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ネイティブ講師からより効果的に学ぶために

現在ネイティブ講師のレッスンを受講している方の中には、「レッスンは問題なく受けているけれど、身になっているかわからない」「長く続けているけれど、上達が感じられない」というお悩みがある方もいるのではないでしょうか?もしかすると口コミなどでネイティブ講師の英会話スクールに関してネガティブな意見を目にした方もおられるかもしれません。しかしレッスンの受け方を見直すことでネイティブ講師とのレッスンで学べることが非常に多くなり、AIや参考書とは比べ物にならない量の情報と学習効果を得ることができます。 以前の「英会話レッスンを効率化!」という記事では、レッスンをご自身の発話を実践する場として利用することを提案いたしました。こちらも合わせてお読みいただきたいのですが、今回は特にネイティブ講師から更に知識を吸収する方法について考察していきたいと思います。   発音練習 確認しながら会話をする 講師の口癖を利用する   1.発音練習 「ネイティブ講師と英会話レッスンを始めてみたけれど聞き取れない!」とお悩みの方は、まずはご自身のリスニング力を上げていくことで上達を実感することができます。リスニング力向上のためにはただ英語を聞き流すだけでなく、自身の発音を改善していく必要があります。「自分がネイティブと同じように発音できることは聞き取れる」という法則がありますので、ご自宅での学習時間が取れるのであればシャドーイングなどもお勧めです。しかし今回注目したいのは、レッスンの効果的な使い方としてネイティブ講師から本場の発音を学ぶという方法です。 現在闇雲に会話しようとして何となくコミュニケーションを取ってレッスン時間が終わっているようであれば、レッスンの受け方を見直す必要があるサインかもしれません。 もし教科書を使用しているのであればその中から必ず音読の時間を取ってもらう、もしくは 講師と一緒に読める読み物を準備して、講師の後に続いて音読しながら発音練習ができるとよいでしょう。   その際講師にはしっかりと、 “I would like to improve my pronunciations. Please fix my errors.” (発音を改善したいので、間違ったら直してください) ということはしっかりと伝えておきましょう。そこをしっかりと伝えて意思疎通することも、英語でのコミュニケーションの練習となります。 音読練習の際には、講師の本場の発音を元に音読が自分流にならないように意識します。発音に関しては読みながら文字をずっと追うだけでなく、たまに顔を上げて講師の口の動きなどもしっかり観察し、同じ動きができるように真似してみます。英語の抑揚のメロディーをしっかり聞き、少し大げさなぐらいに真似することで英語らしいリズムや抑揚を体得することができます。 レッスン後に顎が疲れていれば、効果的な練習ができた証拠です。 また、レッスン外ではぜひ英語の音と日本語の音の違いを研究する時間を設けると効果的です。英語の音の数は日本語よりも遥かに多いです。英語の母音や子音の種類に慣れておくことで、音の違いに気が付きやすくなります。   2.確認をしながら会話する 発音が上達するほど、レッスン内で聞き取れるフレーズも増えていくはずです。しかしこの「聞き取れる」という言葉の定義には注意が必要です。「聞き取れる=相手の言っていることが理解できる」と定義してしまうと、その場での意思疎通はできてもフレーズや言い回しを自分の物にしていくことはできません。 講師が使ったフレーズを実践会話で使用できるようにするためには、「聞き取れる」の定義を「聞き取れる=理解して自分も同じ文が作れる」に変える必要があります。   例: “What are you going to do this weekend?” という問いに対して 「What とweekend が聞き取れたから、週末何するか聞いているんだな。」 とう理解しかできない場合   この場合、その場では問題なく会話が進行していきますが、細かい部分まで聞き取れていないのでこの疑問文を自分で実践使用することはできません。 そして、受講生がこのフレーズをやり過ごしてあたかもしっかり聞き取れたように振る舞うことで、ネイティブの講師には「理解している」とみなされてしまうことがほとんどだと思います。 そのため、自身の理解度に応じてもう一度言ってほしい場合や書き起こしてほしい場合は必ず伝えるようにすることが大切です。 “Could you …

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教科としての英語から、コミュニケーションのツールとしての英会話へ

