最近のレッスンはどのような形で進めていますか?

半分はフリーカンバセーションで、もう半分は、今はちょうどNHKのラジオ講座の「高校生から始める現代英語」と「ビジネス英語」を使ってます。前に先生が一つの記事をピックアップしてそれを丸覚えするのがすごく効果的と教えてくれたので、2回に1回ぐらいのペースでやっています。

他にも、通勤中に現代英語のアプリを落として聞いたり・・・。日常的にラジオ英会話をインプットとしてやっています。その中の記事を一つ選んで2〜3日かけて全部暗記し、レッスンでは先生の前で暗記したものを声に出して話して、発音などを最後に直してもらったりしています。「必ず質問ある?」と聞いてくれるので、「こう言うのって普段も使うの?」とか質問もしやすいです。

―それは非常に効果的ですね。覚える(暗記)作業って実際に覚えているのが記事の文章だとしても、主語や動詞を入れ替えるだけで“自分の文章”が作れますから、1個習得するだけで、ツールがいろんな方向に枝分かれしますよね。

ただ、年齢も年齢なので1回覚えてもやっぱりすぐ忘れてしまうんです(笑)
でもそこは気にしないで次から次へとトライしてます。

―自分が英語を話している声を録音して聞くともっと覚えられますよ!やはり歌と同じなんですよね、英語の暗記も。昔歌った校歌とか覚えていたりするじゃないですか(笑)

確かに(笑)

EVに通い初めてどれくらい経ちましたか?

広告代理店に勤務しており、急遽海外の相手と仕事をすることになったのがきっかけで2015年の9月に入会を決めました。

―その時までは英語は全く話せなかったんですか?

全くです。学校で勉強したくらいでした。大学でも英語の授業を取ってはいたんですが、別に喋りたいとかそういうのもなく、喋る機会も必要性もありませんでした。

そこから大学を出て約20年後くらいに、突然仕事で英語を使うことが多くなって・・・。自分としては過去の遺産があると思っていたんですよ。学生の時は、「まあなんとかなるでしょ」と。

実際に初めて海外の仕事仲間と打ち合わせをすることになり、海外出張に行ったんですが、その時一緒にいたのが前にEVに通っていた英語ペラペラの先輩で。打ち合わせが始まると、全く分からないんですよ。打合せ前、先輩は分からないところは教えると言ってくれてたんですが、当然打合せになったら普通に喋り始めるからこちらのケアなんてしてる暇なんてないじゃないですか(笑)

だからもう打合せ、ポツーンって感じですよ。(笑)
なんだ、この体験は!って感じでしたね。その打ち合わせが終わった後に向こうのスタッフが、夜ご飯行こうと誘ってくれて、レストランに連れて行ってもらったんです。日本人も何人かいて、向こうの方も何人かいたんですが、まあ英語で会話しているので、みんなが私が喋れないことに気づいたからなのか、もう話しかけてもくれなくなってしまいました。それで当然こちらからも話しかけられないので、これでは空気じゃないかと。(笑)

なんだ、この人生で味わったことのない屈辱は!と、僕の英語のモチベーションとか原動力は全てここから始まったんです。もうあんな悔しい思いしたくないと、そこで初めて先輩に相談しました。そしたら「良い英会話教室知っているから教えるよ」ってここを勧めてもらったんです。

―そうなんですね。先輩は2年通われていたとおっしゃっていましたけど、2年でペラペラに?

そうです。2年ぐらい通ってなんとなく話せるようになったと言っていましたね。もうそれが8年ぐらい前の話です。彼はずっと英語を使う仕事をしているので、日々使っているからと言うのもあるとは思いますが、もう今ではペラペラです。

でも彼がいたから今の自分がいると思っています。僕も悔しいので普段のインプットはNHKのラジオ講座で通勤中、行きと帰りに聞いていますし、会社から早く帰れれば机に向かっています。土日も時間があれば家族が寝た後に1〜2時間机に向かって勉強をする。こう言うルーティンをやっていました。

―すごいハードですね。

でも急激には伸びないじゃないですか。だから始めは大変でした。勉強を始めて半年ぐらい経った頃、自信がついたので再度海外出張に行きました。でも前とほとんど変わっておらず、「ああ、これは悔しい」と、また日本に戻ってきて勉強して、また海外出張に行く。「あっ、今度は少し通じたことが1、2個あった!」。これがまたモチベーションになって日本に戻ってきて勉強して・・・。この繰り返しでしたね。

その習慣をこれまでどれくらい続けてきたんですか?

