英語学習の落とし穴?「べき思考」を回避しよう!
2025.03.17
英語学習の中で無意識に「毎日絶対1時間は勉強するべき」や「これはもう勉強したから言えるべき」などと考えてしまう方が多いです。これはモチベーション維持にマイナスな影響を与えてしまう「べき思考」かもしれません。
今回はこの「べき思考」を回避する理由と方法をお伝えします。
1.〇時間勉強するべき?
「1日3時間は取れないので勉強できません」と言う声を聞いたことがあります。現在英会話学習者を取り巻く状況として、たくさんの英会話スクールがそれぞれのメソッドを強調するあまり「英語学習は~であるべき」というメッセージが蔓延してしまっています。そのため、どこかで見た「英語学習は~であるべき」を全て自分に当てはめてしまう方が多数いらっしゃいます。
英語学習において「べき」をたくさん持ってしまうと、学習が苦行になってしまいモチベーションが急降下します。我々英語学習者に有用な「べき」は唯一、「あなたに合った学習法で学ぶべき」です。
英語学習においてメソッドよりもモチベーション維持が大切です。モチベーションの低下は英語学習をしなくなってしまう危機に直結します。
そのモチベーションを維持するためには以下の3つを必ず満たした学習法を見つけることから始めましょう。
・あなたにとって楽しい
・長期間続けられる
・学びがある
もちろん仕事で緊急に必要な場合などは、自分を追い込む必要があるかもしれません。しかし、普段の英語学習において重要なことは、自分の進歩を一つひとつ確認しながら前に進むことです。自分自身へ過剰に厳しいノルマを課すことは避け、モチベーション第一で進んでいきましょう。
もしどんなことが自分に合っているかわからないという方は、バイリンガルの講師に相談することがおすすめです。彼らも同じ英語学習の険しい道を通り抜けてバイリンガルになっているので、あなたの気持ちに共感し親身に相談に乗ってくます。
2.ある程度は話せてるべき?
英語学習の目標はどこに設定しているでしょうか?英語学習の目標を具体的に設定していないと、多くの場合「英語をペラペラ話したい」という漠然とした目標になってしまいます。
多くの日本語話者は義務教育を含め英語学習に長い時間を費やしていますが、「英語を話す」というスキルよりも英語の知識が勝っている傾向にあります。
私たちは学生の時に複雑な文法事項を難解な文法用語と一緒に学びました。関係詞、現在完了形、分詞構文などですね。覚えるのも作文するのも一苦労、試験の時は一生懸命考えて答えを導き出していたのではないでしょうか。
しかし多くの人がそれを一瞬で会話しながら出せる「べき」と自分に課してしまっています。英語学習に費やした時間を考えると、「英語を話す」という部分においても無意識のうちに高い期待を抱いてしまうことも無理はありません。
しかし英語学習には段階があります。複雑な文法を瞬時に扱えるようになるためには「英語を話す」経験値も積み重ねる必要があります。
この学習ステップの構築もバイリンガル講師の得意分野です。英会話の中で必死に文法パズルをしてしまっている方は、学習次第でもっと楽に言いたいことを表現することができます。ぜひ一度相談してみましょう。
3.「べき」を「できるようになりたい」に変換しよう
「~するべき」という思考は「やらされている感」を持ってしまう原因にもなります。せっかく英会話スクールに通い始めても、この思考に囚われると学習が受け身の姿勢になってしまいます。受け身の学び方では主体的に学習することが難しくなってしまいます。主体的な学習とは、自ら自分の足りないところを探して解決に向けて動いていく学習の仕方です。
主体的な学習を継続するためには、まずは「べき思考」に陥らないことを意識し、日々の学習に目標を設定して細かいステップを設けることが有効です。
例えば「単語は覚えるべき」なので毎日単語帳を開くもやる気が起きない、という方は多くいらっしゃいます。単語帳を開いて、そこに載っている単語をひたすら覚えるのは受け身の学習法です。主体的な学習法に変換するために、「私は〇〇の話がしたい(目標)から、今日はこの単語を調べて覚えよう(ステップ)」といった考え方をすることができます。自分の生活や興味と紐づけて覚えることで学習効率とモチベーションの向上が期待できます。
終わりに
今回は英語学習にとっての障害となり得る「べき思考」についてお話ししました。英会話学習には自分の思考の癖に気づくことも大切です。自分の得意不得意やモチベーションの波をよく観察しつつ、毎日続けられるベストな方法を見つけてみてください。学習の効果と力試しにはネイティブ講師の英会話スクールなどの環境も準備しておきましょう。