教科書からの勉強はできるが話すことは苦手。これは日本人の英語学習者に多い傾向です。しかし少し学習の見方を変えるだけで、この傾向を打破して劇的な上達をされる方もいます。今回はこれから英語の学習を始めようとする方や行き詰りを感じている方に、英会話をコミュニケーションのツールとして効果的に習得するために必要なポイントを、意識、知識、実践の観点からお伝えします。   学習イメージの切り替えを! 英語がどのように話されるかを知る 実際に使いながら修正 1.学習イメージの切り替えを! 多くの日本人は義務教育の強化としての英語が学習のスタート地点となります。ほとんどの場合義務教育では与えられた問題をひたすら「解く」ことが求められ、英語をコミュニケーションのツールとして扱う機会は多くありません。しかし英語に関する問題を「解く」ことしか知らないと、いざ話してコミュニケーションを取ろうとしたときには頭は常に正解を探す状態となってしまいます。正解を探す思考に陥ると柔軟なコミュニケーションを取ることが難しくなってしまいます。 人とコミュニケーションをとる時に正解を探してしまうという状態は話し手と受け手の両方の立場において意思の疎通を阻害します。話し手として「答え」を探してしまうと、伝えるべき情報よりも伝える際の文法や発音に意識が向いてしまいます。その結果伝えるべき情報自体があいまいになってしまったり、そもそも完全な文章を作るために時間を使いすぎてしまうという結果になります。受け手の立場としても、本当は聞き取れなかった時もコミュニケーションの一環として質問をすることができるはずなのに、相手の発言を「問題」として捉えてしまい理解するために考え込んでしまうケースが多く見られます。このように英語を使ったコミュニケーションに「正解」を求めてしまうと大きなハンデを負ってしまうことになります。 この有害な「正解を探してしまう」思考から脱却するためには、まずは英会話に一語一句正解を求める必要はないという意識を持ってください。そして日頃から生の英語を聞く習慣をつけ、会話の流れも含めた受け応えの例を学ぶことが肝心です。様々なシチュエーションにおける英語を使ったコミュニケーションのパターンを理解して蓄えていくことも意識しましょう。多少文法や発音、使用する語彙のニュアンスが間違ってしまっても、この会話のパターンに当てはまるコミュニケーションを意識していれば英語をツールとして使った意思の疎通は可能です。そして実際のコミュニケーションの中には様々なアクセントがあり、いつも文法的に正しい話し方をしているわけではないことに気づくはずです。まずは本物を聞いてみてから真似していく気持ちを持ちましょう。   2.英語がどのように話されているかを知る 英語を使ったコミュニケーションのパターンつまり「英語がどのように話されているか」を知ることで、正しさを求めるのではなく実際の意思の疎通に役立つ英会話を身に付けることができます。日本語でも会話は状況に合わせて多様に変化します。ビジネスにおける会話、接客する時/される時の会話、友達や家族との会話、それぞれ会話の内容はもちろん、話し方や聞き方も変わっています。TPOに合わせた英会話のパターンを身に付けるためには2つの要素を知識として取り入れる必要があります。 1つ目は自然な言い回しや単語の使いどころです。話している相手によって自然な言い回しや語彙は変化します。この様々な状況に合わせた自然な英語を学ぶためにはネイティブの話す英語を真似することが一番の近道です。話しながら「この単語で合ってるかな?」「この文法は間違っているかもしれない…」とよく考えてしまう方は、文字だけでなくビデオ視聴や実際にネイティブと話すことなどで生の英語からのインプットを増やしていきましょう。フォーマルな会話やカジュアルな会話など、自分が英会話を実践することを想像して使えそうな言い回しの知識を増やしていきましょう。 2つ目は文字情報だけでは得られない非言語のコミュニケーションを学ぶことです。表情も意識して英会話上達という記事にもある通り、会話ではトーンや表情などもあなたの意志を伝えるための重要な要素となります。日本語では自然に出来ている非言語の意思伝達も英語になると緊張して上手に出来なくなる方も多くいらっしゃいます。そのような方でもフレーズを文字から学ぶだけでなく、「どのような場面で、どういう言い方をするか」を理解することで実践時のスムーズな意思伝達の練習ができるようになります。身振り手振りや声のトーンも含めた、包含的な英会話コミュニケーションを学ぶことを意識して、英会話の非言語の部分の習得にも挑戦してみましょう。効果的な非言語コミュニケーションに関してもまずは知識としてインプットできるように、ドラマや映画を見る時や実際にレッスン等で会話の練習をする際に注意を向けてみてください。   3.実際に使いながら修正 学生時代の英語の授業ではほとんどの方が受け身で学習をしてきています。提示された単語をひたすら覚える、先生が言ったフレーズを繰り返す、穴埋め問題をひたすら解く、といった学習内容です。もちろん基礎的な単語や文法を覚えることは英会話コミュニケーションを始める上では大切です。しかし覚えた単語やフレーズを英会話の中で実際に使用してみて、何が足りないのかを見極めていく必要があります。   「あの時こう言いたかったのに英語が出てこなかった…」そのような経験をベースにして改善を目指して英語学習をする時、自分で言えなかったことを言えるようになるために主体的な学習ができるようになり、学習効率が向上します。 よく「基礎をしっかりしてから会話したい」という気持ちからテキストの勉強を長く続けてしまう方がいます。教科書からは単語や文法などは覚えることができますが、実践する場所を積極的に探さないと、学んだ内容を使用できる場面と出会う機会はほぼありません。実際に使うことができない場合、コミュニケーションとしての英語の上達が滞ってしまいます。 学習イメージを変えて正しさではなくコミュニケーションの効果を意識する、そして状況に応じた効果的なコミュニケーションの取り方を知識として蓄える努力をするなら、「少しぐらい間違っていてもいいんだ。むしろそれは学びの機会だ。」ということに気づくことができるはずです。その気づきがあれば、「基礎がしっかり」していなくても英会話をしてもいい、ということに気づけるはずです。 目安として中学3年までの単語(英検3級程度)の知識がある方は英会話にトライしても問題ないでしょう。基本的な内容の会話は出来る語彙はありますし、知らないこと聞き取れなかったことを示すこともできるはずです。わからない場合は聞けば良いのです。新しい単語などを学ぶインプット、そしてそれを実際に使ってみるアウトプットの両方をバランスよくこなしていくことが大切です。アウトプットをすることで英語を修正する機会が生まれます。ツールとしての英会話を修正する機会を何度も設けることで、ツールの使い方が磨かれていくのです。   終わりに 今回は英語を独学で学ばれている方にも使っていただける英語学習効率化のポイントをお伝えしました。意識、知識、実践の考え方を変えることで英会話学習の効率を劇的に変化させることができます。ぜひチャレンジしていただけると嬉しいですが、実際ご自身が現在学習のどのステージにいて、何が必要かをしっかり見極めることは困難かもしれません。間違った方法で続けてしまうと非効率な学習になってしまうこともあります。もし何をしたらいいか迷う場合はまずはプロの講師に相談されることをお勧めいたします。

