしょう。
同時に会話以外のスピードが求められない環境で、自分の語彙力や文法力をフルに生かしたアウトプットの練習をしてみることも大切です。
3.課題の対策
対策1:発音は最初に!
発音の練習は英語学習初期の段階から行うことをお勧めします。「発音できないこと=聞き取れないこと」の法則があります。発音ができるとネイティブの講師の言っていることが聞き取れるだけでなく、フレーズや単語などを音から学べるようになるので一石二鳥です。
まずは英語の子音や母音の種類を学び、舌、口の筋肉、あごの開け方など日本語との違いをしっかりと押さえていくことが大切です。
参照記事:「発音が劇的に変わる!英会話のコツとは」
細かい発音のポイントは参照記事を参考にいただきたいのですが、まず意識すべきは「脱カタカナ発音」です。少し英語っぽく発音してみようという意識だけでも見違えるように変わることがあります。大人が例えば果物の名前などを英語のように発音するのはなんだか恥ずかしい気持ちになることは理解できますが、少しずつその気持ちを捨てていけると殻を破ることができるでしょう。スクールでネイティブのレッスンを受けている方は、発音の指導をマンツーマンで受けることができると大変効果的です。可能であればぜひ先生に発音矯正をお願いしてみましょう。
対策2:自分が言いたいことから単語を学ぶ
学校のテストやTOEICの準備では、どんな単語が出るかわからないので単語帳を最初から終わりまでしっかり覚える必要がありました。それはそれで基礎力となってくれるのですが、自分から発話するときには身の回りのことから英語で言えるように意識することが効果的です。日常会話という括りは広すぎるので、まずは家庭や職場などの身の回り、特に自分が普段日常的に話すことから表現できることを目標とするとよいでしょう。ネイティブ講師のレッスンを受けている方は、必ず毎回日常で起こったことを報告することをレッスンの習慣として準備してみてください。教室に行く前に言いたいことの単語や表現を調べてからレッスンに臨むことで、新単語を2回見ることになるので大変お勧めです。インターネットなどで単語を調べるときフレーズも検索すると効率が上がります。常用の動詞でも似た意味のものも多くどれを使ってよいかがわかりづらいですが、少し長めのフレーズで検索することで文脈に合った単語を学ぶことができます。
例:
「見る」と検索→ See, Look, Watch と出てきてどれかわからない
「テレビを見る」と検索→ Watch TV と出てきて、ニュアンスが学べる
ぜひ辞書的な意味だけでなく、実際に使うところまで気にしながら調べてみてください。
対策3:話すときはS+Vの意識のみ!
長い文章で話そうとすると止まってしまう方は、まずは情報を小分けにして「短い文章(S主語V動詞)+接続詞」の形で話を繋げていくことを意識するとよいでしょう。そうすることで文法や構文を考える負荷が少なくなり、流暢さが向上します。
例:週末は特に予定がなかったので、家で映画を観たり本を読んだりしてゆっくり過ごした。
→短くした文に主語を足して「1文1情報」にする
→週末は予定がなかった。/(だから)家で過ごした。/映画を観たり、本を読んだりした。/(なので)リラックスできた。
→I didn’t have plans on the weekend. / So, I stayed home. / I watched movies and read books. / And, I relaxed.
1つの動詞(=行動や動作) に対して主語が1つずつ付くイメージです。
スクールでの学習がメインになっている方は、特にレッスン内でこの話し方を徹底して練習すると少し長い話も区切りながら整理することができるようになります。
対策4:3行日記やSNSなどで少しずつアウトプット練習
会話練習で対策3の方法を使いつつ、やはり構文力をつけるためのトレーニングも並行して行っておきたいものです。そこで毎日少しずつでもいいので英語で日記をつけたりSNSなどに英語で投稿したりできると、文法などにも挑戦しながらアウトプットすることができます。文法も何も言いたことがない状態で1から勉強するよりかは、何か言いたいことがあり、その言い方を学ぶときに一緒に学べると自分の物になっていきます。文法に関しては参考書やドリルを使って学生時代の知識を思い出すことも一つの方法ですが、その際もただ設問を解くだけでなく常に自分が使うことを前提に学習していきましょう。
対策5:聞き返しのフレーズなどは優先的に学ぶ
英語力を伸ばしつつ会話練習を重ねることは大切ですが、今すぐに英語を運用しなくてはいけない方は現状持っている英語力を総動員してコミュニケーションを取らなくてはいけません。その際は分からなかったことをしっかり確認しつつ会話を進めていく必要があります。そこで、少なくとも以下の3つのパターンの聞き返しフレーズは覚えておきましょう。
① 繰り返してほしい→ Could you say that again? (もう一度言ってもらえますか?)
② ゆっくり話してほしい→ Could you speak a little bit slowly? (少しゆっくり話してもらえますか?)
③ 単語がわからない→ What does 〇〇 mean? (〇〇はどういう意味ですか?)
もしフレーズを咄嗟に出すことが難しければ、まずは会話を止める一言(Excuse me, Hold on など)を入れると決めておくと気持ちが楽になります。スクールに通われていてネイティブ講師と話す機会がある方はぜひ練習してみてください。
終わりに
今回はまずは英語でしっかりコミュニケーションを取れるようになるために必要なトレーニング方法などをお伝えいたしました。もちろん全てを実践することは難しいかもしれませんので、この中からご自身の生活スタイルや好みに合ったものから始めていってください。
英語のコミュニケーションを向上させるにはネイティブ講師などと実際に話すことも不可欠です。イングリッシュビレッジではレベルと希望に合ったレッスンを英語圏出身の講師が提供してくれますので、初心者の方でも安心して受講していただくことができます。東京や横浜近郊であれば対面のレッスンでより異文化交流の雰囲気を直接感じていただくこともできますので、ぜひ一度無料体験に足をお運びください。
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執筆者: 吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ 英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年 日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。 |

