大人になってから学ぶ英会話

レベル別最強学習法

「学生の頃に英語は得意ではなかったが、仕事で英語が必要になった」

「受験英語はやってきたが、旅行に行ってもほとんど話せない」

このようなお悩みをお持ちの学習者はたくさんいます。学生の時にもっと学んでおけばよかったと後悔しつつ、今更英会話なんて本当に学ぶことができるのか?と思われている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

「大人になってからでも遅くはない」と聞いたこともあるかもしれませんが、実は遅くないだけではなく、大人だからこそ効率的に英会話を習得できるという利点も存在します。この記事では、大人になってから英語を学ぶ難しさを乗り越えて、初心者の大人でも英会話において上達できる方法を幾つか紹介いたします。

 

 

1.大人が学ぶことの難しさ

英語圏で生まれた子どもであれば、赤ちゃんの時から両親の英語を聞きながら真似をして自然に英語を習得していきます。私たち日本人も同じように母語である日本語を習得しました。子どもは間違えたら恥ずかしいという概念も持っていないので、どんどん発音や単語を間違えながら学んでいけることが利点です。しかし大人になってから新しい言語を習得しようとすると、恥じらいなどが壁になることもあります。

 

1-1. 時間が足りない?

大人の一番の問題は時間が足りないことです。学生であれば英語に費やす時間も取りやすいですが、社会人は仕事などをこなしながら学習の時間を設けていかないといけません。

学生のようにまとめて「勉強」しようとすると時間が本当に足りないように感じますが、英語のコミュニケーション能力向上は暗記よりもスポーツのトレーニングと同じアプローチが効果的なので、日々の継続した努力が一番力になります。そこでキーワードとなるのが習慣化日常化です。

 

習慣化:

毎日場所や時間を決めて、一日のルーティーンの中に英語に触れる時間を組み込んでしまうことができると継続に役立ちます。突然まとめて数時間学習することは、覚えられる内容には限りがありますので効果的とは言い切れません。体づくりのように、毎日コツコツ継続することが一番近い上達へのカギです。

自分で毎日コツコツ学習することが難しい方は、ネイティブ講師とのレッスンなどを定期的に受講しつつ、日々の学習のモチベーションを保つ方法も一つの手です。学習に少しの強制力を持たせることで、必ずやらなくてはいけない環境を作り出すことができます。

 

日常化:

たとえ毎日英語に触れることが習慣化できたとしても、更なる効果を期待するためには使うことを前提に学習することが望ましいです。日常と全く関係のないこと(例えば会話ではほぼ使わない論文など)を英会話のために学ぶのは会話へ直結することが少ないので非効率的かもしれません。

英語学習の習慣化を意識すると同時に、日頃の情報収集など日常に必要なことを英語で行うと時間のない方でも強制力を持って英語を学ぶことができます。例えば毎日感覚的に触るスマホの設定を英語にすることで感覚的に単語を覚えることができますし、好きな海外セレブをSNSでフォローしたりすることで短い文章に毎日触れることができます。特に海外旅行が好きな方や海外エンタメをよく見る方は、SNSでリアルタイムな情報収集をしながら英語を学ぶことができますので、ぜひ試してみてください。

 

 

1-2. 初心者だから恥ずかしい

学校の教育で英語を最低6年は勉強してきた私たち日本人は、自分に対してハイレベルな英語力を要求してしまうことがあります。

スピーキングに関しては高校までの普通の英語教育ではほぼ行わないので、初めての英会話はできないことは仕方がないのですが、それでも自分の英語力を責めてしまい恥ずかしく感じてしまう人は多いです。英語を話したときに間違えたり失敗したりする度にショックが大きいと、英語学習のモチベーションに影響してしまいます。

初心者が英会話を楽しむ方法は、「スピーキング初心者であることを受け入れる」ことです。会話ではまずは単語だけでもいいのでとにかく伝えることを目指し、それができるようになってから細かいところを修正したり、スキルアップしたりするイメージを持つと気持ちが楽になります。できないところだけを見てしまうとキリがないので、英会話を始めたばかりの方はぜひ表現できるようになったことに目を向けて、会話が通じる喜びを味わいながら練習できるとモチベーションも維持しやすくなります。

 

1-3. 日本人としての常識

日本語を母語とする方は日本人らしく遠回りに物事を言ったり、丁寧語を使ったり、日本語独自のニュアンスでお話しすることに慣れています。そこに突然英語という別の概念を取り込もうとすると、日本人として何十年と培ってきたコミュニケーションの方法が邪魔をしてしまうことがあります。

例えば丁寧語という概念は英語には存在しません。日本人としては知らない人にはとりあえず丁寧語で話すことが心地よいのですが、英語圏ではどちらかというとタメ口に近いような態度で話を始めることが多いです。言葉の意味をよく知っていたとしても、どのような態度で発してよいかわからないと、自分が思うように言葉を選ぶことができずに頭は混乱してしまいます。

英会話初心者の方も直面する壁ではありますが、長年スクールに通われている方でも、上達していないと感じられている方は「英語風」な表現を目指すとネイティブとの差を埋めやすくなるかもしれません。

いずれの場合も、ネイティブ講師を含めた本場の英語をよく観察して真似ることで克服が期待できます。真似する内容としては発音やイントネーション、ジェスチャーなど、ネイティブスピーカーが英語のコミュニケーションをするときに使っている様々な要素を真似します。(詳しくは過去記事「なぜ英語の発音練習は大切か」を参照)

日本人としての会話の常識を完全に忘れてほしいとは言えませんが、日本語と英語の性質が大きく違うため、日本語らしさを少し崩すイメージを持つことでスムーズに話せるようになるきっかけとなるかもしれません。

