英会話キャッチボールの上達方法とは?

タイプ別最強学習法

「英会話で何とかコミュニケーションが取れているけれど、理想と違う」

「スムーズに受け応えができていない気がする」

英会話を進める中で漠然と自信がないということは多くの学習者に見られる傾向です。相手の言っていることもわかるし、自分の言いたいこともある程度伝えられているのに自信がないのは、もしかすると会話のキャッチボールに不自然な部分があるからかもしれません。

今回は自然な会話のキャッチボールに必要なスキルとその学習やトレーニング方法をお伝えいたします。

1.自然な会話のキャッチボールに必要なこと

よく「教科書英語」という表現は、言葉が自然ではない英語の代表として使われます。なぜ教科書英語の文法などがあっているにもかかわらず、自然でないと言われてしまうかというと、会話に必ず入ってくる間を埋めるための音やトーンなどが考慮されていないというのが理由の一つです。

最近はAIが普及してAIとも話す機会も増えてきました。AIが人間らしく聞こえない理由の一つには不自然なイントネーションがありますが、他にも相槌や間を埋める音なしに突然完璧な文章が返ってくることも挙げられます。AIや教科書のように突然完璧な答えを話し始めることは、言うべき内容を考えながら話す必要のある生身の人間には大変負荷がかかることであり、英語を第二言語として話す人にとっては「気まずい間」として現れることがあるため厄介です。会話中に間が多いということは、話し手にとっても聞き手にとっても話しづらい状態であり、たとえ何とか通じ合えたとしても自然なキャッチボールができているとは言えません。

小さい頃から英語に触れるとこの間を埋める音や相槌などは自然と習得できますが、ある程度大人になってから教科書など文字から学んだ多くの日本人は、どのように間を埋めるかを習得することが会話の負荷を減らすことに繋がります。

間を埋められる要素としては相槌、コメント、質問などがありますので、一つひとつ見ていきながら、自然な会話のキャッチボールを目指しましょう。

 

2.質問ではない相手の発言をキャッチ!

・まずは相槌の一言で反応

ネイティブスピーカーと会話をしているときに、相手の言ったことはほぼ完全に理解しているにもかかわらず、「う、うん・・・」と黙ってしまった、もしくは気まずい反応をしてしまった経験はないでしょうか?わかっているのに反応できないことが続くと自分の英会話力にも自信がなくなってしまうかもしれません。

自信がなくなって言いたいことを言うチャンスを逃すことがないように、まずは相手の発言にしっかり相槌して会話に興味を持っているサインを出すようにすると、会話の心理的ハードルが下がるはずです。

相手の発言が理解できたら、まずは一言の相槌で反応することから練習できるとよいでしょう。

 

例:

Ah, I see! なるほど!

Really? ほんとに?

Uh, huh. ふーん。

Right! そうだね!

Wow!  すごい!

Oh…  ああ(残念)

 

一言の相槌を練習することは、ネイティブのように英語を話すための第一歩です。日本語でも相槌なしに何かを話し始めることは少ないと思います。英語で相槌が使いこなせるとスムーズに会話の流れに乗れることも多くなり、「次に何を言うべきか」と止まってしまう気まずい間を解消することもできます。

またこのネイティブらしい相槌は、日本人の多くが心理的な壁と感じてしまう要素です。英語を話すときに恥ずかしく感じてしまうことがある方は、相槌を習得することで殻を破ることも期待できるのでぜひ練習してみてください。

一言の相槌の打ち方のイメージが難しい時は、それだけを意識して映画などを見てみると文脈と一緒にインプットすることができます。

 

・コメント力を鍛える

一言目の相槌とセットで実践できると好ましいのが、簡単なコメントをすることです。

特にThat’s + 形容詞は覚えておくと便利ですので、ポジティブな反応とネガティブな反応に分けて使い分けられるように準備しておくのも一つの手です。

 

ポジティブ例:

That’s nice!

That’s great!

That’s amazing! など

 

ネガティブ例:

That’s not good.

That’s sad.

That’s terrible. など

 

これらと先程の一言相槌を組み合わせると、以下のような自然な反応を目指すことができます。

 

ポジティブ反応例:

A: My sister is getting married next month!

