2020.06.28

Black Lives Matter【渋谷校】

Hi everyone!渋谷校のSeinaです。

皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

今日は、世界各地で問題となっている、
『Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)』
についてお話ししながら、実際に使える英語をご紹介できればと思っています。

まず、この『Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)』ですが、アメリカ合衆国ミネソタ州でジョージ・フロイド氏が警官により殺害されたことを契機にアメリカ中で運動が始まりました。今やその影響は世界各地に広まり、日本でも盛んにメディアで取り上げられています。

実際にBlack Lives Matterが拡散、使用され始めたのは2012年に起こった自警団員(ボランティア)のジョージ・ジマーマンが当時17歳のトレイボン・マーティン氏を射殺した事件からです。この事件、第二級殺人の罪として行われた裁判は「無罪」として終わりました。これにより抗議の声が広がり、人権運動と共にBlack Lives Matterが徐々に広がっていったのです。

 

人種差別は一見、減ってきているように見えますが近年でも黒人男性が警官に殺される割合は1000人に1人で、25~29歳の黒人男性の死因ランキングの6位は警察官によっての殺害なのです。それにも関わらず、警官への罰則はほとんどないのが現状です。

また職務質問においても身体や車中を捜索される確率は白人の4倍に及び、このように肌の色が違うというだけで、命の危険にさらされたり、人権を認められないような状況が残念ながら2020年になった今でも続いています。

だからこそ、これ以上この現実を無視するのではなく、根本的に組織やシステムを変えていかなくてはいけないという強い思いからこの『Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)』というムーブメントは起きているのです。


ここで、少し英語のお話に入りますが今回スローガンとして使われている『Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)』。

この『Matter』は名詞だと、“問題”や“事柄”といった意味になりますが、動詞で使われる場合は、<重要である>、<大切である>という意味で、とても意味のあることや大切なことに使われることが多い単語です。

例えば、よく聞くフレーズでは、
・「It doesn’t matter」⇒「訳:何でもいいよ、どうでもいいよ、気にしないで」
・「What really matters is ~」⇒「訳:本当に大切なのは~です」
・「You matter to me」⇒「約:あなたは私にとって大切な存在です」※You’re important to meと同じような意味。
といったものが挙げられます。

なので、今回のスローガンにおいても、
「黒人の人の命も、他の人種(特に白人)と同じように価値があり、大切なんだ!」
ということを伝えるために、「Matter」という単語が使われているのです。

日本に住んでいると、この問題はあまり自分には関係がないことと感じてしまうかもしれません。

しかし、現在、日本に住む外国人の数は約283万人にも上り、私たちの国でも様々な人種の人たちが暮らしています。そして、その283万人の中にはもちろん黒人の人たちも含まれています。

また私は、高校生の時にカナダに留学していたのですが、その時にアジア人というだけで見知らぬ人に酷い言葉をかけられたり、学校でもいじめを受けたりなど人種差別を身をもって経験しました。

それは、私たち日本人(アジア人)も欧米諸国に行けば、マイノリティとなり、差別の対象になるという事実を知った悲しい瞬間でした。

なので、私自身、この問題は他人事で終わらせてしまって良い問題ではなく、日本人である私たちも真摯に受け止め、どうしたら差別のない世界になっていくのかを、一緒に考えていく大切なターニングポイントだと強く感じています。

 

実際に、English Villageにも黒人の先生たちがいらっしゃいます。
少しセンシティブな話題かもしれませんが、ぜひ先生達ともこういった社会問題についてお話してみてはいかがでしょうか?

実は私も、銀座4丁目校在籍Ronnie先生にこの問題についてインタビューをさせてもらったので、次回はそのインタビューも踏まえた上で、引き続き『Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)』についてお話ができればと思います!

それでは、素敵な一日を!Have a magical day!

Seina