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レベル別の “My English” という考え方

英語学習者の皆さん、胸を張って「I speak English」と言えますか?私はこのフレーズに自信を持つことに時間がかかりました。中には数年の学習で自信を持ってこれを言えるようになる学習者もいますが、その秘訣は英語を「自分の物」として扱えるかどうかです。今回は学習のステージに合わせた “My English” とはどういうことなのかをお伝えしていきます。 初級のMy English 中級のMy English 上級のMy English   1.初級のMy English 英語学習を始めたばかりだと自分らしい英語と言っても難しいかもしれませんが、挨拶時のような簡単な場面での言葉選びなども自分らしさを出す機会となります。 言葉選びがどのように自分らしさに影響するか、日本語で見てみましょう。 例えば私の弟は別れ際に必ず「じゃあ」と言います。本人はそれが口癖だとは気づいてないですが、それが私の弟なのです。もし彼が「またねー」や「さようなら」などと言ってしまうと、違和感を感じます。 この「違和感」は私たちの英語力の自信に影響します。英語の例をみてみましょう。 A: How are you today? 今日は調子いかがですか? B: I’m fine, thank you. 良いです、ありがとうございます。 このような会話は学校の教科書では定番です。しかし「教科書に載っていたから」という理由でこれを使い続けてしまうのは、あなたらしさではありません。本当にこれでいいのかなと思いながら言っていませんか? そこでMy Englishの考え方です。How are you と聞かれたらあなたならどんな雰囲気で返したいですか?その答えを見つけるために、いろいろなタイプの人が英語で挨拶するのを観察してください。初級のMy Englishは「観察と真似」から見つかります。自分が「これが私っぽい!」と思ったものを、自信を持って使ってみてください。すべて覚えてすべて使うのではなく、自分が言いやすいものを選択できることを覚えておきましょう。   2.中級のMy English 英会話に少し慣れて話すのが楽しくなってきた方でも、「I speak English」と自信を持って言えないことがあります。しかしそれはむしろ良いことで、初級の時には気にならなかった、ニュアンスが表現しきれないことが気になっている証拠でもあります。中級のMy Englishは「ニュアンス表現の幅」から見つかります。 例を見てみましょう。 A: What do you want for lunch? B: I …