 

2.大人ができる英語学習

冒頭で子どもには恥がないことが利点とお伝えしましたが、間違うことが恥ずかしいと思い始めてからでも英語を学ぶのに決して遅くはありません。むしろ大人だからこそ、母語で得た知識も使って理解を深めながら言語を学ぶことができるのです。

 

 

2-1. レッスンからなら恥ずかしくない

日本で生活をしているとネイティブスピーカーと話す機会は少ないため、英会話のレッスンを受けても緊張してしまい、会話を進めることだけに必死になってしまうこともあるかもしれません。レッスンではない本番の会話なら話を前に進めていくことは大切ですが、レッスンの場は学びの場でもあります。時には止まって確認したり、新しく覚えた単語があればそれを実験的に使ってみたりする場であり、長い話をスムーズに整理できるかを会話しながら実際に検証してみる場でもあります。「当たって砕ける」ができることがレッスンという環境の利点です。間違えながら進めるという点は子どものように学ぶことと似ているかもしれません。

スクールにも長年教えてきた経験がある講師は多く、間違えたり勘違いしたことを言ってしまったりしても恥ずかしいと感じる必要はありません。間違いなしに最初から話すことは不可能なので、レッスンという場を最大限に利用して、たくさん間違えながら練習することが会話上達の近道です。マンツーマン指導のスクールなら講師以外に見られることはないので、周りの目を気にせず受講することができます。その空間では「間違えてもしょうがない」と思いながらレッスンを受け、恥ずかしい思いはレッスンの外には持ち帰らないようにすることが大切です。

 

2-2. 専門知識を使う

趣味や楽しさとは別に、仕事で必要などの理由で英会話上達を目指す方もたくさんいます。特に英語が好きではない場合などは、上述の習慣化や日常化で常に多方面から英語を学ぶことは逆にストレスになってしまう可能性もあります。そのような場合は社会人だからこそ持っている専門知識を英語で説明できるようにフォーカスしていくことで、仕事直結の英語を手早く身に付けることができます。

職場などで身に付けた専門知識は誰もが持っているものではなく、その道にいる人しかわからないことも多いです。仕事で使えるようになることと同時に、スクールに通われている方などは講師にわかってもらえるように説明する練習をできると大変効果的なトレーニングになります。日常英語というと簡単そうに聞こえますが、実は会話内容の幅が広く多岐にわたるため上達が感じにくいです。仕事で使う場合などはまずは仕事周りの英語からマスターしていくことで、英語を実際に運用できる人材に近づくことができます。

 

2-3. 日本語との違いを知って理解を深める

母語である日本語が定着している大人は、英語と日本語の違いをしっかりと理解し受け入れることで上達速度を上げることが可能です。

 

違い①:英語はとてもシンプル

1-3において英語には丁寧語の概念がないことはお伝えしましたが、英語には「です、ます、だよ、だし」のような語尾に付けるだけで話し手のニュアンスが変わるような表現はありません。その代わりにニュアンスを相手に伝えるためにイントネーションを変えたりさらにわかりやすくするために情報を付け加えたりすることで的確に情報伝達をします。

 

例:明日仕事かよ→Ugh, I work tomorrow.(不服そうに言う) I don’t want to go (情報を付け足す).

 

「~かよ」のような日本語表現を英語に求めず、適切な情報を入れる、もしくは音で表現することを目指していきましょう。音のボキャブラリーを増やすためには、日頃から映画やドラマなどを見て観察しておくことが効果的です。文字情報としての英語ではなく、簡単なフレーズでもどのようなトーンで発せられているかに注目できるとよいでしょう。

 

 

違い②:コミュニケーション文化

英語でのコミュニケーションは日本語とは大きく異なる点も日本人が英語を話しづらいと思ってしまう原因の一つです。日本語では周りの状況も伺いながら最後に結論を持ってくることが多いですが、英語では結論ファーストかつ、しっかりと自分の意見を述べます。そしてこの順番は私たちがコミュニケーションを取る際に無意識のうちに相手から期待してしまうものです。

そのため英語での会話の場合、最初に結論がないと聞き手は「何が言いたいのだろうか」とモヤモヤしてしまうことになります。逆に日本人の私たちが聞き手になるときは結論が最後に来ることを無意識に予測してしまうため、慣れるまでは最初を集中して聞かないと結論を聞き逃してしまうことになります。

英会話のレッスンに通われている方は以下のような順番で話すことを意識して会話してみると、英語風な順番に慣れることができます。

 

①結論(良い・悪い/好き・嫌いなど)

②理由(Because…を①とセットにするイメージ)

③例(②の具体例)

④まとめ(これで話は終わりという合図)

 

例:

① I think everyone should read books more often. (みんなもっと読書するべき)

② because you can update your language.(言語のアップデートができるから)

③ I’m 40 but I found a word I didn’t know yesterday.(私は40だけど、昨日新しい言葉を見つけた)

④ Reading is a good way to learn something new and I love it.(読書は新しいことが学べるので好きだ)

 

どんな内容を話すときも、必ず結論を言い切ってから話をするように意識することで英語は話しやすくなるはずです。ぜひレッスンなどで話す機会がある方は意識してみてください。

 

終わりに

今回は大人の方が英語の学習を始める上で知っておくと便利なことを中心にお伝えいたしました。イングリッシュビレッジには大人になってから英語を始めた受講生もたくさん在籍しております。お忙しくてもご自身のペースでお受けいただけますので、ぜひ一度体験レッスンに足を運んでみてください。

 

執筆者:

吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ

英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年

日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。

 

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