大人の英語脳の作り方
2025.03.20
英語学習において、スムーズな英会話には「英語脳」というものが必要だとされています。一般的に「英語脳」は、聞いたこと日本語に変換せず理解し、話したいことを日本語から変換せず最初から英語で話すことが出来るスキル、とされています。しかし、実は「英語脳」にはさらに多くの要素が関わっているのです。 この記事では「本当の英語脳」はどのように定義できるか、大人の日本語話者が「本当の英語脳」を手に入れるためには何をすべきか、具体例を交えてご紹介します。 本当の英語脳を手に入れれば、英語を第2言語として学んでいる日本語話者も必ずスムーズな英会話が出来るバイリンガルになれます! 本当の英語脳とは 語彙力 思考順序 文化理解 本当の英語脳を習得するためのトレーニング スラッシュリーディング (語彙力強化) シャドーイング (語彙力、思考順序強化) 実践英会話 (思考順序、文化理解強化) 本当の英語脳とは? 「英語脳とは日本語と英語の間で全く変換することなく英会話の時は常に英語で考えることである。」そもそもこの変換を全くなくすことは大人の英語学習者にとっては非常に難しい目標です。また、日本語と英語の変換をしないというだけではスムーズな英会話にたどり着くことはできません。大人の英語学習者が本当の英語脳を手に入れてスムーズに英語で会話するためには、語彙力、思考順序、文化理解の3つの観点からトレーニングする必要があります。 これら3つの要素がどのように英語脳の構築に影響するか見てみましょう。 語彙力: 英語のみで会話をするためには当然ながら英単語の語彙力が必要です。しかし英単語の数を多く持っていたとしても次のような問題に直面する方は多くいます。 リスニングの際にはキーワードは聞き取れるが、文章中でどのような意味で使われているのか、その他の機能語を聞き逃してしまい正確に理解できない。 スピーキングの際には言いたいことが日本語でまずは浮かんでしまい、単語レベルでは英語に変換することができるが文章の組み立てに時間がかかる。 これらの問題を解決するには、語彙力=英単語数 という考えから脱却して、英語脳に近づくために必要な語彙力を手に入れる必要があります。その語彙力はフレーズ力と言い換えることができるでしょう。単語単位で多くの言葉を知ることを意識するのではなく、文章の中の意味の塊ごとに語彙としてストックしていくことを意識します。意味の塊としてフレーズを理解していると、意味の塊ごとに聞き取りが出来るようになり、意味の塊単位で文章を構成するので変換と文章組み立てに悩む頻度が少なくなります。 日本語ネイティブは話したいことが主に日本語で浮かんでしまいます。それは仕方のないことです。しかし正しい語彙力を持つことで日本語から英語への変換の頻度を減らす、または変換のスピードを向上させることは可能です。 英語脳に役立つ語彙力のトレーニング方法、今回はスラッシュリーディングとシャドーイングをこの記事では紹介します。 思考順序: 英語脳を作るにあたって語彙力が必要ということは皆さん納得していただけますが、思考順序に関しては軽視されがちです。 日本語と英語では考え方の順番から違います。簡単な文章にもそれが表れていますよね。 ①私は ②電車で ③職場に ④いった。 ①I ④went ③to the office ②by train. 話の流れという単位で考えても、日本語では 理由→結論 の順番で話すことが多いですが、英語では 結論→理由 で話すことがほとんどです。 相手が話している英語を理解していたつもりでも、少し長く聞いていると最初に相手がなんて言っていたのか忘れてしまった。 しっかりと相手に伝えたはずなのに、やってほしいことがしっかりと伝わっていなかった。 このような経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか? リスニングにおいては日本語の会話の流れで 理由 を待ってしまっていると、いきなり結論を言われた時に追い付いていけない。 スピーキングでは相手が結論を待っているところに理由から話し始めると話を全体として理解してもらえない。 このような理由で思考の順序というものは英語脳を習得するうえでとても重要です。少しぐらい文法や発音が間違っていても相手が聞きたい順番で情報を発信すること、少し知らない言葉があったとしても相手が言う順番を正しく予測して聞き取ろうとすることで英会話がスムーズになります。 この技能はシャドーイングと実践英会話で鍛えることができます。 文化理解: …