海外旅行の準備のコツ(英会話)
2026.05.14
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「旅行のために英語を始めたい」という目標をよく聞きます。旅行英語と聞くとビジネス英語などと比べると手が付けやすい印象があるのですが、実際に旅行に行ったときには困ってしまうという経験をされた方も多くいるのではないでしょうか?旅行の時には日本人が話す英語に慣れていない現地の人たちと会話する必要があると考えると難しさにも頷けます。
今回は簡単そうに見えて実は難しい旅行のための英語について、旅行で実際に使える英会話を身に着けるための学習や準備の方法などをお伝えしていきます。

1.フレーズ本だけでOK?
I. 闇雲なフレーズ勉強では準備不足
海外旅行のためにフレーズ本を買ってみたけれど、途中で挫折してしまった経験がある方もいると思います。単語帳なども同様ですが、何かをひたすら最初から最後まで暗記するということは気の遠くなる作業ですし、あまり効率的な覚え方とは言えません。特に海外旅行に関してはフレーズを覚えているだけだと実践で応用できないことが多く、時間を無駄にしてしまうこともあります。暗記ベースのフレーズ勉強ではなく、目的を持ってピンポイントに覚えていく方法にシフトすると効果的に学習できます。
II. 課題ありきのフレーズ本
フレーズ本自体が効果が無いわけではありません。ただ1から10までひたすら読むのではなく、必要になりそうなことを事前に準備し、本番では「参考にする」気持ちでいれば役に立ってくれることも多いです。そのためには海外に行ったときに自分が何を言いたいのか、どんなことを要求したり訪ねたりする機会があるのかなど、シチュエーションを想像しておく必要があります。「言いたいことがある→調べる→覚える」という流れを作ることで、闇雲に勉強するよりも効率的に必要なフレーズなどを覚えておくことができます。

2.まずは一連の行程を想像してみる
I. 空港、ホテル、レストラン、細かいところまで想像する
覚えたフレーズを話すことを達成するには、フレーズを覚える際に一緒に使いどころをある程度想像しておく必要があります。使いどころがわからないまま覚えても、実践では咄嗟に出て来ず、頭が真っ白になってしまうこともあります。常に場面や状況とセットにして覚えておくと落ち着いてコミュニケーションすることに繋がります。
シチュエーションをどのように想像できるか、以下の例を見てみましょう。
例:ホテルのチェックイン
① ホテルに入る(無言でも問題なし)
② チェックインのカウンターに行く(一言目は何が自然だろうか?)
③ 予約はある旨を伝える(名前から言う?Check in pleaseであってる?)
④ 何か聞かれたが聞き取れなかった(聞き返すためにはなんていえばいい?)
⑤ 3泊であっているか確認されているようだ(大丈夫ですってなんていう?本当は4泊だったらどう訂正する?)
実は「チェックイン=こう言う」という暗記だけでは足りなく、起こり得るトラブルや聞き返しが必要になるかもしれないことも一緒に含めて想像しておくことが実践に繋がる準備となります。上の例の疑問を一つ一つ解決できるようなフレーズの覚え方ができると、旅行の準備の質の向上が期待できます。ここではシーン別に必要なフレーズが載っている参考書などが役に立ちます。どう表現したらよいかわからなかったところを、辞書を引くように調べると覚えやすくなります。
メインのフレーズだけでなく、実際に現地の人を前にしたときにどのように振舞うかをイメージしておくことも大切です。例えばHi と笑顔で言って話し始めることができればそれだけでコミュニケーションは円滑になります。フレーズと一緒に挨拶や英語風のコミュニケーション術も身に付けておくと、焦らず対応できることが増えるでしょう。
II. 自分が言うことだけでなく、相手が聞いてくることも想像する
もし準備に余力がある方は、相手の聞いてきそうな疑問文も一緒に覚えておくとリスニング力の向上も目指すことができます。言わなくてはいけないことは分かっていても、英語が呪文のように聞こえてしまうだけで頭が真っ白になってしまうこともありますので、ある程度聞き取れる疑問文のフレーズを増やしておくと、英語でやり取りするときの気持ちの余裕が生まれるはずです。相手からの疑問文に関しては旅行系の参考書などが参考になります。できれば会話形式で質問と答えのやり取りが記載されているものを選ぶと、実際の会話をイメージしながら練習することが可能です。音源がついているものを使えば、音源と同じスピードで疑問文が言えるようになることでリスニング力の向上が期待できます。1文ずつ音源を止めてすぐに繰り返していくようなリピーティングという方法が効果的です。音の繋がりや発音を完コピするイメージで練習していきますが、もし発音やリズムが難しい場合はプロの講師に指導してもらう事が近道です。相手の質問が聞き取れないことは旅行中もストレスになるので、早めに解決しておくことをお勧めいたします。
III. ロールプレイでの練習も必ず!
ここまでは「自分の表現できないことを認識→学習」という流れをお伝えしましたが、最後に実際に発声して練習をして準備完了です。練習はネイティブ講師を相手に行うロールプレイが一番効果的なので、ぜひ講師に「I want to do a role-play about ordering at a restaurant. (レストランのオーダーのロールプレイがしたい)」などを伝えていただき、練習してみてください。レストランのオーダーを例にすると、教材の持ち込みが可能なレッスンであれば、自分で探した本物の英語のレストランメニューなどを持ち込むと実践に近い形で練習することができます。ぜひレッスン前も少し準備の時間を取って、ネイティブ講師と話せる環境を有効活用してみてください。レッスンでは本場の速さでフレーズを言ってもらいながら、自分も同じようなスピードで繰り返すと聞き取りの練習にもなります。
IV. トラブルを予測する
どんなに準備をしても旅行時のトラブルはつきものです。予想がつかないからこそトラブルと呼ぶのですが、それでもある程度起こり得ることを知っておくことで心の準備も含めた備えが可能です。一番のお勧めは行先の旅行記などを日本語で読んで情報収集をしておくことです。例えばアメリカであれば入国審査で聞かれたことなどが載っていたりするので、答えに困りそうなことだけあらかじめ英語で準備をしていけば、準備不足のために焦ってしまう、または別室に連れていかれて時間が掛かってしまうということは防げる可能性が高くなります。情報収集をして少しトラブル関連の英語をインプットしておくだけでも、トラブルに巻き込まれてしまった場合に役に立ってくれる時があります。いざというときにどのように対応したらよいかもIのようにイメトレをして、IIIのようなロールプレイができるとさらに効果的です。講師と一緒に旅行時のトラブルについての経験をお話ししてみても役に立ちそうです。
3.行先について英語で勉強してみる
参考書は旅行時の基礎英語の部分では参考にできますが、行先が決まっている方は行先に特化した英語の学習もしておくとさらに安心です。

