自分の英会話を見直す方法

タイプ別最強学習法

最近英会話スクールに通い始めた方や、仕事でネイティブスピーカーと話す機会ができた方は、自身の英語力を見直す機会を取れていますでしょうか?

英語の学習は大きく分けてインプットとアウトプットに分けられますが、日本の学校の英語学習ではアウトプットが圧倒的に足りていないことがほとんどです。そのため、「実際に話してみないとわからないこと」が多くあります。今回は「英会話をしてみてどう感じたか」のよくある例を元に、それぞれに合った英語学習へのアプローチ方法をお伝えいたします。

 

1.何もわからない

2.その場では頭真っ白、後で思い出す

3.ネイティブスピーカーが怖い

4.自分はブロークン英語

5.講師の英語も理解できるし、テンポよく答えられた

 

1.何もわからない

「英会話ならネイティブスピーカーに教わりたい!」と思って英会話スクールに通い始めたものの、講師が何を言っているか分からないし、自分も全く発言できない…

 

このように感じてスクールから足が遠のいてしまったり、レッスンを受けることが怖くなってしまっている方は、インプット量が足りていないかもしれません。

中学校の英単語でわからない単語はありませんか?簡単な動作や身の回りの物を英語で表現できますか?

まずはレッスンを受けながら、中学3年分の単語や文法をマスターする気持ちで学習しましょう。「勉強」という言葉は少し堅いのであまり使いたくないのですが、このステージにいらっしゃる方は基本単語を暗記したりする「勉強」も必要です。なぜなら英会話で表現がわからないとき、言い換えるために使うのがこの基本単語たちだからです。

 

例:「私は接客が好きです。」と英語で言いたいが、「接客」が直訳できないとき

  →「接客」を簡単に説明すると「お客様と話すこと」“I like talking with customers.”

となれば通じる

  →しかしここで英語の「~と話す=talk with」「お客様=customers」がわからないと、言い換えて表現することも難しくなる

 

まずはこの言い換えがスムーズになるように、中学英語のマスターを目指していきましょう。

 

2.その場では頭が真っ白、後で思い出す

話そうと思ってもどうしていいかわからないので黙ってしまったが、後でよく考えてみたら「こういえば良かった!」と気づくことが多い。

このパターンは知識の引き出しから必要な語を瞬時に取り出すことができていない状態です。これは今まで英語を話す機会が少なかった方に多いのですが、単純に瞬時に知識を取り出して話す練習が未経験なことが原因です。中学高校や受験勉強などをしっかりされてきた方は、話しながら単語や文法を思い出しつつ、会話での使いどころを練習することで会話力が上達することも考えられます。過去の記事「英語学習に絶対必要な4項目のサイクル」の中で、レッスン後に反省会をすることをお勧めしています。レッスン受講後に「言いたかったけれど言えなかったこと」を必ず解決していくことで一歩一歩上達できるはずです。

 

3.ネイティブスピーカーが怖い

ネイティブスピーカーと話すのが怖い、もしくは恥ずかしい。

このように感じている方は、見た目も違うネイティブスピーカーに圧倒されてしまっている可能性があります。英語を読んだり書いたりすることは問題ないのに、ネイティブスピーカーを前にすると話せなくなってしまうのがこのパターンの特徴です。これは単に英語力だけの問題ではないこともあります。ネイティブスピーカーは見た目もさることながら、声の大きさ、発音のよさ、使うボキャブラリーの広さ、表情の豊かさ、リアクションのオーバーさなど日本人との違いは多いです。このような人を前にした時に、「私は絶対こんな風には話せない」と思ってしまうと途端に自分の英語力に自信がなくなってしまうこともあるでしょう。