2年間ですね。最初は全然向上しなかったので先生にも「こんなもんなのかな?」と相談したりしました。先生も勉強し始めは大変だと教えてくれたので、色々そういう会話からもモチベーションを維持したりしました。

気付いたら、ある時からなんとなく聞き取りができるようになっていました。さらに営業を担当していますが、英語でメールが送られてきた時には返信しなければいけないわけですが、最初は時間がかかっていたものが、段々と短くなり、言いたいことも徐々に少しだけですけど伝えられるようになってきました。

海外のスタッフが来日した時に一緒にご飯を食べている時も、なんとなく喋れているんですよね。嬉しいことにコミュニケーションが取れるようになると向こうも信頼してくれるようになりました。

―そこに至るまでにはどれくらいかかりましたか?

1年ぐらいですかね。やっと外国人スタッフが僕に質問してきたり、色んなお喋りをするようになり、メールも送れるようになって、だんだん楽しくなってきました。それで向こうのスタッフも「コウイチさんは英語が喋れるようになってきた。最初の打ち合わせの時は一言も話せなかったのに今はこんなに喋っていて凄い」と言ってくれるので、それでまた頑張れる気になるんです。

本当に世界が変わりますよ。

今話したように、徐々に心が通いあってきて、今までメールだけだったのがLINEの交換をしたり、話せないので今まで恐れ多く飲みになんて行けなかったのが2人で飲みに行ったり。結果として2人でしか話せないことも話せるような信頼関係を築くことができました。本当に英語が自分の世界を変えてくれました。

英語を話している時と、日本語を話している時で少し考え方は変わりますか?

先輩もよく言いますが、海外ではどんな時でも“WHY”、それがなぜなのかという理由を言わないと誰も動かないですよね。日本みたいに。「これお願いします」とかでは誰も動いてくれません。それはちゃんと覚えておいたほうがいいと言われますね。

人にものを頼む時でも“なぜ”頼むのかの理由がしっかりしていないといけないので、常に理由を考えるようになりました。これはこのために必要だからこうして欲しいと。英語を話している時は、物事の本質をもっと考えてるかもしれないです。

―目指されているところが高いですね。

そんなことはないと思いますが、やはり海外の人たちと人として、対等にビジネスをしたいですよね。そこにはなにか違う世界があるのではないかと思っています。

英語を学ぶということは、ただ言語を学ぶという狭いレンジではなく、やっぱりその国のことだったり、ビジネスの習慣だったり方法とか、色々ひっくるめて学ぶことができるような感じがします。

ビジネスをしている、一線で活躍している人たちは大抵英語が話せますよね。完璧ではないかもしれませんけど、皆さんある程度は話せます。全然偉そうなことを言うつもりはありませんが、そう言うのを見てしまうと自分たちは遅れをとっているなと感じます。確かに必要ないかもしれないですが、そう言う世界を見てしまうと自然とモチベーションも上がります。

―そうですよね。何年かかけてそこにたどり着かれるのでしょうね。

少なとも5年はかかるでしょうね。でも、何歳までにとかは一切決めてないです。かと言って決して手遅れだとか遅すぎると言うことも一切思っていないです。できることを今やるしかない。自分のゴールにたどり着くために何年かかるかわからないですが、あの時の悔しさと比べると、やっぱりそこまで行きたいです。そこまで自分を奮い立たせていきたいなと。

―毎日やる、毎週やる。これって結構大変ですよね。でも自分をそこに駆り立てる原点さえ忘れなければ人は頑張れたりしますよね。

そうですよね。後はいかにルーティンにできるかだと思います。

―なるほど。

今、英語の勉強を2日しないと気持ちが悪いです。不安だし、通勤中も英語やらないと、この時間勿体無いなと考えてしまいます。ランニングとかもそうですよね(笑)週2日走らないとやっぱり気持ち悪くて。幼い頃から英語に限らず色々なことに対してそうなんですよね。

今後はどこを目指していくのでしょうか?

やっぱり海外の人たちと本当の意味での仕事がしたいです。英語が喋れることで色々なポテンシャルや機会が出てくると思います。今までできなかったことができるとか、遠慮していたことが言えるとか。そういうことができれば大きなビジネスチャンスが待っていると思っています。英語でそういう大きな仕事がしたいです。

―今はもう色々な意味で色々なものが国際的になってきていますしね。

そうですね。英語を喋れなかった頃の自分には想像もできなかった発想ができますしね。この仕事をやったら、もしかしたら次はこういうことができるかもしれないっていう。

―今後のご活躍が楽しみです。

ははっ(笑)何年かかるかわかりませんが。まだぼんやりですが、こうなったらもっともっとチャンスが増えるだろうとは思います。

―今以上にもっと活躍された時には、ぜひまた何を感じているかお聞かせいただけたら嬉しいです。

その時はまた全然違うことをやっているかもしれませんね。今までになかったチャンスを得ているかもしれませんし!

―そしたらTo Be Continuedで(笑)ありがとうございました。

To Be Continuedですね(笑)こちらこそありがとうございました!