英語学習に絶対必要な4項目のサイクル
2025.06.13
「英語学習を始めたいけど、何していいかわからないし、続くかどうかも不安」
「今英語を学習しているし、レッスンもしているけれど、上達が感じられない」
上記のように感じている方は、もしかすると上達する上で必要なステップが抜けているか、バランスが崩れているのかもしれません。
ただ目の前のことを淡々とこなすのではなく、反省と改善を意識した学習法に切り替えることで効果的な学習サイクルを実現できます。
下図の4項目のサイクルが効果的な学習に繋がります。1つずつ詳しく解説いたします。
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やる気(モチベーション)
英語をこれから始めようとしている方にも、継続して学習しようとしている方にも、モチベーションは絶対になくてはならないものです。モチベーションが高ければ高いほど学習時間は苦ではなくなり、新しい情報の定着も早くなります。これから始める方ですでに英語が好きな方や抵抗がない方は問題ないですが、学生時代にあまり好きな科目でなかった方や話すことに抵抗を感じている方、苦手意識がある方はまずは学習を始める前に自身のモチベーションを養っておくことをお勧めいたします。
よく「英語が話せたら~」という言葉を耳にしますが、実は「英語を話す」ことではゴールではなく、その先にあるコミュニケーションが真のゴールです。モチベーションを考える時に、「英語を使ってコミュニケーションができたら~」と考えると自身の可能性が広がってくるでしょう。
英語を使用できると自分の生活がどう変化するか想像が難しい場合は、過去の記事「英語を学ぶと見える世界」も一緒にご参照ください。
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インプット
モチベーションが十分に溜まったらいよいよ学習に入っていきます。さあ話しましょう!と言いたいところですが、実は初心者の方は先に最低限のインプットをしておくことが大切です。インプット(input) とは知識や情報を吸収することです。皆さんが突然「この飛行機を操縦してください」と言われたら、恐らく間違ったボタンやレバーを操作してしまうか、固まってしまうと思います。操縦するためには先にどのボタンを押すと何が起こるのかを学んでいく必要があります。
英語で突然話しかけられて固まってしまうのも、突然「操縦して」と言われた時の心境に近いかもしれません。このような時、表現がわからず言葉に詰まったりすることが多いのは知識のインプットが足りていない証拠です。
英会話を始めたいと思ったら、まずは中学3年分の単語と文法事項を復習してから臨むことをお勧めいたします。英検3級から準2級がそのレベルに該当しますので、参考書を1冊終わらせてみるのもよいかもしれません。
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アウトプット
基礎単語を勉強中の方でもネイティブ講師と話す体験によって楽し
アウトプット(output) とは学習したことを発言や行動に表すことです。先程の飛行機の話に戻ると、アウトプットをしないということは飛行機を飛ばしたいと思いながらひたすらボタンやレバーの位置をテキストで確認している状態です。しかし一度飛ばしてみないことには実際自分がどの程度上手に操作できるのかはわかりません。英会話でも実際に話してみることで、覚えた単語や文法がどれぐらい実践で使えるのか測ることができます。
そして何より、4つの学習ステップで一番楽しくなる可能性があるのがこのステップです。「通じた・わかってもらえた」という経験はそれだけで嬉しいものですし、次の学習のモチベーションに繋がります。
ただ1点、英会話のレッスンを受ける上で気を付けないといけないことがあります。それはレッスンをインプットのみの機会としないことです。私たち日本人は「英語=学校の教科」のイメージが強く、学校では「先生=教えてくれる人」でした。この気持ちのまま英会話レッスンを受けると、せっかくのアウトプットの機会を単語の確認だけで終わらせてしまうことになります。目の前にネイティブの講師がいて話す機会があるのに自分一人でもできる単語のインプットをしてしまうと非常にもったいないです。1章でお伝えしたモチベーションを上手に使って、レッスンはインプットしたことを表現する場として使うことが効率的な上達の秘訣です。過去記事「英会話レッスンを効率化!」も合わせてご覧ください。
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反省会
先程ご案内した「英会話レッスンを効率化!」で述べた内容の繰り返しにはなりますが、アウトプットをした後には必ず振り返りの時間を持つことが大切です。このステップを飛ばしてしまうと、自身の学習の現在位置が把握できなくなってしまいます。
レッスン後に「何となく難しかった」と感じるだけでなく、「今回のレッスンで難しかったこと」をレッスンを受けながらよく考えて言語化できるようにしておくと、次回以降のインプットの内容にも反映することができます。
例:
レッスンが難しかった
→なんで?
→短い答えしか言えなかった
→どうして?
→文を早く作れなかった
→日本語を瞬時に英語にするトレーニングが必要
このように反省会をしながら自己分析を繰り返すことで、次に何をすればよいのかが明確になり、モチベーションに繋がっていきます。そして自己分析の内容を基にインプットをすることで、今自分に一番必要なことに自分で気づきながら学習サイクルを進めることができるのです。
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2回目以降のサイクル
2回目以降のサイクルではレッスン毎、学習時間毎のモチベーションを持つことが大切です。インプットの際はただ受け身に参考書を開くのではなく、反省会での自己分析を基にした次のステップアップに対するモチベーションを持つように心がけるとよいでしょう。
レッスン受講時は事前にインプットした内容を使う計画を立てます。「今日は~について話したい、聞きたい、学びたい」と思っているだけでもレッスンの受け方が主体的になり学びが多くなるはずです。インプットし、使ってみて、また反省会をして次の計画を立てる、この繰り返しをしていきます。
まとめ
今回は英語学習に必要なサイクルの4項目についてお伝えしました。
- やる気(モチベーション)
・英語でコミュニケーションができたら何がしたいかを明確に
・学習中は次のステップアップの目標も大切
- インプット
・効果的な自己学習で英語コミュニケーションにおいて足りないところを補う
- アウトプット
・レッスンなどでインプットしたことを実践しながら自分の強みと弱みを知る
- 反省会
・実践した結果から改善点を自分で見つける努力をする
・少しずつ改善することをモチベーションとし、見つけた改善点を次のインプットに生かす
以上の4項目を意識することで自分自身でも英語学習の質を上げていくことができます。もしこの中の一つでも欠けてバランスが崩れてしまうと、英語スキルの向上が滞ってしまいます。もしどの項目をどう改善したらよいかわからずお困りの場合、もしくは伸び悩んでいてどうしていいかわからない場合は、一度プロのコーチに相談して効率の良いサイクルに乗せてもらうことをお勧めいたします。