英会話アプリと英会話スクール、どちらが良い?

タイプ別最強学習法

ここ数年で英会話業界は大きく変化を遂げました。ひと昔前は英会話と言えばネイティブの講師や日本人講師と対面で話すことが主流でしたが、コロナ禍を経てオンラインレッスンや、AIの発達とともに人間ではない会話相手を提供するアプリなどが登場しました。たくさんの方法があるので便利に感じる一方、これから英会話を始めようとする方は迷うことも多いのではと思います。今回は特に決めることが難しいアプリとスクール、どちらが良いかということを考察していきます。

1.どちらが良いのか→合っているか

英会話スクールと英会話アプリ、どちらが良いのか?結論は「人それぞれ」です。アプリで上達できることとスクールで上達できることが少しずつ異なるからです。学習者の性格や日常の忙しさ、現在の英語レベルなど、個人個人の状況によって効果的な方法は変わってきます。ここで重要なのは、「どちらが良いか」と考えるのではなく「どちらが合っているか」と考えることです。モチベーション上がらない方はモチベーション維持に最適な方法を選ぶ必要がありますし、伸び悩みを感じている方は現在苦手なことをピンポイントに学ぶことができる方法が必要です。また現時点で達成したい目標によってもアプリやスクールをどのように使っていくかは変わってきます。ぜひ今回の記事を最後まで読んで、ご自身に必要な学び方についてヒントを得ていただければと思います。

 

2.英会話アプリ

英会話のアプリは様々なものがありますが、今回は英会話スクールとの比較ですので、スピーキングに特化したアプリについてお伝えしていきます。

スピーキングに特化したアプリでは、AIがあなたの英語を聞き、即座にフィードバックをしてくれることが特徴です。文法や表現の間違いを直してくれるので、間違いを恐れて本物の人間と英語を話すことに恐怖を感じる方は、まずはアプリからスピーキングの練習をしてみることも一つの手です。繰り返し瞬間的に英文を作る練習ができれば、発話の速度は確実に上がっていくはずです。また、即座にフィードバックをもらえるという点では会話力が中級程度の方にも学びが多いはずです。自分で話していては気づかない細かいミスや、普通にネイティブと話していても訂正はしてらえないようなことが直していけるので、ある程度会話力がある方も試してみる価値はあると思います。

また、アプリは場所や時間を選ばないことも大きな魅力の一つです。お仕事などが忙しく英会話スクールに行く時間が取れない方は、アプリを使うことで英語のアウトプットの時間を稼ぐことができます。

注意点としては、AIがそもそも自分の英語を聞き取ってくれないことです。簡単な文章でも間違って認識されてしまって先に進めない、という相談を初級者の方や発音に自信がない方によく相談されます。また発音だけでなく文法に関してもですが、あまり間違いを解説し正しい方向に矯正するような緻密なフィードバックは、今のところはあまり期待しない方がいいかもしれません。

英会話アプリの利点

・時間を選ばない

・スピーキング量を圧倒的に増やすことができる

・即座にフィードバックがもらえる

・間違っても恥ずかしくない

・細かいミスや発音も直すことができる

英会話アプリの注意点

・全く聞き取ってもらえず先に進めない時がある

・詳しいフィードバックは難しい

 

まとめると、忙しくスクールに通う時間がない方、自分で時間を管理してコツコツと取り組めるタイプの方はお勧めの方法です。

 

3.英会話スクール

英会話スクールも様々な形態がありますが、今回はネイティブスピーカーとマンツーマンで会話ができるタイプの英会話スクールを例にしてお伝えしていきます。

アプリと違いスクールに通うとオンラインの場合でも実際に人間と会話をすることになります。

・英語を使って外国人と友達になりたい

・職場のネイティブスピーカーと仲良くなりたい

・誰かと英語でお話をして通じた喜びを味わいたい

ただ英語のスピーキングの精度を上げたい場合はアプリでもよいかもしれませんが、英語を習得する目的として上記のような、ネイティブスピーカーとの深い関わりを求めるようであれば、本物の人間との会話での練習は必須です。

講師それぞれの出身地や経験は違うため、予期せぬ共通点が見つかったり、性格が合う講師が見つかったりするのが本物の人間のコミュニケーションです。英語を駆使してその繋がりを見つけていくことができると、さらに学習する意義を見出せることと思います。

