表情も意識して英会話上達
2025.03.24
英語を話す時の表情を気にしたことはありますか?
英語学習を始めて長いけれど、映画の中のネイティブスピーカーのように堂々と話すためにはどのようにしたらよいかとお悩みの方もいるのではないでしょうか?
英語学習者の中には、英語を「かっこいい」と思って始める方も数多くいます。英語を話すときの「表情」を磨くことが「かっこいい英会話」への第一歩となるかもしれません。
英語と日本語の表情の違いを分析
俳優が実写で演じている映画もそうですが、CGのディズニー映画でも最近は眉や口の動きがより繊細に描かれるようになったおかげで、キャラクターが何も言わなくてもどんな気持ちかわかるシーンが多いです。私が英語を学んでいる時、ネイティブと会話をしながら「この人映画みたいに話すな」と感じることがありました。日本よりも感情表現が豊かな英語圏の方が、一般人と役者の差が少ないように感じます。
似たようなシチュエーションの日本人と英語話者の表情を比較して、違いを認識することで学べることも多くあります。例えば日英のスピーチを比べてみる、街頭インタビューに答えている人たちを日英で比べてみる、などです。多くの場合、英語話者の方が表情の動き、身振り手振り、肩や頭の動きなど、動きの振れ幅が大きいことに気づかれるでしょう。ネイティブスピーカーの話し方やテンションに少しでも近づきたい場合は、ネイティブスピーカーと比較をしてみて気づいた動きを取り入れてみることが効果的です。はじめはディズニー映画寄りのダイナミックな表情を真似するぐらい大げさにやる意識でちょうどいいかもしれません。
様々なメディアで日英話者の比較をするだけでなく、実際にネイティブ講師と会話をしながら相手がどんな表情でどんなニュアンスを言うのか観察して真似してみることもできます。実践英会話の中で相手を観察すること、実践から感覚をつかむことが一番の近道でしょう。
表情 x 言葉 = 情報量UP
適切かつダイナミックな表情と適切な言葉を一緒に使用することが自然な英会話に繋がります。例で見ていきましょう。
”Oh no” というフレーズががあります。言葉としてはシンプルですが、感情に合った表情・トーンと一緒に使用すると様々なニュアンスを表現することができます。
・Oh no!! + 真剣な表情と大きい声 = 危ない!
・Oh no… + 悲しげな表情と小さめの声 = そんな…、なんてこと
・Oh no. + 真顔で棒読み = やばい…、やっちゃった…
発声した言葉に表情やイントネーションを加えて感情を示すスキルが付くと、一つフレーズが複数の意味として使えることが多々あります。このトーンや表情もあなたから発せられる重要なメッセージの一つの要素です。聞き手側としても、あなたが言いたいことを読み取るために言葉だけでなく表情やトーンもインプット情報として使用しています。
新しい言葉やフレーズを学ぶときにも、文字とその意味だけにとらわれるのではなく、実際に使われている状況を見て表情やトーンと一緒に学ぶことで様々なパターンを知ることができます。
実際に練習をするためには、多くの感情表現を伴った会話をしていくことが鍵となります。現在英会話を受講されている方は、講師に「今日こんなことがあった!」など興味をそそる話を提供することで講師の反応も観察することができます。ぜひ、レッスン前に少し準備して話題提供は自分からしてみてください。また講師の話を聞くときも、日本語で「へえー」などと言わず、「英語風」を意識して”Really?”など少しオーバーに反応することを心がけましょう。
映画で練習しよう
独学で練習する場合は、映画で表情を伴ったボキャブラリーを学ぶことが効果的です。映画やドラマでは様々な状況で多種多様な言葉が使われています。そして文字で見るよりも、状況に合わせた表情とトーンと合わせて学ぶことができるわけです。
映画をただ見ているだけでは効果的に学ぶことはできません。映画のお気に入りフレーズを真似してみてください。ストーリーを理解した上でシーンを絞って実際に真似して練習をすると非常に効果的です。
映画を使った練習法をご紹介します。
1.字幕(もしくは吹替)で1度映画を観てストーリーを把握する
2.お気に入りのシーン(1~2分)を選び、英語字幕で何度も見る
3.登場人物と同じスピードで言えるまで声に出して練習する
4.同じスピードで言えるようになったら、表情や身振りも真似してみる
5.最後は字幕は見ずに、なりきって音声のみでシャドーイングする
この手順を踏むことで登場人物がどのようなシチュエーションでどのような気持ちかを想像しながら英文言う練習ができます。実際の会話に近い練習ができるので、表情やボディランゲージの部分で上達をしたい方にはぜひおすすめの方法です。
最近はYouTubeなどでも英語字幕がつけられるので、リスニング力や理解力に自信のある中上級の方は早速英語字幕で試してみてもよいでしょう。
終わりに
今回は英語を話す時の表情の重要性と、練習法についてお伝えしました。ネイティブスピーカーの堂々とした態度や話した時の圧力が苦手という方は少なくないはずです。それに圧倒されてしまい、せっかく学んだ英語が出てこないということもあり得るかもしれません。しかし、表情や身振り手振りも真似をして、自分も堂々と英語を話す訓練をすることによって対等に接することができるようになります。ぜひ語彙や文法の学習と共に取り入れてみてください。