2020.11.22

大統領選はまだ終わっていない?!~〜就任式までの今後の流れ【アメリカ大統領選挙2020❸】

What’s Up, everyone! Moeno is back!
皆さん、こんにちは!こんばんは!新宿西口校スタッフのMoenoです。

11月に入り、寒くなってきたかと思えば20度を超えるような暖かい日もある今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。とは言っても朝晩は冷えますので、夕方以降のレッスンをご受講される方は暖かい服装でいらしてくださいね!

 

さて・・・。前回、前々回とアメリカ大統領選挙について英単語とともにシェアしてきましたが、今回は今後、公式な就任式の日まで何が行われていくのかをお話していきます。

 

Biden氏が勝利宣言をするなど

『結果はもう出ているのに、まだ何かするの?』

と思われている方もいらっしゃるかもしれません。そうなんです。アメリカ大統領選挙、期間が本当に長いんです。

それでは来年2021年1月の就任式まで、順に追っていきましょう。

 

まず現在ですが、当選しているBiden氏は数ヶ月前より政権移行に向けて資金集めをし、チーム(Transition Team)を作り既に動き始めています。今後 大統領顧問団(Cabinet)を決めていく流れになりますが、先日(11/18)ホワイトハウスの高官人事を発表するなど、動きは加速しているようです。

ただここで問題が一つ。

Trump氏、Trump政権、そしてTrump政権の連邦調達長(General Services Administration)であるEmily Murphy局長が今回の選挙で敗北を認めない限り、政権移行の手続きが進まないのです。

Biden氏はこの件に関して、このまま言い逃れをするのであれば法的手段をとると言っているとの報道もあります。

 

12月8日

全ての州で票が集計し直され、公式な結果が出されます。

アメリカ大統領選挙,選挙人,一般投票,faithless elector

14日選挙人投票(electoral vote)

アメリカ大統領選挙の仕組みは前々回のブログでお伝えしましたが、皆さん“選挙人(electors)”を覚えていますか?

選挙人については→

33の州と首都コロンビア特別区の選挙人は、選挙の前に前もってどの候補者ペアに投票をするかを誓約しているんです。法律上、自分の党の人間に票を入れなくてはいけない仕組み。そのため、一般投票(popular vote)の結果から、大きな差が生まれることはないはず。規則というか、もう法律で決まっているわけですからね。

しかし・・・。

一般投票(popular vote)も誓約も無視して、14日の選挙人投票(electoral vote)の際に別の候補者に票を入れる選挙人がいるのです。

彼らを“faithless elector”と呼びます。

 

アメリカ大統領選挙,選挙人,faithless elector,ヒラリー・クリントン,ドナルド・トランプ,法律,誓約

先程も少し説明しましたが、現在はしっかりと法律で決められており“faithless elector”の存在が発覚した際は選挙人の変更や罰金など罰則(州によって違います)があります。

これまでに数回“faithless elector”の存在が表沙汰になってきましたが、法律として罰則が決まったのはつい最近のこと。

 

2016年アメリカ大統領選挙。民主党からはHillary Clinton氏、共和党からは現大統領Donald Trump氏が出馬し、誰も予想をしていなかった波乱の大統領選でしたが、この選挙では過去最高人数7名の“faithless elector”がいました。

この結果、連邦最高裁判所(supreme court)がやっと法律として違反したものには罰則を与えるという制定をしたというわけです。

 

さて話は戻りますが・・・。14日に集計された選挙人投票(electoral vote)の結果が各知事によって書留郵便により様々な政府高官に送られます。

 

アメリカ大統領選挙,合同会議,上院,下院,選挙人,過半数,大統領,副大統領,マイク・ペンス

1月6日アメリカ合衆国議会合同会議(joint session)

上院(the Senate)下院(The House of Representatives)合同会議(joint session)を開き、選挙人投票(electoral vote)の結果を集計します。この票が270以上になった時、Mike Pence副大統領が結果を発表するという流れです。

今回に関しては、Biden氏が270以上を獲得している結果がはっきり見えているためないとは思いますが・・・。もし、Biden氏とTrump氏の両者の票が過半数に達しなかった場合はアメリカ合衆国憲法修正第12条に則り、下院が次期大統領を、上院が次期副大統領を決定するそうです。

 

アメリカ大統領選挙,就任式,宣誓,ボイコット

1月20日アメリカ合衆国大統領就任式(United States presidential inauguration)

就任式には現大統領、副大統領だけでなく、人気歌手なども出席します。2017年のTrump氏就任の際は、異例のボイコットが行われましたが・・・。

ちなみに大統領にもよりますが、就任式前後には様々なパーティーが催されます。

 

勿論、就任式では宣誓(oath)をします。慣例として、”I (Joseph Robinette Biden Jr)~<私、宣誓者フルネーム>”から始まり、“so help me god”<神に誓って(う)>で終わります。

以下、宣誓(oath)

“I (Joseph Robinette Biden Jr) do solemnly swear that I will faithfully execute the Office of President of the United States, and will to the best of my Ability, preserve, protect and defend the Constitution of the United States. So help me god.”

 

アメリカ大統領選挙,ホワイトハウス,大統領,副大統領

ここで少し、ホワイトハウスについてもご紹介!

George Washington氏が初代アメリカ合衆国大統領に就任し建設が開始されたホワイトハウスには132の部屋と35のバスルーム、そしてボウリング場や、映画館、ゲームルームなどが設備されています。

代々受け継がれている部屋の内装などもある中で、大統領、そして大統領夫人の好みによって内装デザインが変わるのが一般的。大統領指名の有名デザイナーが意見をもとに決めていくようです。ホワイトハウスといっても、大統領一家がこれから4年間住む”家”ですからね。

 

ちなみに副大統領ですが、ホワイトハウスの西棟(west wing)で仕事をするものの”住む”わけではありません。副大統領公邸はホワイトハウスから約10分ほどにあるアメリカ海軍天文台(the US Naval Observatory)の敷地内にあるんです。

 

さて今回のブログ合わせて、これまで3回にわたりアメリカ大統領選挙関連の情報をシェアしてきましたがいかがだったでしょうか。英単語と一緒に覚えていくと、英文記事を読む時間が徐々に短縮され更に多くの情報を得ることができるようになります!

アメリカ大統領選挙,英単語,政治英語,選挙英語,英語学習 アメリカ大統領選挙,英単語,政治英語,選挙英語,英語学習

わからないところは次回のレッスンで講師に質問を!

それでは皆さん。良い一日を。