B: Wow! That’s great! Congratulations!

 

ネガティブ反応例:

A: I think I have a cold today.

B: Really? That’s not good. You should go home and rest!

 

That’s +形容詞以外にもコメントの種類はたくさんあります。スクールでネイティブ講師のレッスンを受けている方は、彼らの相槌をしっかりと観察して真似できるようになると表現の幅が広がりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

3.質問をキャッチ!

・理解が曖昧な質問は聞き返す

英会話の最初のうちは意味を予測して答えて会話を前に進めることも大切ですが、レッスンなど学べる環境においては相手の質問をしっかりと理解する努力をすることが上達への近道です。講師の質問を理解しただけで満足せず、同じように繰り返して言えることを目標にすると、実際の会話でも使うフレーズが身についていきます。

 

質問がわからなかった時の聞き返しの例としては、

 

Could you say that again? もう一度言ってもらえる?

Could you write it down? 書いてもらってもいいですか?

What does (単語) mean? どういう意味?

 

などが代表例です。

繰り返したり説明を受けたり、それでもわからなかったら書いてもらうようにすることで、確実にレッスン中でもフレーズを自分の物にしていくことができます。もし会話がどんどん進んでしまうようであれば、それぞれの聞き返し文の前に”Sorry!”や”Excuse me”と言うようにすれば止めることもできるので、まずは疑問があったことを相手に伝えてからリクエストするとよいでしょう。

 

・質問に答える+もう一つの情報

ネイティブと話しているときに質問をされると最初は焦りを感じますが、徐々に慣れてくるはずです。慣れてきたら質問に答えて終わるのではなく、もう一つ関連する情報を付け加えられるようになると、話が広がるきっかけを作ることができます。

質問の答え1つだけで済ませてしまうと「もう話したくないのかな」という印象を与えてしまうことにもなりますので、情報を追加することでもっと伝えたい意思を表すこともできます。

 

例:

A: What did you do last weekend?

B: I went to Nikko. I loved seeing waterfalls!

 

A: How was your day?

B: It was very busy. I had to finish so many tasks today and I’m ready for a nice shower!

 

情報をいつでも付け加えられるように、「事実+感想」のセットで話すことを心がけておくと安心です。聞かれた以上の情報を常に与えるように意識すると自分の発話量を増やすことができます。

4.投げ返す

・相手に質問を振る

もう一つの情報を言い終わったり、相手が付け加えた情報を聞き終わったりしたタイミングで、関連する質問ができると話題を深堀りすることができます。相手との共通の話題を見つけたり、自分が話やすい方向に会話を運んだりするためには大変有効なスキルですので、ネイティブ講師とのレッスン中なども積極的に質問するようにしましょう。特にWhat, Why, How で始まる質問ができると相手から多くの情報を引き出すことができます。

 

例①:

A: What did you do last weekend?

B: Well, I went to see the new Michael Jackson’s movie.

A: Oh, that sounds fun! What MJ song did you like the most?

B: I love “Man In The Mirror”.

 

ここではAさんがBさんの言ったことについてもっと知りたかったため、関連した質問を返しています。

 

例②:

A: What did you do last weekend?

B: I played basketball with some friends! It was really fun!

A: Wow, that’s nice. I’m really not good at basketball though. Do you play any other sports?

B: Yeah, I actually play tennis too!

A: Oh, me too! It’s so fun!

 

ここではAさんがBさんの言ったバスケットボールについての会話を続けることが難しいと判断したため、他のスポーツをするかどうか聞いてみて、自分との共通点を見つけようとしています。このように相手の興味関心を探るときはシンプルなDo you ~?の質問が効果的です。

 

終わりに

今回は会話のキャッチボールがスムーズになる「反応する、情報を付け加える、質問を返す、聞き返す」といったスキルについてお伝えしました。ここで紹介した以外にも使いやすいフレーズや表現はたくさんあります。ネイティブ講師から学ぶことの利点としては、実際に使われる英語を聞きながら覚えていけることです。ぜひレッスン内では今回紹介した聞き返しフレーズなども使いながら、フレーズを自分の物にしていってください。

執筆者:

吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ

英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年

日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。

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