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効果的な英語学習:第二言語習得論

英語は日本人にとって学ぶことが難しい言語です。これは日本語と英語がかけ離れた言語であるためであり、英語話者にとっても日本語は最も習得が難しい言語です。少しでも日本人にとって難しい英語を学びやすくなるために、「第二言語習得論」の観点から英語学習を見てみましょう。   第二言語習得論とは? 第二言語習得論における言語の要素 言語の要素ごとの鍛え方 大人は論理と知識を使って学ぼう     第二言語習得論とは? 第二言語習得論とはすでに一つ以上の母国語を話す人が新たに外国語を学ぶ際に通るプロセスを研究している理論です。難しい感じがする言葉ですが、簡単に言うと「10歳ぐらい以降にどうやって人は新たな言語を学ぶか?」を考えている研究です。 日本人の英語学習においても、第二言語習得論内の幾つかの要素を理解して意識することによって、自分の課題を発見できる、何をすればいいのか分かる、など、効率よく学べる手助けになります。 今回は第2言語として英語を学んでいる日本語話者の皆様に役立つであろう部分を抜き出して簡単に解説します。   第二言語習得論における言語の要素 英会話は幾つかの要素に分けることができます。まず大分類は、リスニングとスピーキングです。 リスニングの中には、音声知覚と意味理解。スピーキングには、概念化、文章化、音声化、が要素として存在します。 下の図をご覧ください。 音声を文章や言葉として認識し、その言葉を理解し、自分が返す内容を概念化し、概念を文章に起こし、その文章を音声化する。この一連が出来て初めてスムーズな会話が成立します。 まずは漠然と「英語べらべらになりたい」ではなく、英会話を学ぶための要素をしっかりと認識すること、そしてそれから自分の課題に合わせた学習方法を取り入れることが重要です。   言語の要素ごとの鍛え方 以下に要素ごとの学び方を簡単に解説します。(もっと詳しく自分の課題と効果的な学習方法を学びたい方はバイリンガル講師によるコーチングもご検討ください。)   リスニング:音声知覚 まずは相手が言っている音を言語として認識できないと会話は始まりません。音を言語として認識できる技能を、音声知覚と呼びます。日本語話者にとってはとても高いハードルです。 英語には日本語にはない子音がいくつもあり、母音に関しては日本語の4倍ほど存在します。また日本語は音節ごとの発音を主に認識するところ、英語では発音に加えて音の高低と長短を認識する必要があります。更に、日本語にはあまり存在しない音の連結や脱落が、英語には至る所に存在します。 英語を聞いた時に、言葉として聞き取れない、ただの雑音として聞こえてしまうという方は音声知覚を鍛える必要があります。 この要素を鍛えるためには、リピーティングとシャドーイングが必要です。 まずはリピーティングから始めて、目で読んでいる言葉が、どのような音になるのか認識できるようにしましょう。発声時に再現できない音は聞き取れないことが多いです。リピーティングのために用意した音源の音を可能な限り真似ること、日本語の4倍の母音を再現するために口の変化を4倍にすること、音の高低と長短も真似ることを意識してください。   リスニング:意味理解 相手が言っている音を言葉や文章として認識できるけど、知らない言葉が多かったり特定の文法を分解して理解することに時間がかかる。そんな方は意味理解の要素に課題があります。 意味理解を鍛えるためにおすすめなのは2つの学習方法です。 一つ目は多読で語彙力を鍛えます。たくさん読んでください。ジャンルは自分の目的に合ったものが良いでしょう。仕事のために英語力が必要な方は、自分の専門に必要な語彙が多く使われている本や記事を、日常会話など幅広い英会話力を目標とされている方は好きなジャンルの小説がおすすめです。小説には情景描写やセリフが多く含まれているので、語彙力の幅を広げることに効果的です。とりあえずいっぱい読んでください。 そもそも読むことが苦手/嫌いという方も、英語学習者向けの短いものを探してみてください。 二つ目はチャンクごとのスラッシュリーディングです。英会話をしている時に文法を考えている暇はありません。文法を考えるより意味の塊ごとに理解していくことに意識を向ける必要があります。意味の塊に脳を慣れさせるためにはスラッシュリーディングが効果的です。読んでいる文章の意味の塊ごとにスラッシュを引いてみてください。だいたい前置詞や関係詞の前にスラッシュを引くと意味の塊ごとになります。スラッシュの塊を意識してリピーティングをして、音声知覚と同時に鍛えることも効果的です。   スピーキング:概念化 英語と日本語では話したい内容の概念の組み立て方が違います。 日本語では主語や目的語を省くことが多いです。例えば「もう食べた?」でも、英語では「あなたはもう夕ご飯食べた?」もしくは「ポチはもう餌食べた?」という必要があります。日本語で考える時も主語と目的語をはっきりさせることを意識することでトレーニングにもなります。どこで/誰が/何を/いつ。これらの情報を日常で意識することでも、英会話力は鍛えられます。   スピーキング:文章化 意味理解でも述べましたが、英会話をしている時に文法を考える暇はありません。 しかし、文章化を鍛えるためには文章を作る練習が不可欠です。ゆっくりと時間を取って文章を作るためには、書く必要があります。実は英語を学習している日本人には、「書く」というトレーニングが圧倒的に足りていません。毎日、3行日記でいいです。英語を書いてください。その時に、意味理解で述べた意味の塊を意識すること、概念化で述べた主語と目的語を明確にすることを意識してください。時間をかけて考えられる「書く」ということができなければ、短い時間で文章を作る必要がある「話す」が出来るわけがありません。是非たくさん書いて練習してください。   スピーキング:音声化 相手が言っている音を言語として認識し、文章の意味を理解し、自分が言いたいことを概念化し、正しい文章を作れたとしても相手に伝わる発声が出来ていなければ意思の疎通は取れません。ただ、音声化は音声知覚のトレーニングによって改善されているはずです。リピーティングとシャドーイングは音声化にも非常に効果的なためです。 とはいうものの、英会話においては音声化で躓く日本語話者が多いことは事実です。 しかし学習者各々苦手な音声化はあります。リピーティングやシャドーイングを頑張っても聞き取ってもらえない、そんなときはバイリンガル講師によるコーチングをご検討ください。   大人は論理と知識を使って学ぼう 言語を母語として学べるのは9歳~10歳ぐらいまでと言われています。しかし、その時期を過ぎてしまったとしてもネイティブレベルの英語を身に付けることはできないというわけではありません。大人には大人の武器があります。 言語というものを正しく頭で理解して、自分の課題に対して論理的に取り組むことができれば、ただ英語を話す環境に身を置くというだけでは得られない効率的な学習が可能です。 英語を第二言語として学ぶことは、現在まで多数の先人たちが挑戦し達成してきた目標です。第二言語習得論から少しでも効率的に学ぶヒントを見つけてみてください。

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英語の疑問文の苦手を克服しよう!

