英語の発音:苦手意識を克服する

レベル別最強学習法

「発音が下手で笑われた」

「どう頑張っても講師の発音のようにならない」

「発音に自信がなく英語を話すのが怖い」

英語の発音に関するコンプレックスや苦手意識をお持ちの方は多いのではないでしょうか?発音は英語を話す上で不可欠な存在であり、良い発音を身に付けることは会話の自信に直結します。「伝わればよい」と思って発音の練習をあまりしなくてもよいと考えている方も多いですが、「伝わればよい」だけの発音は聞き手であるネイティブスピーカーにとっての負担となり得ます。そのような状態では相手と本当の意味での良い関係を築くことは難しくなってしまうでしょう。

今回は発音に対して苦手意識をお持ちの方に向けて、克服のヒントやモチベーション向上のアイデアなどをいくつかお伝えいたします。

 

1.未経験のスポーツを始める気持ちで

2.まずは1つひとつの単語から!

3.洋楽を使って練習してみる

4.考えなくても言えるフレーズから会話内の発音矯正

1.未経験のスポーツを始める気持ちで

過去のブログ記事「スポーツと英語の共通点」では英語学習を未経験のスポーツを始める気持ちでしましょうとお伝えしましたが、発音練習のみに関しても同じことが言えます。むしろ口の周りの筋肉などが深く関係してくるため、発音こそスポーツと同じように練習をしていく必要があります。

練習を始める前にまず知っておくとよいことは、日本語の母音の数が「あいうえお」の5つなのに対して、英語は数え方にもよりますが約20種類の母音があるということです。これだけの事実を見ても、英語を話す時は日本語の4倍、口を動かさないといけません。さらに日本語にはないRやTHなどの子音も加わってくるので、一説には口の動かし方は日本語の20倍とも言われています。そのため、英語の発音を習得するためには日本語とは全く違う口の動きを再トレーニングしていく必要があるのです。RやTHなどの日本人には難しい発音は、最初はかなり意識しないと成功しないと思います。これらの発音の動きが意識しなくても成功するようにするには、頭で考えるのではなく口の筋肉に覚えさせる必要があります。ちょうど野球やテニスの素振りをしてフォームを定着させることと似ています。英語学習において発音の練習はスポーツでいう体づくりです。体づくりなしに試合で良い結果を残すことはできません。発音はあきらめずにコツコツ毎日取り組んでいくことが良い学習結果に繋がります。

 

2.まずは1つひとつの単語から!

「英語がとにかく早くて聞き取れない」ということがストレスに感じてしまう場合は、いきなり文章から始めると難しくてモチベーションが下がってしまう可能性があります。文章を上手に読むためには発音だけでなく音の繋がりも意識して練習していく必要があるので、発音に抵抗を感じやすい方は最初に1つひとつの単語の発音を正しく発音してみることから始めていくとよいでしょう。前章でもお伝えした通り、発音は誰でも最初からできるわけではなく、口の筋肉の発達なども大きく関わっています。1つひとつの単語を丁寧に発音してみることで、日本語とは違う口の動きを体に覚えさせることができます。まずはそこから始めていきましょう。

1つひとつの単語の発音を練習する中で、自身の苦手な発音に気づき矯正できるとなお効果的です。しかし今まで試したことがない口の動きが果たして合っているかどうかを見極めることは難しいかもしれません。そのような場合はまずは発音矯正という目的を持ってプロのコーチに相談したり、ネイティブ講師に助けてもらうのが効率的でしょう。

3.洋楽を使って練習してみる

単語の発音に慣れてきたら、文章を使って音の繋がりを練習していくステージに入ります。ここで一番お勧めされることが多いのが音源付きのテキストで行う「シャドーイング」という方法です。最終的にはテキストを見ずに音源のみを流して、すぐ後から追いかけて言えるようになることをゴールとします。この方法は発音だけでなく、語彙力、リスニング力、スピーキング力も一気に伸ばすことができる効率的な方法です。しかしその分毎日こなしていくとなると最初は時間的にも負荷がかかる学習方法であることも事実です。実際やってみたけれど挫折してしまった方も多いのではないでしょうか?

