英語でスムーズに会話する方法

レベル別最強学習法

英語学習を始める方の最初の目標によく「スムーズに会話したい」と書かれていることがあります。この目標は英語レベルに関わらず多くの方がお持ちの学習の理由です。しかしながら「スムーズ」という言葉の定義は広く、英語初心者の思う「スムーズ」と上級者の思う「スムーズ」は異なります。英会話のレベルや個々人の性格などによりスムーズに話せないと思ってしまう理由は様々であり、練習方法を間違えてしまうと自分が思い描ている英会話の習得に必要以上の時間がかかってしまいます。

今回は英会話レベル別にスムーズに話せないと感じる状態と、それぞれの効果的な学習法を見ていきます。

初級者がスムーズに話せないと感じるとき

原因

英会話を始めたばかりの方がスムーズに話せないと感じる原因には、シンプルに「会話するに必要なだけの語彙力や文法力を持っていない」ということが挙げられます。このような状態ではどれだけ話そうとしても英語では何も発話できず、会話の練習ではフラストレーションが溜まっていくばかりです。

実は会話の中で多少表現が難しいと感じられることでも、簡単な表現で説明をすれば会話の目的を達成することができます。まずはその簡単な単語を学ぶことが、この状態から次に進む近道です。

 

学習法

英語の基礎力の問題でスムーズに話せていない場合は、まずは一度中学3年分の英語を総復習する時間を取りましょう。

中学生の時に習う単語や文法は会話の基礎となるものです。中学3年分の英語力を確認するためには、英検でいうと3級程度の問題集や単語帳が適切なレベル感です。英語の学習が好きな方もそうでない方も、まずこのステップだけは絶対に飛ばさず行うと、後の英語学習は楽になります。

中学英語を学び直すときは学生時代のようにただ暗記をするのではなく、実際に会話で使うことを想定しながら学ぶと効果的です。使い方がわからない単語などは例文などを見ながら、どのような文脈で使うのかを考えてみてください。見てわかるだけで満足せず、会話で使えるようになって初めてその単語や文法をマスターしたと考えるようにしましょう。学んでいる文法や語彙を実際に使う状況を詳細にイメージすることを意識してみてください。

中級者がスムーズに話せないと感じるとき

原因

少し会話に慣れてきたはずの中級者がスムーズに話せないと感じる場合は、自分がペラペラと英語を話せている理想の姿と現状にギャップがあることが多いです。しかし多くの方はこのギャップの埋め方がわからずモヤモヤしてしまいます。

「楽しく会話はできるけど何か足りない」と思っている方は、会話内で自身の英語コミュニケーションの改善点をしっかりと観察し、言語化する訓練をしましょう。

「スムーズに話せない」ではまだ課題が大きすぎるので、もう少し細かく何ができないのかをしっかりと振り返る必要があります。

 

例:文法が間違っているか気になる、疑問文がとっさに出ない、講師の発言に対して適切な反応ができない、正しい語彙を使っていないため正確に伝わっていないかも…など

 

もしどこを改善すればよいか見当もつかない場合は、コーチングの受講をしてみることをお勧めいたします。プロのコーチであれば英語力だけでなく、英語と日本語の言語的な違いやコミュニケーションの観点からも改善点を見つけることができます。

 

学習法

「何か足りない」と感じている中級者がより流暢に話すために、全員に共通してお勧めしたい方法があります。それは「多読」です。過去の記事「中級者が壁を乗り越えるために必要な英語学習」でも少し触れましたが、多読をすることで英語の語順や内容を頭から理解する力がついていきます。また、常に自然な並びの英語を大量にインプットする習慣をつけることにより、文法などを考えなくても英語を文章化することが容易になります。話すのが楽しくなってきた中級レベルの学習者は、さらなる英語を使った表現力の向上のためにインプットにも力を入れていくことが重要です。

では何を読めばよいかというと、

① 興味があり楽しみながら読めるもの

② 読んでいてわからない単語が多すぎないもの

を基準に選ぶとよいでしょう。特に②に関しては書店などで必ず中身を確認し、レベル感があっているものを選ぶことをお勧めします。多読も内容が難しすぎたりするとただの単語の勉強になってしまいます。ここで集中したいのは新しい単語を覚えることではなく、正しい英語の語順やすでに知っている単語の使いどころを知ることです。たとえ読んでいて簡単に思える本でもそれが実際に使いこなせるかどうかは別問題ですので、初級者の中学英語復習と同じく「会話で使えるかどうか」を想像しながら読み進めると効果的です。自分で最初から作った文はあっているか自信がないかもしれませんが、どこかで見たことあるものをそのまま使えれば自信を持って発言できるはずです。たくさん本を読んで、真似できる表現を集めていきましょう。