皆さんは英語で質問することは得意でしょうか? レッスンで「えっとこれは過去形で動詞があるからDid you…」などと考え込んでしまっていませんか?ネイティブ講師なら待ってくれますが、実際の会話内の質問にはスピードが求められます。 今回は疑問文を攻略して素早く質問するために、今から使えるテクニックと学習法をお伝えいたします。   1.反復練習をする 2.疑問詞の句として覚える 3.長すぎる疑問文を組み立てる必要はない   1.反復練習する 疑問文が難しいと感じてしまう理由の一つとして、私たち日本人が自分から英語で質問する機会が少なかったことがあります。学校のライティングの授業では、会話文として書かない限りは疑問文を自分で作ることはありませんでした。また学校の教育では文法から学んでいくため、疑問文となると順序が変わったりして苦手意識を持ってしまった方も多いのではないでしょうか? これらの理由で、英語の疑問文が苦手なのは私たち日本人にとっては自然なことです。  英語で質問したことがない方や慣れていない方や苦手意識がある方は、まずは短い疑問文のリストで反復音読練習をしてみましょう。文の意味が分かった上で練習をすると効果的です。 例えばDo you はよく聞くと思いますが、Do they, Does he, Do Jack and Rose, などの並びも使いこなしていく必要があります。聞き慣れない疑問文の始まりも、脳に「この並びもあるんだよ、正しいんだよ」ということを教え込むために、口が慣れてくるまで反復練習を繰り返すことが効果的です。 たとえ読んで理解できたとしても話した時に噛むようであれば、スムーズに言えるようになるまで声に出して練習してみてください。 慣れてきたら例文の主語や時制を変えて応用しながら練習できるとさらに効果的です。 例:Do you like skating?→Do they like skating?→Does he like skating?→Did he like skating?→Did they like skating?→… 詳しくは後述しますが、日本語で浮かんだ長い疑問文をそのまま長い英語の疑問文に変換する必要はありません。短い疑問文を知っておくだけで事足りるシーンがとても多いです。まずは簡単な短い疑問文から使いこなせるようになることが最初のステップです。   2.疑問詞の句として覚える 次に少し長い疑問文に挑戦する際に、「文法パズル」をしてしまうと会話のテンポを乱してしまいます。 文法パズルは、日本語で浮かんだ文章を英語に変換するために文頭から一語ずつ組み立ててしまうという、我々日本人が良く陥ってしまう思考です。これを防ぐためには質問の日本語訳から英語の語順を導き出すのではなく、自分の聞きたいことが直接英語の疑問文の型と結びついている必要があります。 一つ例を見てみましょう。 「何の映画が好き?」と聞きたい時、 「何」だからWhat で、「好き」のlike は一般どうしてB動詞じゃないからdoを使って、主語は考えてなかったけど「あなた」だからyou でいいのか。What do you …

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異文化コミュニケーションの視点から英会話を考える

受験勉強で英語をすごく頑張った人でも、その後スクールや独学で英会話を長年学ばれてきた人でも、本番の会話になると英語を使った意思の疎通がうまくいかずに困ってしまうという方は多くいます。 語彙力を増やしたり文法の知識を強化して表現の幅を広げたり、ということが英語力強化として一般的に考えられています。 このような英語学習はもちろん重要なのですが、日本語と英語のコミュニケーションの形の本質的な違いという点が忘れられてしまうことも少なくありません。 本記事では英会話力のレベルに関わらず、英語を使ったコミュニケーションを実施する際に役立つ考え方、理解しておくと意思の疎通が効果的になる知識を紹介します。 目次 ・ハイコンテクスト文化 対 ローコンテクスト文化 ・伝わりやすい順番で話す ・理解を示す必要性とメリット   ハイコンテクスト文化 対 ローコンテクスト文化 日本語と英語では コンテクスト(文脈、状況、立場など)への依存度が違います。それによりコミュニケーションの形が変わってきます。 日英の違いに関して詳しく知りたい方はバイリンガルコーチングがおすすめですが、この記事では簡単に文化の違いを解説します。   それでは違いを見ていきましょう。日本語はハイコンテクスト、英語はローコンテクストです。   ハイコンテクスト文化: 察しあう文化であり、話し手を理解する責任を聞き手が持っている ・コンテクストに依存したコミュニケーション ・「暗黙の了解」「忖度」があり、あいまいな表現を好む ・自分にとって当たり前のことは言わない   ローコンテクスト文化: 言葉で明言する文化であり、聞き手に理解させる責任を話し手が持っている ・コンテクストに依存せず、言語でコミュニケーションを図ろうとする ・直接的で分かりやすい表現を好む ・寡黙であることは評価されない   これらの違いを認識し、英語を話す際にはローコンテクストを心がけることにより、語彙力や文法力とは別の観点で意思の疎通がスムーズになります。 特に話し手と聞き手における責任の所在の違いがコミュニケーションに大きな影響を及ぼします。 例えばハイコンテクストの日本語では、 「今日何食べたい?」と聞かれて 「う~ん、最近揚げ物多かったからな~…」 と答えるのは質問への回答の始まりとして日本語では自然だと思います。 回答を受けた聞き手は「最近揚げ物が多いということは何かサッパリとしたものがいいのかな?」と、回答した話し手が何を言いたいのかを察する責任を果たそうとします。   ローコンテクストの英語では同じ質問をされた際に、「自分は最近揚げ物をたくさん食べている」という情報から答えることはまずありません。このように答えることは、話し手として – 相手に簡潔に理解させる(察する労力を使わせない)という責任 – を果たしていないことになります。 聞き手になった際もハイコンテクストに慣れてしまっていると、こちらが察する必要がある回答を無意識に期待してしまっており、ローコンテクストの直接的な回答を咄嗟に聞き取れない、もしくはぶっきらぼうに感じてしまうことになります。   英会話においては、 ・話し手として聞き手に察させることが無いように気をつけること ・聞き手としては察する必要がない直接的な回答を受ける心構えをすること が重要となります。   これが出来ると出来ないでは、一般的な”英語力”が同じでも意思の疎通のスムーズさが大きく変わります。     …

