あなたに合った英会話~講師の選び方

タイプ別最強学習法

英語の先生という肩書を持っているからと言って、必ずしも英会話を教えることに精通した人が先生をやっているとは限りません。教える技術を持つ、そして学習者の目的に合った英会話講師を見つけることで、発音、アクセント、表現法、などの学習内容や効率が変化します。

今回は主に英語のアクセントや出身地による講師の他の特徴をから、どのような講師があなたに合っているかを考えるための情報をお伝えできればと思います。特にアクセントや訛りは聞いているうちに移るため、自分の目的に合わせた講師選びが必要です。アクセントの違いを聞き分けるのが難しい初心者の方には癖のない聞き取り易いフラットなアクセントで話すネイティブ講師から学ぶことをおススメします。

 

1.講師のレベル

色々なレベル・タイプの英語・英会話講師がいます。経験豊富で素晴らしい先生は沢山いるのですが、残念ながら「下手したら生徒の方が英語について知っているのでは?」と疑いたくなるような講師も少なからず存在します。ここ数年はワーキングホリデー等で海外(日本を含む)に行く前にTEFLTESOLといった英語を外国語として教える資格・英語を母国語としない人に英語を教える資格を取る人が出てきました。TEFLの受講資格は英語圏の大学卒業ですので英語を使って、講義を受け、論文を書き、学士号以上を習得した人しかなれません。日常的に英語を使う人たちは世界中に沢山いますが、英語のレベルはまちまちです。そのため資格保有か否かは講師の英語力と教える技術の目安になります。これを踏まえたうえで講師の出身地を参考に自分に合った先生を見つけてみてください。

 

・英語圏出身講師

いわゆる “ネイティブ” の先生です。英語圏にも地方によって方言や訛りはあります。英国で言うと北の方はやはり東北弁のような訛りがあり、その地域以外の人には聞き取りにくい事も多々あります。英国南部出身者の話す英語はBBC Englishと呼ばれ好まれますが、同じ南部でもロンドン東部で使われるtの発音をしない(bottleをbo-oleと発音) Cockneyアクセントは余りおススメできません。

お時間があれば映画やドラマで確認してみてください。例えば映画の「プライドと偏見」(Pride and Prejudice) の登場人物が使っているのはフラットな南部のアクセントです。ドラマDownton Abbeyで伯爵家族が話すのが南部アクセントで使用人を含む村の人々が話すのは北訛りの英語です。

アメリカでは、ハリウッドの影響で西海岸のアクセントは馴染みがあり、WashingtonやOregonのアクセントが綺麗で聞き取りやすいと言われています。

もちろん一般的に訛りがあるといわれている地方出身の方でも、「フラットな英語」を話せて教えてくれる先生もいます。これに関しても英語を教える資格の有無や、英会話教室の採用基準を目安にすることができます。どうせ学ぶなら、伝わりやすいアクセントで話す先生がいる学校で学びたいですよね。

 

・ヨーロッパ出身の講師

距離の関係もあり、ヨーロッパの人で学生時代に英語圏に留学したことのある人は多いです。春からの最終学期を英国の学校に在籍したり、夏期プログラムに参加する生徒がいます。特に北欧の英語のレベルは非常に高く、とても綺麗な発音で英語を話す人が多いです。北欧では例えば「化学の授業は英語」と言うように科目によって学校で使用する言語が変わるようです。学校で当たり前に英語が使われているため、彼らの英語力は英語圏出身者に準ずると言えます。

ところで、IELTSの試験で高得点を取る傾向は英国人よりもドイツ人のほうが高いです。IELTSではスピーキングは勿論ですが語彙力や文法などの知識も求められ、その点では英語を第二言語としてしっかりと学んでいる人のほうが有利ということでしょう。この点を見てみても、ネイティブの先生でも採用基準や資格の有無が重要になることがわかります。

北欧以外のヨーロッパ出身講師は英語の文法は得意でも独特なアクセントで英語を話す人も見かけられる為、選別に注意が必要です。検討している英会話スクールに在籍している先生について、日本人のカウンセラーなどに相談してもよいかも知れません。

 

・公用語が英語の国出身の講師

アジア、アフリカ等の公用語が英語の国出身の講師は自身も英語を学んでいるので皆さんの持つ外国語を学ぶ苦労を理解します。公用語が英語な為、彼らは英語は日常的に使い慣れています。しかし、英語は使われる国や地域によって単語、発音、表現法に個人差はあります。

