中級者向け:「自然/不自然」ステージ攻略法

タイプ別最強学習法

英語力のレベルは初級・中級・上級と分けられることが多いですが、実際自分がどこにいるのかを見極めることは意外と難しいものです。話すときに焦りがあるので初級だと思っていても、聞き手からすれば中級ということもあり得ます。逆にとても楽しくコミュニケーション取れているように感じても、実際は単語の羅列になっていて聞き手の負荷が高くなっていることもあるのです。自分が今どのような学習段階にいるのかを知ると現状の課題を客観的に見ることができ、より効率的な英語学習ができるようになります。

今回は初級・中級・上級の境界線が明確になるように、わかりやすく以下のような3つのステージに分けてみました。

①「通じる/通じない」ステージ

②「自然/不自然」ステージ

③「アップデート」ステージ

この記事では英会話中級者といえる②「自然/不自然」ステージに関して掘り下げていきます。

1.「自然/不自然」ステージとは

前回の①「通じる/通じない」ステージでの課題をある程度クリアされた方がこのステージと言えますが、このステージを定義すると「相手に理解はしてもらえるが、まだ不自然な表現が残っている状態」です。前回の記事ではまずは通じさせることが大切と書きましたが、このステージではいよいよさらに自然な表現を使うことに目を向けていきます。自然な表現が使えることで、ネイティブからの第一印象として英語が流暢に話せる人と思ってもらえる可能性が高くなります。交友関係やビジネスなども大きく変化させることができる可能性があるので、「通じればいい」という段階で学習継続を断念する前にぜひ最後までお読みください。

 

2.「自然/不自然」ステージでの課題

・通じるが不自然な表現が見受けられる

「通じる/通じない」のステージを乗り越えた方は少し英会話が楽になり楽しくなってきた頃かと思います。しかし、ずっと通じるか通じないかの目線で自分の英語を見続けてしまうと、「通じてるけど果たしてこれでいいのだろうか」という伸び悩みの状態に陥ってしまうことがあります。それを防ぐためには、目線を「通じる/通じない」から「自然か/不自然か」に切り替える必要があります。今表現できていることの精度をさらに上げていくような学習が習慣となるとよいでしょう。

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・長文だとスムーズに話せない

よく言い慣れた自己紹介の内容などはさっと出るのに、何かを説明しようとするとしどろもどろになってしまうとお悩みの方も多い方と思います。特に暗記した一言では済まないような長文を話さないといけないシーンで躓きを感じる方は多いのではないでしょうか?臨機応変な対応ができないことは会話への恐怖心に繋がってしまう可能性があるので、会話の練習をしつつ裏でトレーニングすることでそれを防ぐことができます。ただし、そのトレーニングも1から文章を作ることではなく、全体の構成や話の運び方、繋ぎの言葉などを真似て、少しずつ楽に組み立てられるようになることをゴールとします。

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・リスニングが盲点に

ネイティブ講師などと話すときに会話は楽しくできるけれど、自分の英語がなかなか伸びている気がしないと感じることも少なくありません。そのような時はリスニングの質を見直すことで糸口が見つかることがあります。どのぐらい聞き取れているでしょうか?ネイティブスピーカーの話したことの全体像しか掴めていないのであれば詳細を掴むトレーニングを、長い説明になるとついていけないのであれば上から英文を理解していくトレーニングをしていくとさらにリスニングからの理解が深まります。

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・英語を話すシーンになるとまだ緊張する

性格にもよりますが、通じる英語は話せるはずなのに英語を話す場面になると怖気づいてしまうことがあるかもしれません。自分の英語に対する自己評価が低い場合などはそのように感じてしまうこともあるでしょう。場数を踏むことも一つの手ですが、英語と日本語の根本的な違いを少し知ることで気持ちが楽になるかもしれません。

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3.課題の対策

対策1:興味のある本を読む

会話の練習が少し楽しくなってくるとさらに会話練習をすれば伸びると考える方もいますが、時短なのは一旦インプットの量を多くしてみることです。ただしこのインプットは「通じる/通じない」ステージで行うような単語の意味や文法の勉強ではなく、今知っている単語をいかに自然に使っていくかに焦点を当てたものにすると効果的です。特に大人になってから会話を始める場合、それぞれの単語の日本語訳が染みついていることが多く、咄嗟に使いどころを判断できないことがあります。

例:「should=~べき」と覚えているが、実際には「~の方がよい」のニュアンスで使われることも多い

英語を英語のまま文頭から意味の区切りごとに理解していく練習には、そして単語の自然な使い方を自然にインプットするためには、「多読」がおすすめです。英語の本をたくさん読むことなのですが以下に注意しながら実践します。

① 本はある程度読み進められるレベルの物を選ぶ

→難しすぎると単語の勉強になってしまいます。英語学習者向けの短い本を実際に手に取って選ぶのがお勧めです。

 (Ladder Series, Penguin Readers, Pearson English Readers など)

② 毎日ゴールを決めて少しずつ読む

→たくさん読めるように習慣化することが大切です。

③ 文末から訳さない

→文頭から意味の区切りごとに理解することを意識しましょう。

④できれば音読する

→音読することで英文が句として入りやすくなります。

 

