英会話初心者が3か月で上達する方法

タイプ別最強学習法

英会話は難しいものです。今まで英語に深く関わってこなかった人が今から開始する場合は、特に高いハードルを感じてしまうものです。しかし、英会話学習において正しいアプローチをとることで、自分が目指したい英会話を短い期間でも習得することができます。この記事では大人の英会話初心者が短期間でも英会話が上達するためのアプローチ方法をご紹介します。

目次

1.目的を詳細にイメージして目標を明確化

2.発音強化でリスニングも強化

3.シンプルな回答

 

 

1.目的を詳細にイメージして目標を明確化

短期間の英会話上達のためには目的と目標の明確化が必要です。海外旅行で英語を使いたい、仕事で英語が必要になってきている、留学のために英語を学びたい、などの英会話学習目的をお持ちの方も多くいらっしゃいます。しかし、目的を詳細にイメージできていないために、本当に効果的な学習ができていない方を沢山見てきました。目的を詳細にイメージすると目標が明確になってきます。自分の目的を詳細にイメージするためには、5Wを自問自答することがおすすめです。

※5W = What / When / Where / Who / Why

例を見ていきましょう。

 

海外旅行で英語を使いたい

What: 海外旅行で何がしたい?観光?現地の人と会話?スムーズに買い物?

When: いつ行くのか?今年中?来年?いつまでに話せるようになればいい?

Where: どこに行くのか?英語圏?どんなアクセントの英語?

Who: 誰と話したいのか?ガイド?店員?現地で友達を作る?

Why: なぜ英語が必要?英語を話せないと危険?かっこつけたい?

 

仕事で英語が必要になってきている

What: 仕事で何をするときに英語を使う?会議?メール?出張?プレゼン?

When: いつまでに仕事で英語が必要?もう使っている?数か月後に異動?

Where: どこで英語を使う?オフィス?オンライン?お客様先?海外?

Who: 誰と英語を話す?同僚?上司?取引先?エンドユーザー?

Why: なぜ英語が必要?意思の疎通ができればいい?信用を得るため?

 

留学のために英語を学びたい

What: 留学で何を学ぶ?語学留学?専門的な学位を取得?

When: いつ行く?期間は?最初は語学クラスに入る?最初から専門的な授業?

Where: どこに行く?周りに日本人はいる?どこで話す?学校?家?

Who: 誰と話す?クラスメート?ホストファミリー?先生?教授?

Why: なぜ留学に行くのか?経験のため?楽しむため?キャリアのため?

 

上記の例のように質問を重ねることにより自分が使う英会話を詳細にイメージすることができるようになります。漠然とした目的から細かい状況を思い描くことにより、どのような英語を学ぶ必要があるのか何ができるようにならなければならないのか、が目標として明確になってきます。目標の明確化も一つ例を見てみましょう。

 

留学のために英語を学びたい

What: 留学して専門の研究をする→専門分野のボキャブラリーを学習する。

When: 3か月後に長期留学開始→研究で必要な英語を優先する。日常会話は現地で。

Where: 周りに日本人は多少いる→研究で必要な英語を優先できる。

Who: 教授や研究仲間→基本的な挨拶をおさえたら、専門分野に集中。

Why: 日本ではできない研究をするため→最初から研究に参加するため専門分野に集中。

 

「留学」と考えると様々な状況で使う英会話を習得する必要があるように感じますが、自分の目的を詳細にイメージすることで実は本当に必要な英会話を絞り込むことができます。短期間で習得することを考慮すると自分の学習を集中させることで、本当に必要な英会話の上達に繋がります。

2.発音強化でリスニングも強化

目的を詳細にイメージして目標をある程度しぼることができたら、実際の学習を始めなければなりません。世の中には様々な英会話学習法が存在しますが、その中の多くは学習者が受け身になるものが多いです。沢山聞いて沢山読むことは英語学習に有効ですが、短期間の英会話習得にはアウトプットが効果的です。その中でも自分の目的に合わせた学習対象の単語やフレーズを使って発音を強化することが一番の近道になります。