それでもぜひシャドーイングは将来的にチャレンジしていただきたいのですが、現時点でシャドーイングに抵抗がある、もしくは挫折してしまった方は好みの洋楽を使った学習方法に切り替えるとモチベーションが戻ってくるかもしれません。

洋楽を使う時はただ聞いて発音を確認するだけでなく、実際に口ずさめるまでフレーズを練習します。歌詞の中のすべての英単語をメロディーに収めるためには正しい発音と音の繋がりが真似できている必要があります。洋楽をカラオケで歌ったことがある方は心当たりがあるかもしれませんが、一つでも余計な母音が入ったりしてしまうと字余りとなってしまうからです。

 

練習の流れとしては

・何も見ずに聞いてメロディーと歌詞の雰囲気を覚える

 →最初から歌詞を見てしまうと自分流の発音に当てはめようとしてしまうためNG

・歌詞を見ず、聞こえたそのままで口ずさんでみる

・歌詞とできれば対訳も見て意味を確認

・その上で歌を聞きながら歌詞を読み、メロディーに合わせて口ずさむ

 

この練習法のポイントは、歌詞を見る前に聞いた音で口ずさむことです。正しい音を聞いて身に付けた上で文字に移ることで、発音が自己流になることを防ぎます。

 

英語の文章の音源を聞いた時に歌詞を見て、「このwith が全然withに聞こえない」と思いつつ、頑張ってwith を発音しようとしてしまう。

 

これをしてしまうと文字が先行して、誤った発音がしみついてしまいます。聞こえないものは聞こえない程度に発音する練習が、上記の音が先行する学習法で身に付くはずです。文字ではなく音を信じて練習することが発音の上達の近道です。

曲の選び方、より詳しい練習の仕方などは過去記事「洋楽を使った学習法」で紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。

4.考えなくても言えるフレーズから会話内の発音矯正

発音の学習法は上記の通りにできますが、ではいざ自身の会話での発音を矯正していこうとなると難しく感じでしまうものです。その理由は単純です。何を言うか考えながら、英語の単語を思い出しながら、文法が正しいか確認しながら、発音も気を付けるということの脳の負荷が大きいためです。

それでもせっかく矯正している発音を会話で使わないことには自分の発音が伝わるかどうかもわかりませんし、上達を実感することもできません。ではどうすればいいかと言うと、考えなくてもスムーズに言えるフレーズから発音を直していくことができます。そのようなフレーズであれば、単語や文法にとらわれることなく発音のみに集中することができます。

例えば、Thank you./ How are you?/ It was nice./ I think…/It is sunny. など簡単かつよく使うフレーズを完璧な発音で言えるようにしていきます。そのようにすると、英語を英語らしい発音で発話することへの抵抗が少なくなっていくはずです。その後は徐々に「句」のまとまりを意識しながら発音練習をしていくことで、文全体の発音が向上していきます。

I think/ it was nice/ that he talked to me.

ここでスラッシュを引いたところを目安にしっかり発音していけば、たとえスラッシュごとに少し止まってしまっても流暢に聞こえるようになります。この経験値を積んでいけば、やがて文章全体の発話速度を上げることができます。ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。

 

終わりに

今回は発音練習に苦手意識のある方に向けての学習のヒントやアイデアをお伝えいたしました。英語の発音は日本語とは大きく違うため、習得するには時間も労力もかかります。しかし習得すれば聞き手に負荷の少ない英語を話すことができ、ネイティブスピーカーとの距離もぐんと縮まるはずです。それだけでなく、リスニング力の向上も期待できますので、総合的な英語コミュニケーション力の向上に繋がります。

時間のある方は上記の方法を試して独学でも、時間が限られている方はプロのコーチに確認してもらいながら、毎日練習することをお勧めいたします。

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