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英語を習得する際のマインドセット ~初心者編~

英語学習には時間と労力がかかってしまうものです。社会人の皆様は特に仕事で忙しい中で学習効率を最適化させないといけません。 これから英語学習を始めようとする方、すでに英会話を学ばれている方、一度挫折してしまった方、誰でもより効率よく英会話を習得するために覚えておいていただきたいこと、またそれらが大切な理由を解説します。 特にこれからスクールに通う方や独学でチャレンジしようとする方はぜひ参考にしてみてください。   目次 初心者であることを受け入れる 受け身の学習は卒業!ゴール設定をしよう 演技の意識   初心者であることを受け入れる ほとんどの日本人英語学習者は中学高校と最低6年間は英語の勉強をしています。たくさんの時間をかけて英語を学んでいますが、英語で会話をするということに関しては多くの日本人は「初心者」なのです。 難しい文法の訳に挑戦したり、英単語を沢山暗記したり、読解の問題を解いたりすることは多少の経験があるはずです。しかしスピーキングの練習をたくさんした人はどれぐらいいるでしょうか? 文法や語彙を学ぶことは、いわば英語の「ルール」を学ぶようなものです。したがって、ほとんどの方がルールは知っていますが、実際にプレーしたことがない状態なのです。 「話す」ことは知識だけではできるようになっていきません。スポーツと同じく何度も繰り返し練習し、体得していくことが不可欠です。したがって、「話せない=語彙が足りない」と思い込んでしまうと危険です。「話す」というアクションの経験が少ないということを認めた上で、知っている単語を使って話してみるトレーニングをすることで、まずは自分の英会話における現在地や目標に至るまでの道筋を理解し始めることができます。 スポーツでは初心者には必ずコーチがつきますが、英語スピーキングもまずは初心者のあなたを導いてくれるコーチがいると一歩ずつ着実に力を伸ばしていくことができます。初めてスピーキングに挑戦する方は、まずは日本語も英語も堪能に話すことができるバイリンガルの講師を選ぶと、スピーキングの感覚が掴みやすいのでオススメです。   受け身の学習は卒業!ゴール設定をしよう 英会話学習の第一歩としてスクールに通う決心をすることは素晴らしいことです。しかし、実はスクールや講師に頼り切りになってしまっても英語力は伸びていきません。受け身ではなく積極的に英語を学ぶという意識を持つことで、自分の英語力向上に役立つ学習方法を見つけることができます。 よくありがちな残念なレッスンの例として、「レッスンがテキストの単語の確認だけで終わってしまう」「講師の質問に何となく答えているだけで終わってしまう」などが挙げられます。 しかしこのままだと一向にスピーキング力や新しい語彙、フレーズは定着していきません。なぜなら私たちが学校でやってきたような、「教科書に出てきた新出単語を覚えていく」のような受け身の授業では、いつまで経っても英語を自分の生活に関連付けることができないからです。 そこで大事になってくるのが学習を始める前やレッスン時のゴール設定です。よく「日常英語をマスターしたい」という目標を耳にするのですが、これは大きすぎるので小さく絞る必要があります。 日常生活で英語で表現したいことはなんでしょうか?もしくは英語で表現できないことはなんでしょうか?まずはこれらの答えを知る必要があります。 例えば、「先週医者に行った話を海外の友人に英語でしたいけど、よく考えたら体の部位や病気の名前が英語で全然言えないから調べてみよう」といった自主的な学び方ができると、ご自身の生活や必要性と直結するため学習内容が定着しやすいです。そしてレッスンではその調べた単語を使って話す練習をするとさらに効果的です。 自分が何を英語で言えて、何が英語で言えないのかを把握しておくこと、自分でも単語やフレーズを調べること、スクールに通っていればレッスン毎のゴールを決めておくことが着実な上達への近道です。   演技の意識 最後に英語を発話する際のマインドセットで重要なことが、「真似をする」ことです。 例えばComputer という単語を、いつまで経っても「コンピューター」と発音することのないようにしましょう。カタカナ発音は早めに矯正をしないと、後々の英語学習で伸び悩むことになります。ネイティブと同じように発音できないと、リスニング力が向上しないからです。 特に私たち日本人においては「海外ぶってる」という言葉がある通り、ネイティブの発音を真似すると周りから変な目で見られたり、笑われたりする風潮があるのは否めません。しかし英語を学ぼうと決心した皆様にはぜひ恥を捨てていただき、「私はアメリカ人」ぐらいの演技をするような気持ちで堂々と英語風の発音にチャレンジしてほしいと思います。 まずは映画やドラマを利用することもおすすめです。作品の中の俳優の話し方をジェスチャー含めて真似てみてください。とはいったものの、やはり今まで動かしたことのない筋肉を使って発音を矯正していくのは根気とコツが必要です。難しいと感じたり、どうしても通じないということがあれば早めにプロの講師に相談するとよいでしょう。 終わりに 今回はこれから英語を始めようとする方向けに、心に留めておいてほしいことをいくつかご紹介しました。効率的な英語学習は現状把握とゴール設定が重要です。学習計画やモチベーション管理をしてくれるプロに相談してから始めることもお勧めいたします。