I. 地名などの名前の発音を練習する
交通機関の利用時に「~に行きたい」と尋ねる場面や、ちょっとしたお店の人との会話の中でお勧めの場所を言われたりすることも想像できます。そのような場面でコミュニケーションを円滑に取るには、私たちが現地の物や地名の名前を言えるようになっていることが必要です。
ニューヨークを例にすると、“World Trade Center” が上手に発音できず地下鉄の方面が聞けない、マクドナルドでBig Mac が発音できず注文に一苦労、コーヒー注文時に“Sugar and Cream?” と聞かれたが何度も聞き返したので怒られた…など名前の発音は旅行における焦りを倍増させてしまう原因にもなります。固有名詞など、行先で口にする可能性のある名詞はしっかり英語っぽく発音できるようになっておくと安心です。スクールに通われている場合はIIIでお伝えしたロールプレイなどと同時に、講師にお願いしてしっかり練習してもらうとよいでしょう。
II. 現地の様子がわかるビデオなどを見て心の準備を
情報収集が大切ということは前述の通りですが、行先の空気感を知っておくことで多少心の準備ができます。YouTubeなどに行先の名前を打つだけで街の紹介やツアーのビデオまで見つかるので、ぜひ見ていただくとどんなコミュニケーションが起こり得るかを予測することが可能です。日本と勝手が違うことも多くあるので、他の観光客が解説してくれているものを見ると現地での混乱を避けられることも多いはずです。
前章の発音練習とも関連しますが、YouTubeでビデオを探すときは英語でも検索してみると、地名や物の名前を生の英語で聞くことができます。すべてを理解することが難しくても、まずは発音を学ぼうという気持ちで英語のビデオに挑戦してみても良いでしょう。
終わりに
今回は意外と難しい旅行英語について学習法や準備方法をお伝えしました。一番のポイントは、実際に現地の人とコミュニケーションを取るとなったときの課題を発見して解決していくことです。どのような点で焦りそうか、何が言えて何が言えないかをできるだけ認識した上でたくさん練習してみてください。
イングリッシュビレッジの教室には英語圏の様々な国出身の講師が在籍しております。興味がある国出身の講師を選べますので、現地の情報なども入手可能です。たくさん質問やロールプレイで練習をしながら、レッスンを旅行の備えとして利用してみてください。
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執筆者: 吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ 英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年 日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。 |