また、講師が受講生の性格やモチベーション、ゴールを知ることで、より的確なアドバイスを行えることがあります。英会話スクールに通う場合は、「講師から学ぶ」のではなくお互いにコミュニケーションをする意識でいるとレッスンでの練習効果は高くなるでしょう。自分が達成したいことなどはどんどん伝えていくようにしましょう。

(レッスン受講の方法に関しては過去記事:「ネイティブ講師から英会話を効率的に学ぶために」や「英語はコミュニケーションのツール」もご参照ください。)

また、自分一人ではなかなか学習の継続が難しいと感じている方はスクールの力を借りて学習に強制力を持たせることも1つの方法です。レッスンの予約があることが学習の習慣化を助けてくれますので、なんとしても継続していきたい方はスクールの予約を絶やさないようにするとよいでしょう。

ただスクールは時間と労力を割く必要があります。また自分に合うスクールかどうかも試してみないとわかりません。少しでも負担を減らすために、割安で通いやすいスクールのイングリッシュビレッジの無料体験レッスンもご検討ください。

英会話スクールの利点

・本物の人間とのコミュニケーション力がつく

・見た目の違う外国人と話すことに慣れることができる

・講師と相談しながら行うことでより的確なアドバイスがもらえる

・スクール通うことで強制的に学習する習慣ができる

英会話スクールの注意点

・時間と労力はある程度かかる

・自分に合っているスクールを探す

 

まとめると、本物のネイティブスピーカーと話す必要がある方、自己学習が難しく学習に強制力が欲しい方、通じ合う楽しさを味わいたい方には英会話スクールがお勧めです。また相手の性格やバックグラウンドに合わせた英語を話す練習にもなります。

 

4.両方やるという選択肢

スピーキングアプリと英会話スクールを比較してみましたが、大きくまとめると以下のようになります。

・アプリ=手軽に英語の練習ができる。人間とのリアルな繋がりや、外国人と話すことが目的の場合は向かない。

・スクール=実際に人と楽しい会話で通じ合う喜びを感じられる。ネイティブが実際に使う表現を学ぶことができる。ある程度時間や労力がかかる。

以上から、スピーキングのアプリとスクールはちょうどお互いの欠点を補うことができる存在であることがわかります。もし時間や予算に余裕があるのであれば、両方を並行して行うと更なる効果が見込めるということです。

英語の自己学習というと最近まではテキストやリスニングが中心に行われてきましたが、アプリの登場により自己学習でもスピーキングの精度や瞬発力を上げていくトレーニングができるようになりました。しかしそのトレーニングを実際の人間との対話に代えることはできません。あくまでスピーキングのアプリは会話での瞬発力や英語的発想のトレーニングをするために使い、実際に本物のネイティブスピーカーと話す機会も別に設けることができるとより効果的だと言えます。逆に先にスクールに通い始めたけれど瞬発力や文章力にお悩みの方は、アプリの力も借りるとよいでしょう。

先程述べた「通じる喜び」の他にも本物のネイティブスピーカーと話すことの利点はもう一つあります。それは相手の反応を見ながら会話を構築する練習ができることです。英語を話すことのゴールはただ「英語を話す」ことではなく「英語を使ってコミュニケーションを取る」と言うことにあります。ただ精度が高い英語を話したいだけならアプリだけでも十分ですが、実際に英語を運用しようとすると聞き手の反応に応じた適応力が必要になります。それはやはり本物の人間との会話でしか実現できないことです。

アプリで一人の時間でも瞬発力を鍛えつつ、本番の会話としてのスクールでのレッスンを持っていると、一番効果的な学習サイクルが実現します。

まだスクールに通われたことがない、あまりネイティブスピーカーと話す機会を持ったことがない方はぜひ一度体験レッスンなどに足を運ばれることをお勧めいたします。

 

終わりに

今回は英会話スクールとアプリの利点と欠点を踏まえて、どのように英語学習に取り込むことができるかをお伝えしました。

アプリとスクールのどちらが良いかという問いに関しての結論は「どちらも良いところがある」というのが答えになります。今回の記事がご自身にとって現在必要な英会話の学び方がヒントになりましたら幸いです。

 

 

執筆者:

吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ

英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年

日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。

 

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