初心者も使える英語のラジオ – ベスト3
2024.11.21
日本人は一般的に英文法やリーディングには強いと言われています。
一方、リスニングやスピーキングに苦手意識を持っている方も多いようです。
それを克服するためには、もちろん英会話
目次
英語学習者用のラジオ放送 |
BBC |
アメリカ英語ならVOA |
日本語の解説が欲しい人は、やっぱりNHK |
ラジオ講座の効果的な使い方 |
英語学習者用のラジオ放送
英語圏のラジオ放送は世界に多数あり、どれでも好きなものを聞けば生の英語に触れられます。
上級の方ならそれだけで十分勉強になりますが、英語初心者はどうでしょうか。ネイティブが普通に聞いているラジオ放送では、難しくて挫折してしまうかもしれません。
しかし、最初だからこそ、自然な英語を毎日たくさんインプットすることも大切。それこそが、自然な英語をアウトプットするための近道なのです。
そこでお勧めなのが、初級から中級の方まで使える英会話ラジオの、BBC Learning English, VOA Learning English, NHKゴガク。ではさっそく、それぞれの内容はもちろん、無料で使えるかどうか、宣伝が邪魔にならないかなどの使い勝手やおすすめの理由を含めてレポートします。
BBC
BBCといえば、『シャーロック』や『ドクター・フー』といったテレビドラマでお馴染みの方も多いでしょう。
BBCはBritish Broadcasting Corporation、英国放送協会の略称です。
前身となる英国放送会社は1922年に始まったという老舗中の老舗。
このBBCが、世界中の英語学習者のために制作しているのがBBC Learning Englishです。
オンラインで視聴すれば時間に囚われることもなく、発音、語彙、文法、ニュースの英語、子ども用ショートストーリー、ビジネス英語、ラジオドラマなど、様々なコーナー・レベルから好きなものを選ぶことができます。
全体として、速さはほぼナチュラルスピードと言えます。
初級の方にはEnglish My Wayという会話シリーズやStories for Childrenというショートストーリーが使いやすいでしょう。
スマホにダウンロードできるアプリとしては、BBC 6-Minute Englishがおすすめ。(似た名前のアプリもあるのでお気を付けください。)
BBC 6-Minute Englishは中級用で、様々なテーマについてふたりのイギリス人が話し合うというもの。毎回インタビューが入り、イギリス英語以外の英語に触れる機会もあります。
アプリを開くと、TopicsとしてScience, Environment, Culture, Opinions, Leisure, Music, Work/Business, Food, Shopping, Travellingに分けられています。興味のある話題から選んで聞いてみましょう。
Show Scriptをタップすると文字で読むこともできます。
また、VocabやQuiz, Challengeといったコーナーもあり、英語による語彙の説明を読んで新しい表現を学んだり、内容理解を確かめる問題にチャレンジすることもできます。
通常の6-Minute Englishはレベルに合わないという方は、下にスクロールしていくとLevelsと出てきて、High beginners(初級後期)やAdvanced(上級)用の6-Minute Englishもあります。
宣伝が多いのが玉に瑕ですが、ずっと無料で使えるようです。
アメリカ英語ならVOA
VOAはVoice Of Americaの略称。
アメリカでに番古くからある、アメリカ政府が運営している国営放送局で、40を超える言語でニュースも提供しています。
VOAもまた、英語学習者用のサイトを運営しています。
イギリス英語よりアメリカ英語を習得したいという方や、ゆっくり目の音声を希望される方向けです。
速さはナチュラルスピードより遅いです。
初心者にはLet’s Learn Englishというコーナーのほか、発音(How to Pronounce)、イディオム(English in a Minute)が使いやすいでしょう。基本的なフレーズや正しい発音の基礎を学ぶことができます。
中級初期の方にはEnglish @ the MoviesやEveryday Grammar TVがおもしろいと思います。こちらも単語だけでなく英会話で実際に使用できる語彙を鍛えられます。
中級以上の方は、ニュースを聞くこともできます。Advancedと書いてあるニュースでも、音声はゆっくり目でスクリプトもあるので、リーディングは得意だがリスニングは苦手という方にはちょうどいいでしょう。
やはり宣伝は入りますが、BBC 6-Minute Englishのアプリ版ほど邪魔になりません。ずっと無料で使えるようです。
日本語の解説が欲しい人は、やっぱりNHK
最後にお馴染みのNHKからふたつのアプリをご紹介します。
NHKゴガク
NHKゴガクの「語学講座」アプリは無料でダウンロードし、聴くことができます。
基礎英語シリーズのほか、「ニュースで学ぶ『現代英語』」、「ボキャブライダー」「ラジオ英会話」「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」「英会話タイムトライアル」「ラジオビジネス英語」のすべてを学べます。
(ついでに同じアプリで中国語やスペイン語も聴けます!)
