洋楽で「英語を楽しむ」

タイプ別最強学習法

英会話学習者の皆さんは、日頃レッスンや学習以外に英語を「楽しむ」機会がありますか?

英語を「学ぶ」ではなく「楽しむ」という要素を日々の英会話学習に入れてあげると、さらに早く上達することができます。

洋楽を日常的に聞く機会がある方は少ないかもしれません。日本には日本語独自の音楽文化があり、その音楽で育ってきた方が多いことも要因です。それゆえ洋楽となると「英語の勉強」と捉えてしまう方も多い印象です。実際は曲の意味を知って共感したり、アーティストの背景を調べてみたり、その曲の時代背景を知った上で聞いたりすると音楽以上の知識や語学力を得ることができるのが洋楽の魅力です。また、音楽が好きなネイティブスピーカーも多いので、少し知識をいれておくと話のネタや共通の趣味に発展する可能でもあります。

 

今回はそんな魅力的な洋楽を実際にカラオケなどで歌ってみることにフォーカスし、練習のためのポイントなどをお伝えいたします。後半の曲紹介ではタイトルだけでなく、曲から学べる英語のポイントや魅力、豆知識などにも触れていきます。実際に歌えるようになることで楽しみながら会話力の上達が期待できますので、よくカラオケに行かれる方はぜひ洋楽をレパートリーに入れていただくきっかけになると嬉しいです。また歌が苦手な方でも、同じリズムに合わせて歌詞を言ってみたり、歌をきっかけにして他のことを英語で学んだりもできます。ご自身に合った活用の仕方をしてみてください。

★洋楽で楽しみながら学ぶポイント

①聞こえた音をそのままコピー

・耳を信じる練習

洋楽を学ぶ上で一番に向上が期待できることは、文字情報から音を推測するのではなく聞こえた音を信じる力です。洋楽を聞くときにまずは何も見ないで聞いて音とメロディーを先に覚えることで音先行の環境をいつも作ることができます。例えばWhitney Houston の有名曲「I Will Always Love You」を例にすると、サビの盛り上がるところは文字だと「And I ~♪」となり、カタカナっぽく推測すると「アンドアイ」となりますが、実際は「エンダァァァァ」と聞こえるはずです。これは話し言葉でも同じで、And I…というときはエンダィと聞こえます。AndのAは日本語のアではないし、ドという音も次のIと繋がって存在しません。自分が聞いた音をそのまま真似することにより、発音の違いを楽しみながら自然に学ぶことができます。

I Will Always Love You – Whitney Houston

 

②発音の「何か違う」を放置しない

・何か違う原因?

そのまま耳コピを試して再現できればそれでよいのですが、時には何かが違うけれどどこを直したらもっと近づくのかわからないことがあります。自分で修正していくためにも発音の知識を少し持っておくことが重要です。

母音→日本語5種類に対して英語は20種類以上を使い分ける

子音→日本語にはない子音 (th, r, l, f, v など)の口の動きを知る

ただ「発音が悪い」とだけ思っていても上達に結びつかないので、一体単語のどこの発音が音源と違うのかを把握できるようになると自分で修正できるようになっていきます。

発音について詳しくは過去記事「発音が劇的に変わる!英会話のコツとは」にて詳しく解説しておりますので、こちらも合わせてご覧ください。

 

・必ず原因究明を!

知識はあるけどどうしても歌と同じにならないと思ったときはプロの講師に相談してみることをお勧めします。発音は口の動きだけでなく、のどやあごの使い方などが関係していることがあり、苦手や課題は人それぞれです。特に大人になってから英語を学ぶには日本語に含まれていない音を認知する必要があり、その音を認知する一番効率が良い方法は英会話講師に指摘してもらうことです。発音できない音は聞き取れない可能性が高いので、歌だけでなく会話においても発音を早めに改善していくことが上達の近道とも言えます。

 

★レベル順おすすめ曲リスト

ここからは筆者のお勧めの曲をリストにして紹介いたします。今回は歌ってみることもポイントとなるので、カラオケで歌っても場がしらけないような日本でも有名な曲を中心に、さらにジャンルも色々になるようにセレクトしました。レベル感はテンポやフレーズの長さに応じて決めていますので参考にしていただきつつ、実際に聞いてみて良いと思った曲からチャレンジしてみてください。

 