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英語文法 語順

英語の語順にはなぜ従わなければいけないのか? カジュアルな時は語順もテキトーでいいのではないか?   目次: 【前提】  【語順】 【カジュアルさ(TPO)】 【まとめ】   【前提】 英語学習ではまず、日本語と英語は違う、日本語で出来ることすべてが英語でできるわけではない、という認識を持つことが重要です。 なぜなら英語は日本語ほど洗練されておらず便利ではない言語だからです。 日本語が自動車だとしたら、英語はママチャリです。   「日本語では省略して言えるのに、なぜ英語では主語述語を明確にしないと言えないのか?」 という質問は、 「自動車はアクセルを踏めば100km 出るのに、なぜママチャリは漕がないと進まないし漕いでも30kmしか出ないのか?」という問いと同じです。   日本語と英語の共通点は、声帯と息と口周辺の動きから作る音を使って情報伝達をしているという点だけだ、と考えるぐらいでちょうどいいのです。   日本語話者で英語を学んでいる人は、英語を使う際に「自分が使い慣れている日本語という便利なツールよりも原始的で扱いにくいツールを使っている」という認識を持ち、「日本語でできることを英語で出来るようになる」ことを目指すのではなく、「英語という扱いづらいツールの使い方を新たに学ぶ」という意識が必要になります。 ママチャリと比較した自動車のように、日本語は学ぶのは大変ですが、使いこなせれば英語の何倍も便利に効率よくニュアンスも含め情報伝達が可能な言語なのです。 例えば、日本語は平仮名/カタカナ/漢字を使い、アルファベットも多用するため学ぶことがらは多岐にわたりますが、、学んでしまえば文章を読む時に情報にメリハリが付き読みやすい言語です。 英語はアルファベットしかないので、、これは日本語で言うとカタカナだけを使って書かれているものを読むようなものです。 さらに、日本語は発音がシンプルなので聞き間違いが発生しにくいですが、英語は発音の種類が多く、しかも連結や脱落などイレギュラーも多いため、話しにくく聞きにくい言語です。   この前提を踏まえた上で、語順とTPOについてみてみましょう。   【語順】 英語で基本語順のルールを守らなくてはいけない理由は、守らないとわけが分からなくなるからです。   あの子が 犬を 見つけた 犬を あの子が 見つけた あの子が 見つけた 犬を 犬を 見つけた あの子が    上記の例は全て That kid found the dog と読めますが、同じことを英語ですると、   That kid found the dog あの子が犬を見つけた The dog found that kid 犬があの子を見つけた …