ただしスクリプトを無料で見ることはできず、テキストを購入する必要があります。
宣伝はもちろん入りません!ラジオ学習を始められる方におすすめできます。
NHKポケット語学
NHKのアプリとしてはもうひとつ、「ポケット語学」というものもあります。
音声とテキストがひとつのアプリに入っているのでとても便利。ただし、無料で使えるのは最初の1週間のみです。
内容としては、「ラジオ英会話」「中学生の基礎英語1」「中学生の基礎英語2」「入門ビジネス英語」「ラジオビジネス英語」「実践ビジネス英語」「杉田敏の現代ビジネス英語」の過去の講座で、定期的に更新されます。
毎月定額で7つの講座が全部使えます。
連続学習記録も付いているので、継続に役立ちそうですね。根気強く続けることが英会話習得のポイントです。
音声速度の変更、ロールプレイ機能、聞き流しバージョンなど、学習を便利にしてくれる機能も使えます。
ラジオ講座の効果的な使い方
どのラジオを聞くにしても、目的なく漫然と聞き流しているだけでは効果は限られています。
効果の上がる使い方としては、文字を見ないで聞いたり、文字を見ながら聞いたり、止めながらリピートしてみたり、シャドーイングをしてみたり、テキストだけじっくり読んでみたりと、繰り返し同じレッスンを聞き真似してみるのがいいでしょう。
お気に入りのトピックを見つけて利用することでも、飽きずに楽しみながら習慣づけをして耳を鍛えることができます。
ラジオ講座を効果的に使う方法を少し詳しくご紹介します。
ディクテーション(書き取り):
ラジオ講座の1部分で聞き取った内容を、スクリプトを見ずに書き取ります。
1部分は1~2分ほどに限定しましょう。まず一度聞いて聞き取れた部分を書き取ります。
数回繰り返して、聞き取れなかった空白部分を埋めていきましょう。
なお、リスニング力アップのためにディクテーションをするときは、正しく書くことにこだわりすぎないようにしましょう。英語で書けないときはカタカナでも書いてみることです。
漢字の書き取りテストとは違います。
ディクテーションは自分が聞き取れたことと、聞き取れなかったことを確認するための練習です。
書いた後で必ずスクリプトと突き合わせ、自分に聞こえなかった音を確認しておきましょう。その上で、もう一度聞いてみましょう。
リピーティング:
ディクテーションで選んだ部分をそのまま使ってリピーティングします。
1文ずつ音を止め、スクリプトを見ながら、発音・リズム・抑揚を真似ることを意識しつつ発声します。
オーバーラッピング:
同じ箇所の音源を聞きつつスクリプトを音源と重ねて読みます。
音源と同じスピードで、リズムと抑揚を意識して読んでいきます。
何度も躓く箇所があれば、その部分だけリピーティングに戻って練習します。
オーバーラッピングの練習をするときは、大きな声を出しすぎないようにしましょう。お手本が聞こえる程度の声で読むのがコツです。
(スクリプトを見ないで音声に重ねて発生するシャドーイングにもチャレンジしてみてください。)
リピートやディクテーション、オーバーラッピングの練習によって、軽く発音される前置詞や代名詞、書いた通りには発音されない音声変化などに、徐々に敏感になっていくことでしょう。
ラジオを使って毎日15分から30分学習することで独学でもある程度の効果を期待することはできます。しかし、できればラジオで学んだことを実践する場も重要です。ネイティブや外国人と話す機会を積極的に作ったり、英会話スクールに行って先生と話してみたりすれば、本当に使える英語力を身に付けるトレーニングができることでしょう。
ラジオ講座を効果的に使いつつ、スピーキングとリスニングを実践する場を設けることで、英語の苦手部分を克服して自信をつけていきましょう。
イングリッシュビレッジなら、ネイティブの講師から正しく、楽しく学べます。
初めての方には体験レッスンもご用意。是非トライしてみてください。