・Yesterday – The Beatles ★☆☆☆☆

英語圏なら誰もが知っている有名曲。程よいテンポで語りかけるような歌い方が会話のリズムにもそのまま反映できるのでお勧め。短いので初心者にはお勧めです。

まずは一言目のYesterday がカタカナのイエスタデイにならないように、自分の口の動きを色々試してみましょう。

 

・Take Me Home Country Roads – Olivia Newton-John ★☆☆☆☆

ジブリ映画「耳をすませば」に使用されていたこの曲も日本人が知る洋楽代表の一つです。テンポがそんなに速くないので、一つひとつの単語の発音をじっくり練習できると上手に聞こえるはずです。こちらも初心者にお勧めです。John Denver の原曲と聞き比べても面白いかもしれません。

日本語版サビの「カントリーロード♪」を覚えている方も多いかと思いますが、英語版ではCountry の発音、特にTRの発音がチュの音になること、RoadのRの発音などに注意していきます。

 

・Money Money Money – ABBA ★★☆☆☆

こちらもバラエティ番組などによく使用される有名な曲です。お金のなさを嘆いている曲なので、「お金欲しい!」という気持ちを出しながら歌うと感情を音に乗せる練習にもなります(笑)ABBAの皆さんは英語圏出身ではなく、単語が易しい歌が多いので他の曲もお勧めです。曲を練習したら映画「Mamma Mia」も一緒に見てみるとまた世界が広がります。

練習しながら“Pay the bills I have to pay” (払わないといけない請求書を払う)などのちょっとしたフレーズも自然と学べるとさらによいです。

 

・Vogue – Madonna ★★☆☆☆

Madonna など80年代に活躍したポップアーティストは歌の発音が明瞭で聞き取りやすい傾向があるのでお勧めです。

この曲は大ヒット映画「プラダを着た悪魔」にも挿入歌として使われていたので聞いたことがある方も多いと思います。スタイリッシュなダンスのリズムと英語のリズムがカッコよくマッチしている曲です。後半にラップの部分があり、往年のハリウッド名優の名前が並びます。名前を発音よく言うのは意外と難しいので、ぜひ挑戦してみてください。

ちなみに英語圏文化では下の名前で呼び合うことが普通です。相手の名前をしっかり呼んであげられると信頼度や親密度が増しますので、よく見かける名前の発音は練習しておくとよいでしょう。

 

・It’s My Life – Bon Jovi  ★★☆☆☆

2000年代初頭の大ヒット曲で、知っている人も多いのではないでしょうか?歌詞自体はそれほど難しくなく、英語の音の繋がりをしっかり実践できればそれらしく聞こえるはずです。ノリノリロックなのでカラオケで歌っても盛り上がること間違いなしです。

英語を話すときもそうですが、1つのフレーズは音や息を切らずに一気に言うイメージを持つことが大切です。

 

・Simple And Clean – Utada Hikaru ★★★☆☆

こちらは宇多田ヒカルの英語曲です。「光」という日本語曲の英語版なので聞いたことある方も多いと思います。ゆっくり単語を発音する部分と英語のリズムにしっかり合わせる部分が両方ある曲です。英語のリズムと単語一つひとつの発音、特に母音の発音がしっかり区別できていればカッコよく聞こえる少し難易度が高い曲かもしれませんが、マスターするための練習が発音力向上に役立ってくれるはずです。

 

・Chim Chim Cher-Ee – From “Mary Poppins” ★★★☆☆

ディスニーがお好きならぜひこの曲を。映画「メリー・ポピンズ」からの有名曲です。英語の文には強く発音される単語(内容語=動詞、形容詞、名詞など)と弱く発音される単語(機能語=前置詞、冠詞、代名詞など)がありますが、この曲は内容語にリズムが乗っている箇所が多いため、弱く発音する部分の練習がしやすいです。

例:A sweep is as lucky as lucky can be

ただし原曲の発音はロンドンの労働者階級の訛りがたっぷり入っておりますので、気になる方はカバーなどを探してもよいと思います。アメリカ人が歌うバージョンと比べてみるとイギリス英語の研究ができます。

 

・I Want You Back – The Jackson 5 ★★★☆☆

こちらも誰もがどこかで聞いたことがある有名曲で、マイケルジャクソンのデビュー曲です。オールディーズやR&Bがお好きな方にはお勧めです。英語らしいイントネーションが身につかないと歌いにくい曲なので、イントネーションの強弱の練習にはピッタリです。強く発音されている箇所とそうでない箇所のメリハリをつける意識を持つと上手になるはずです。少し難しいかもしれませんが、これからマイケルの映画公開も控えているので旬な曲になることは間違いなしです。ちなみに成長した後のMichael Jackson の有名なソロ曲たち(Billie Jeanなど)は発音に独特な癖があるため英語学習にはあまりお勧めしません。