実践的な英会話の中で多くの方がリスニングで苦労されています。ネイティブが話している英語が聞き取れない、正しく聞き取れているか不安、という悩みをお持ちの方が多いです。この悩みの原因は主に自分の英語の発音が正しくないことです。発音を鍛える中でアウトプットとして発声すれば自分の声を必然的に聞くことにもなりインプットにもなります。正しい発音を習得する過程で正しい発音を脳にインプットすることができれば確実にリスニングも上達します。

 

発音おすすめ勉強法とコツ:

自己学習はリピーティング

・英文の音源を1文ずつ流して真似して読む

・できれば目的に合った英文を教材として選ぶ

・英語の発音は日本語の4倍口を動かして発声する

・音源のリズムと音程も真似することを意識

 

レッスンでは発音矯正

・発音矯正を希望していることを講師に伝える

・講師が修正したフレーズや文章は必ず自分でも繰り返す

・会話の内容は目的に合わせたものにする(会話内容の希望を講師に伝える)

 

自己学習をする際はリピーティングがおすすめです。シャドーイングも大変効果的ですが、とても難しいエクササイズなのでまずはリピーティングから始めてください。理由を詳しく説明すると長くなってしまいますが、英語は日本語の4倍口を動かすことを意識すると発音が上達しやすいです。※詳しく知りたい方はバイリンガルコーチの無料カウンセリングへ!

また、今レッスンを受講している方、検討されている方は、発音矯正を希望することを講師へ伝えてください。英会話は一般的には意思の疎通を重視するため多少発音が間違っていても理解できればレッスンの中でも会話が進んでいくことが多いです。しかし英会話初心者が短期間で上達するためには発音矯正をしてもらうことが効果的なので、講師にもしっかりと伝えることを忘れずに。

 

3.シンプルな回答

英会話初心者だけでなく中級レベルの方も、実際の会話の中で英語が咄嗟に出てこないために悩んでいる方が多いです。咄嗟に英語で話せない理由には語彙力や聞き取る力、実際の会話に慣れているかなど様々な要素が関係していますが、主要な原因の一つは正しく文章で回答しようとしてしまっていることです。実際の会話、特に質問への返答においては、必ずしも長い文章で答える必要がないということを是非覚えておいてください。まずは単語や短いフレーズのような文章で答えることができれば会話が成立します。

Q: Where are you from?

A: Japan. I came here last week.

Q: What do you think about this?

A: It’s good, because….

 

英会話では、上記の例のようにまずは端的に質問に答えることがむしろ好まれます。咄嗟に答えられないことで悩まれている方は単語だけでいいので瞬時に返答することを意識して練習してみてください。

 

また、聞き取れないことで返答ができない場合は、すぐに聞き返すことを練習してください。

What was that? 今なんて?

Could you say that again? もう一度言ってもらえますか?

Could you rephrase that? 別の言い方で言ってもらえますか?

 

英会話ではネイティブでもバイリンガルでも相手の英語が聞き取れないことは多々あります。そしてその場合に聞き返すことは当然で自然です。英会話レッスンの中でも、聞き返すこと、シンプルに返答することを練習するだけでも、会話としての上達を感じていただけるはずです。

まとめ

英会話初心者でも3か月などの短期間で上達することは可能です。目的を詳細にイメージし目標を絞り、目的に合わせた教材でアウトプット(特に発音)を中心に練習し、実践会話の中で簡潔さを意識することで効果的な学習をすることができます。

英会話を学びたい方、学ばなければいけない方、いかなる理由であっても英会話学習に時間と労力を投資することは素晴らしく褒められるべきことです。皆様の学習にこの記事の内容を少しでもお役立ていただければ幸いです。

 

執筆者:

辻 賢太郎 ― バイリンガル英会話コーチ

英会話コーチング歴8年 アメリカ在住11年 TOEIC990点

アメリカの4年制大学でApplied Computingの学位を取得。大学卒業後は日本のIT企業で7年勤務し、学生時代や業務内で英語を教えていた経験を活かすために英会話コーチに転職。海外在住経験やビジネスで英語を使った経験をもとに、英会話コーチとして200人以上の受講生の英会話目標達成をサポート。

 

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