上級者がスムーズに話せないと感じるとき

原因

旅行や日常会話では不自由なくコミュニケーションが取れるにもかかわらず、英語がスムーズに話せないと感じたり、自信が持てなかったりする方もいます。これにはいくつか原因が考えられますが、一番多く見られる傾向としては「自分に英語で出来ることを期待しすぎている」ことが挙げられます。日本語でも自分の専門外の新しい話になると、知らない言葉の一つや二つは出てくるのではないでしょうか?それが英会話になると、英語を話せる=いついかなる場合でも英語で100%対応できる、という無理難題を無意識に自分に課してしまっている方が結構いらっしゃいます。

少しでも英語で理解できないことがある度に自分に幻滅してしまってはいないでしょうか。実は幻滅してしまうということは、英語力の改善の必要性を認識できているということです。しかし、それも度が過ぎてしまうと「英語の会話で理解できないことはすべて自分の英語力のせい」という極論に至ってしまいます。

上級者に何か学習できることがあるとすれば、それは英語の文章や会話を聞いて様々なジャンルの知識をつけていくことです。そしてそれについて話す機会を設けることで英語で話せる事柄の幅が広がるでしょう。しかし知識の探求にはきりがありません。したがって上級者が自信を持った英語運用者になるためには気持ちの持ちようが大切になってきます。普通の日常会話に不自由しないほどの英会話力を持っている上級者は、躓いても諦めなかったということです。少し躓いたとしても今までの努力を自信に変えて、会話の幅を広げるための学習を頑張ってみてください。

 

上級者が自信を持つために

上級者が自分の英会話に自信を持つためには以下の3つが必要です。

① 英語で理解できなかったことを、英語で解決する能力

② ①ができていればOKというマインド

③ 英語が生活に溶け込んでいる招待

 

上級の英会話力があるということは①はある程度実践可能であり、それは立派なコミュニケーション力と言えます。日本語ネイティブの私たちは、自分がネイティブという確固たる自信があるために、もしあまり理解できない事柄に直面しても自身の日本語力のせいにはしません。上級の語彙力、文法力を持っている方は、上記②のように、聞き返して理解できるということをゴールにしていくことで、過度に自分に期待することなく英語での知識力を上げていくことができます。

知識ではなく表現力が乏しく感じる方は、上述の多読を試しつつ、あえて別の表現を会話の中で使う意識をしていくとよいでしょう。表現の幅を増やすということは、日本語で話し方を変えることと少し似ているかもしれません。私も日本語で本を読むと、「読めるし理解できるけれど、自分では絶対に使わない表現」によく出会います。英語にも人それぞれ性格があり、使う表現も人によって様々です。「私の英語」という感覚を養いつつ、自分に合った新しい表現を取り入れていくとよいでしょう。

③の英語を生活に取り込む環境づくりも大変重要です。毎日英語で何かをしないといけない方や、仕事やプライベートにおいて英語で何かを達成する経験が多いと自信がついてきます。会話の経験値が足りないゆえに自信がないということも考えられますので、日頃英語を使う習慣がない方はネイティブ講師との英会話レッスンなどの頻度を増やし、より英語を使う場面を増やすことを検討するのもよいでしょう。

前記事「英会話を毎日の習慣にする方法」も合わせてお読みください。

終わりに

今回は英会話のお悩みによくある「スムーズに話せない」ということについて、原因と学習法の一部をお伝えしました。もちろん今回紹介したことが全てではなく、人それぞれに違う原因やより効率的な学習方法があります。どのステージにいらっしゃる方も、学習に行き詰まりを感じたらぜひコーチング体験レッスンの体験受けてみてください。きっと上達への道筋がクリアになるはずです。

 

執筆者:

吉田 翔平 ― バイリンガル英会話コーチ

英会話コーチング歴6年 アメリカ在住2年

日本の外国語大学にて英米語を専攻、卒業後渡米。アメリカ在住時は日常生活やボランティア活動などを通じて現地の人々の信条や文化を学び帰国。18歳まで全く英語が話せなかったが、ネイティブスピーカーに深く受け入れられる存在になれた学習経験を共有したく英会話コーチになる。現在は帰国後出会ったアメリカ人パートナーと日米の文化を毎日すり合わせながら生活中。

 

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