この問題の解決法はズバリネイティブの真似をすることと、テンションを合わせることです。

わかりやすいのが挨拶時の例です。

相手に”Hi! I’m so happy to see you!” と言われているのに自分は「初めまして、〇〇と申します。」と言う気持ちでいたら、どう反応するのが正解か分からず混乱してしまうと思います。ここでテンションを合わせて”Yeah! You too!” と言えるかどうかがネイティブスピーカーとのコミュニケーションをスムーズにできるかどうかの分かれ道です。英語には日本語での丁寧語のような概念がありません。言葉自体は日本語よりもシンプルな構造なので、微妙なニュアンスや距離感を伝えることは日本語よりも難しくなります。ですので、日本人の私たちからすれば、英語を話す時は基本タメ口で話すと思っていた方が、ネイティブスピーカーとのテンションは合わせやすくなります。ただし、ビジネスなどフォーマルな場ではそれにふさわしい表現があるので、学びたい会話の種類によってはその使い分けができるプロの講師と学んでいくことが得策です。

表情なども合わせて真似をしていけるとネイティブスピーカーと自身の対等の意識が芽生え、より伸び伸びとリラックスして会話できるようになるはずです。過去記事「表情も意識して英会話上達」も参考にしながら、ぜひトライしてみてください。

 

4.自分はブロークン英語

自分の英語はブロークンだからネイティブと話すのにしり込みしてしまう。

英会話をしてみてこのように感じている方は、何とかコミュニケーションを取っている状態だと思います。もしかすると旅行英語であればそれでも構わないかもしれませんが、ネイティブスピーカーとお互いを理解しあったり、英語を使って友人を作ったりすることはまだまだ難しいと感じているはずです。ただ、1章で紹介した「何もわからない」人との違いは、単語や馴染みの表現であれば瞬時に出すことができているという点です。

この場合の有効な学習法は馴染みの表現を増やすために英語を多読することです。

英語で本を読むとなると、辞書を片手に・・・と考えてしまいがちですが、ここで一番行っていただきたいのは「単語も調べなくてもいいような簡単な本をたくさん、そして何度も読む」という作業です。これは野球に例えるとバッティングのフォームを体に覚えさせるような作業です。見たことがあるような、よく知っているような並びの英語をたくさん読んで記憶のどこかに定着させることで、瞬時に正しい英語を文章で発話できるようになっていきます。本を読むのが苦手な方は、何度か見たことがある映画やドラマのワンシーンを覚えたりすることも同じ効果が期待できます。この方法だと音声もついてくるので、前章でお伝えしたネイティブの真似も一緒に意識できるとさらに効果的です。

 

5.講師の英語も理解できるし、テンポよく答えられた

ちょっと分かってきたし、私話せてるかも?

このステージは英会話が楽しいと感じられるステージです。ここで学習を終えられる方も多いのではないかと思いますが、さらに上を目指したい方にとっては伸び悩みが感じられるステージでもあります。

もしこのステージで伸び悩むことがあればぜひ以下の2点を試し、できなかったら次の目標としてみてください。

 

・レッスンでの講師の発言を一語一句聞き取れており、自分で完全再現できるか

・誰かから聞いた話や自分が見た映画の内容などを、別の人に英語でスムーズに伝えられるか

 

もしレッスンでの講師の発言が何となくしか理解できていない場合は必ず聞き返す、面白かった誰かの話を英語でまとめてみるなど、「コミュニケーションに支障がないのでよし」として訓電できていない部分があるとすれば、より深いコミュニケーションに目を向けて積極的に練習していくとよいでしょう。初級の頃よりは伸びた実感が湧きづらいとは思いますが、新しいことを学ぶというよりも日々言語力をアップデートする気持ちで続けていった方が楽かもしれません。「少し自分に厳しくなること」がこのステージの攻略法です。ぜひご自身の英語の理解度を見直してみましょう。

 

終わりに

今回は「英会話を初めてみて感じたこと」を切り口にして学習法を提案いたしました。英語の上達には学習法や性格、モチベーションなど、ここで述べたこと以外の様々な要因も関わってきます。「上達が難しい」「挑戦してみたけれど挫折しそう」と思っている方は、もしかしたらご自身が思いもよらない方法で、上達を実感したり学習に楽しさを見出したりすることができるかもしれません。お悩みの方はあきらめず、ぜひ一度プロのコーチに相談してみることをお勧めいたします。

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