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初心者も使える英語のラジオ – ベスト3

日本人は一般的に英文法やリーディングには強いと言われています。 一方、リスニングやスピーキングに苦手意識を持っている方も多いようです。 それを克服するためには、もちろん英会話教室で学ぶことがベストですが、教材としてラジオを活用するのもおすすめです。ラジオ放送といえば、かつては決まった日時に聞かなければならないものでしたが、今ならオンラインやアプリでラジオ番組をいつでも気軽に聞くことができます。この記事では、英語が学べるラジオとして鉄板といえるBBC, VOA, そしてNHKの特徴を解説し、効果の上がる使い方をご紹介します。 目次 英語学習者用のラジオ放送 BBC アメリカ英語ならVOA 日本語の解説が欲しい人は、やっぱりNHK ラジオ講座の効果的な使い方   英語学習者用のラジオ放送 英語圏のラジオ放送は世界に多数あり、どれでも好きなものを聞けば生の英語に触れられます。 上級の方ならそれだけで十分勉強になりますが、英語初心者はどうでしょうか。ネイティブが普通に聞いているラジオ放送では、難しくて挫折してしまうかもしれません。 しかし、最初だからこそ、自然な英語を毎日たくさんインプットすることも大切。それこそが、自然な英語をアウトプットするための近道なのです。 そこでお勧めなのが、初級から中級の方まで使える英会話ラジオの、BBC Learning English, VOA Learning English, NHKゴガク。ではさっそく、それぞれの内容はもちろん、無料で使えるかどうか、宣伝が邪魔にならないかなどの使い勝手やおすすめの理由を含めてレポートします。   BBC BBCといえば、『シャーロック』や『ドクター・フー』といったテレビドラマでお馴染みの方も多いでしょう。 BBCはBritish Broadcasting Corporation、英国放送協会の略称です。 前身となる英国放送会社は1922年に始まったという老舗中の老舗。 このBBCが、世界中の英語学習者のために制作しているのがBBC Learning Englishです。   オンラインで視聴すれば時間に囚われることもなく、発音、語彙、文法、ニュースの英語、子ども用ショートストーリー、ビジネス英語、ラジオドラマなど、様々なコーナー・レベルから好きなものを選ぶことができます。 全体として、速さはほぼナチュラルスピードと言えます。 初級の方にはEnglish My Wayという会話シリーズやStories for Childrenというショートストーリーが使いやすいでしょう。 スマホにダウンロードできるアプリとしては、BBC 6-Minute Englishがおすすめ。(似た名前のアプリもあるのでお気を付けください。) BBC 6-Minute Englishは中級用で、様々なテーマについてふたりのイギリス人が話し合うというもの。毎回インタビューが入り、イギリス英語以外の英語に触れる機会もあります。   アプリを開くと、TopicsとしてScience, Environment, Culture, Opinions, Leisure, Music, Work/Business, …

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英会話上級者になるためにはどうしたらいい? 中級と上級の間にある壁の壊し方

TOEICなどのテストでは英会話中級者レベルと言われるぐらいの点数は持っているが、そこで伸び悩んでいる方へ。中級者の壁を乗り越えて英会話上級者になるための方法を、そして上級者がさらに上達しバイリンガルに近づく方法を解説します。 Contents: 1.    英会話上級レベルとは?(中級から上級への壁) 2.    英会話上級者になるために欠かせない3つのスキル 3.    自分の状況を見極めて正しいアプローチで上達する~3つのスキルの伸ばし方~ 4.    中級から上級になるためのおすすめスクール   1.英会話上級レベルとは?(中級から上級への壁) “英会話上級者でも「何時何処でもペラペラと話せる」わけではない。”   英会話上級者を目指すのであれば、目標としての具体的に英会話上級レベルを定義する必要があります。 英会話上級者とは、「英語を使って新たな知識を得る能力を持っている人」と定義できます。   英会話上級者と聞くと、多くの人は以下のような人を想像します。 ・様々な場面/話題/相手でもスムーズにスラスラと話している ・相手が言っていることをすべて聞き取り適切に相手が求めていることを回答している ・何にも物おじせず英語をほぼ完璧に操っている   しかし、上記の想像上の英会話上級者の特徴は英語力だけでは習得することはできません。 とても難しい目標だと感じるかもしれませんが、これらは私たちの母語である日本語でもとても難しいことです。 「英語を話せるってすごいこと」という考えが、日本の文化や教育には根付いており、多くの日本人が無意識のうちに、日本語で出来る以上の「すごい」ことを英会話に求めてしまっています。 日本語で話しているときも、すべての話題に精通しているわけではありませんし、どのような場面や相手でも緊張しないというわけではありません。 日本語は言語として聞き取りやすい言語ではありますが、周りの状況や相手の滑舌によっては聞き返すこともあります。日本語を話す中でも言い間違えをしてしまうこともありますよね。 日本語超上級者であるはずの私たち日本人の日本語力がそうなのですから、英会話上級者のレベルにそれ以上を求めるのは酷なことです。   まずは自分自身に酷なことを求めるのをやめてください。 とはいっても、英語上級者と言われる人たちは、英語を話す友人を作ったり、英語で仕事を難なく成し遂げたり、英語圏で不自由なく過ごすことが出来ています。 そのような人たちが共通して持っている能力が、「英語を使って新たな知識を得る能力」なのです。   この能力を支えている、英語に関する3つのスキルがあります。 これから説明する3つのスキルを持っているかどうかが、中級者と上級者の違いです。   2. 英会話上級者になるために欠かせない3つのスキル “音、フレーズ力、英語思考”   「英語を使って新たな知識を得る能力」には以下の3つのスキルが必要です。 英語上級者に必要なスキル: 1.    会話相手の発声を理解し、相手に伝わる発声が出来る 2.    自分が知らないことについて相手に自然に尋ねるフレーズ 3.    英語話者の思考パターンに合わせて話す   詳しく見ていきます。   会話相手の発声を理解し、相手に伝わる発声が出来る   英語上級者の人が会話相手を聞き取れない時、(相手側の問題以外では)多くの場合、相手が使っている語彙を知らないということが理由です。 もし意味が分からないながらもこの新しい言葉の音を聞き取れて再現できるのであれば、 …

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