多読を習慣化することで、自然な言葉遣いや語順が文脈と一緒にインプットできるので、今まで意味だけ理解してどこかにしまい込んでいた単語の使いどころを確認することができます。特に注意すべきことは、「読んでわかる」からといって難しすぎるものに挑戦しないということです。読んで理解するよりも、実際に会話で使えるかどうかの方が大切です。多読では会話に使うための表現をインプットしたいので、読みながら実際会話に使えているかどうかを判断していけると効果的です。毎回違う本を用意するのが大変な場合は、同じ言葉やフレーズを何度も見ることも大切ですので興味のある本を数冊用意してローテーションしてもよいでしょう。

 

対策2:ビデオなどから表現を学ぶ

より自然な英語を目指すという点では、自然な英文を作れるようになるだけでなくコミュニケーションの円滑さにも注目できると良いです。具体的には質問の仕方、相槌の打ち方、話の組み立て方などが当てはまります。それらはやはり実際に英語が話されている場面を多く見て吸収することが大切です。例えば会話文を読んだときに、文字情報のみだとどのように読むべきか想像が難しい方は、実際にどういう音でフレーズが発せられているのかをビデオなどから集中的に学ぶことでより自然な抑揚のある英語が話せるようになります。英語を話すときに何となく箇条書きのように話している気がする方や、返答が自然にできない気がする方も、短いビデオなどを日頃から視聴するようにして抑揚や場面に応じたトーンなども真似する機会を増やしていきましょう。

ビデオを選ぶ際も本と同じく興味あるジャンルの物を選ぶとモチベーションも保てます。会話のやり取りなどを学びたい場合はインタビュー映像などが、物事の説明など長文を話したい場合は映画などの感想ビデオやTED Talkなどがお勧めです。長文説明を改善したい場合はさらに新しい単語を学ぶのではなく、日本語と英語の違いに注意しながら、繋ぎの言葉や短い文を使った整理の仕方などを優先して吸収することで、知っている単語を駆使して上手に話せるようになるはずです。

 

対策3:脳内リピートを習慣にする

「自然/不自然」ステージに到達した方はすでにある程度のリスニング力を持っていますので、ネイティブスピーカーが話しても大抵のことは理解できるという方も多いです。ここで盲点となってくるのが、相手の言ったことを理解はできますが、一語一句英語で再現できるというところまで至っているかどうかです。「通じる/通じない」ステージではボヤっと全体聞いて会話を前に進めることをお勧めしましたが、このレベルまで来た方は細かい部分も拾えるようにするとさらなる上達を目指せます。まずは習慣として相手が言ったことをすぐに頭の中でリピートしてみることから始めると、自分の理解度や詰めが甘い部分が見えてくるはずです。スクールに通われている方は分からない部分(脳内リピートできない部分)は必ず聞き返して確認する、ビデオ視聴などでも巻き戻して確認する作業をしていくことで細かいニュアンスの伝え方などが学べます。

相手の意図がわかるだけで満足せず、相手の言ったことを自分も使えるようになって初めて理解したと言えるということに理解のハードルを上げてみてください。

 

対策4:ネイティブと話す機会をたくさん持つ

話せば通じるのは分かっているが緊張してしまう方はネイティブと話す場数を踏むことも大切です。英語で話すという作業自体に慣れていないということもあり得るので、良い意味で「こんなものか」と思えるようになると良いでしょう。時には自分の理想と現実のギャップに落ち込むこともあるかもしれませんが、スポーツ同様、上達の速度は緩やかであることを覚えておいてください。

また、緊張を解くコツとしては相手と対等の意識を持つことをお勧めします。英語にはとりあえず誰とでも適度な距離を保つための「です・ます」のような丁寧語は存在しません。よって日本語でいう「タメ口」を使える範囲が日本語よりも多くなっています。日本語では「最初は丁寧語で徐々に仲良くなったらタメ口になっていく」ということをするのが無難ですが、英語はその丁寧語の段階をスキップしていきなりタメ口の雰囲気で話し始めることができるというのが違いです。この違いを知らずに丁寧語の気持ちで会話を始めると、どうしても相手の方が立場が上のような気がして緊張してしまうのです。

相手と対等に話をするためには自分も相手と同じような話し方を身に付けることが近道です。決して丁寧でない話し方を薦めるわけではないのですが、英語を話すときは少しタメ口で話すような気持ちを持つと、様々な立場の人に対しても物怖じせずに会話を続けやすくなります。

あまり英語を話す場がない方でまだスクールに通われていない方は、ぜひこの機会にスクールの無料体験などに足を運んでみることをお勧めいたします。ネイティブスピーカーと実際に会話してみることで学べる自然な表現もたくさんあります。時にはそのような表現に実際に会話してみるまで出会えないこともあります。ぜひたくさん英語を話す機会を作ってみてください。

 

終わりに

今回は2つ目の「自然/不自然」ステージについて解説いたしました。様々な方法をお伝えしましたが、一人では実践が難しいこともあるかと思います。もしモチベーションが心配な場合は、紹介した方法に教室の講師などを巻き込んでいけるとよいでしょう。イングリッシュビレッジでは教材の持ち込みやフリートークなどレッスンをカスタマイズすることができます。読んだ本についてレッスンで話す、発音の練習をする、より自然な言い方を確認するなど、ネイティブ講師の使い方は様々です。ぜひ無料体験にて相談してみてください。

 

執筆者:

吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ

英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年

日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。

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