 

・Hachiko – Fuji Kaze ★★★★☆

現在飛ぶ鳥を落とす勢いのアーティスト、藤井風の英語曲です。独学で習得した英語で世界進出ということで英語学習者にも憧れの存在になりつつありますが、この歌もしっかり洋楽R&Bのリズムになっています。サビ前に少し早い部分があり、英語の音の繋がりや脱落がしっかり身についていないと字余りになってしまう可能性大です。字余りの場合は歌だけでなくシャドーイングなどでも苦労してしまいます。その場合はどこかに余計な母音が入ってしまっていたり、機能語をしっかり発音しすぎていたりすることがほとんどです。少し英会話に慣れてきた方はこのぐらいのテンポの歌に挑戦してみて、英語のリズム感を体得することで上達実感を得ていくことができそうです。

 

・Baby I Love U – Che’Nelle ★★★★☆

2010年代にヒットした日本の曲の英語版です。30代以降の方であればご存じの方も多いかと思います。サビ以外は基本ラップ調にスムーズに語り掛けるように進行します。若干メロディーの入ったラップなので、英語の音の繋がりの練習にピッタリです。普段お話しする英語がぎこちなく聞こえていないかどうか心配な方は、このような音楽などからも音の繋がりを体得して会話に生かす意識ができるとよいでしょう。

ちなみにChe’Nelleは邦楽の英語カバーを多くリリースしているので、「よく知ってるあの曲」を英語で歌うことができるかもしれません。洋楽というジャンルに不慣れな方は入り口として一通り聞いてみてもいいと思います。

 

・Another One Bites The Dust – Queen ★★★★★

実はQueen は日本から人気の火が付いたバンドです。彼らのような70年代、80年代に活躍したバンドの有名曲は英語で「Classic Rock」と呼ばれます。この時代のバンドがお好きでネイティブと音楽の話になったら、ぜひClassic Rockが好きと言ってみてください。両親が聞いていたり、特にアメリカではラジオから流れてきたりすることも多いジャンルなので、どの世代でも比較的話が盛り上がることが期待できます。

こちらの曲も終始ラップ調なので音の繋がりと脱落、イントネーション全てにおいてある程度マスターできていないとついていくことが難しいです。一度挑戦してみて難しくても、会話をしながら聞き取りに苦労しなくなってきたタイミングでもう一度やってみると上達が実感できるかもしれません。

 

・When Will My Life Begin? – From “Tangled” ★★★★★

こちらもディスニー映画「塔の上のラプンツェル」のオープニング曲です。ディスニーはスローな曲の印象が強いですが、こちらはとにかく早口でラプンツェルが朝の日課を羅列します。意外と盲点となりがちな日課の単語と、ほどよく現代の口語が両方習得でき覚え甲斐のある曲です。ただしかなり早口なので、ネイティブの話すスピードが自分でも再現できるレベルで初めて綺麗に歌うことができるでしょう。逆を言うとそのレベルを目指している方はぜひこの曲を意味がわかった上で噛まないように練習してみると会話に役に立ってくれるはずです。

音楽から脱線しますが、ベイマックスやラプンツェル以降の最近のディズニー映画は易しい口語表現の宝庫です。お好きな方はぜひ何度も観て表現を真似してみてください。

 

終わりに

今回は曲の紹介と共に洋楽を使って楽しく英語の発音やフレーズを学ぶ方法をお伝えしました。もし今まであまり洋楽に触れたことがなかった方は、この記事をきっかけにしてぜひご自身でも他のアーティストを検索したりしながら世界を広げていただけると嬉しいです。若いアーティストであればSNSのアカウントを持っていたりもするので、フォローすることで日々に触れることができるようにもなるでしょう。そして好きな曲やアーティストができたらそのことについてネイティブの講師などとお話しをすると大変効果的な練習となります。ぜひチャレンジしてみてください。

イングリッシュビレッジではレッスン教材の持ち込みも可能です。歌は難しいかもしれませんが、歌詞の発音の練習をしたい場合はぜひネイティブ講師と一緒に練習してみることもご検討ください。

 

 

執筆者:

吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ

英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年

日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。

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