フィリピン人の英語力は上昇傾向にあり、以前より聞き取り易く南国風の可愛らしいアクセントで英語を話すフィリピン人が増えてきました。彼らは小さなお子さん達を楽しませることを得意とするので、多くはプレスクールを含む子ども向け英会話スクールで活躍しています。南国気質で明るく親切な国民性なので、英語初心者のウケは良いです。但し人によって英語力に幅があるので初歩的な単語の発音を間違えて覚えていたり、複数と単数の区別も出来ない人も見かけることもあります。

母国語と共に英語を公用語として使うシンガポールでは英国式英語が基礎になっていますが、`O.K., lah!`の様にマレー語を文章の最後に着けるSinglishを話します。外資系企業のアジア拠点はシンガポールか香港が主流ですので、外資系にお勤めの方はSinglishに触れる機会も多いと思います。早口でプツプツ切れたような独特な文法を使うのが特徴です。シンガポールとの取引が多いか、駐在予定の場合はSinglishにある程度慣れておくのも良いかも知れません。

IT業界でインド出身の人は非常に多く、西葛西にインド街が出来たほどです。筆者が外資系証券会社に勤めていた頃のIT部署のヘッドもインド人でした。インドの人口増加を考慮すると今後インド英語を耳にする機会も増えてくると容易に想像出来ます。正しい文法で話していても早口で強めの訛りで英語を話す人が目立ちます。

英語力に個人差は大きく、筆者が会った中では、birthdayのthの発音を不得意としたり、combをコンブと発音してしまったりする人もいましたので選別には注意が必要です。

 

・その他(日本人含む)

英語が母国語でも公用語でも無い国出身の英会話講師も存在します。英語圏での長期滞在や留学経験があればネイティブ並みの綺麗な英語を話す講師もいますが、単に一般的な日本人より英語が話せるというだけで、さほど英語が得意とも見えない講師も存在します。

筆者が日本に来て驚いたのは「日本式英語教育」についてです。古くから日本の学校で使われている日本式英語教育で英語を学んだ人は難しい単語や文法の知識はありますが実際にネイティブを前にすると伝わらない英語で話してしまいます。話す事を目標としてこなかったからかも知れませんね。

英国人と結婚した友人の英国生まれのお子さんが小学校を日本で過ごし中学から英国で過ごしているのですが、渡英前に英検1級を習得しましたが、スピーキングテストで日本人の試験管の英語の発音が聞き取り辛くてドキドキしたと話していました。

日本人の講師からは、日本語を使って英語を学び理解が早まるというメリットがあります。本当の日英バイリンガルから学ぶならこのメリットを最大限実感できるはずです

 

 

2.プラットフォーム・学校

経営者に知識や経験が無くても英語が得意でなくても、フランチャイズを利用して英語・英会話教室を開けてしまいます。昨今、英会話スクール採用の広告で「英語が話せなくても得意でなくても興味があれば大丈夫!」等と出しているのをよく見かけますが、その講師陣の英語はどのようなものか考えると少し怖くなります。

実際に教えるのは講師なので経営者の英語力は関係ないように見えますが、重要なのは講師を採用する際に講師の英語力を正しく見極め、篩にかけられるだけの英語・英会話力があるかです。

オンラインレッスンで安価に英会話の授業を提供しているプラットフォームはありますが、その講師たちのレベルが十分に吟味されたかは分かりません。

ネイティブ講師を前面に出している信頼出来るプラットフォームを選ぶ方が無難です。。ネイティブ講師の出身地、経歴を参考にすると講師の話すアクセントが分かりやすくなります。

 

3.まとめ

英会話を学ぶならどこでも通じる生きた英会話を身に着けていただきたいと思います。

耳が英語に慣れていない初心者こそ聞き取りやすい英語を話す講師から英会話を学ぶことが効果的です。

中級以上になって英語のアクセントの違いを聞き取れるようになったら、自分の憧れる、又は目指すアクセントで話す講師を選べるようになってくると思います。自分のアクセントに磨きを掛けたり、行きたい地域や分野に合わせて学んだり、仕事で必要な面接時やプレゼンテーションの事前準備をレッスンで出来るようになります。

上級者になれば相手のアクセントに若干つられる事もあるかも知れませんが、自分のアクセントを維持しつつ会話が出来るようになります。世界で主流なアメリカのアクセントと英国風なオーストラリアやニュージーランドの講師のアクセントを聞き比べるのも楽しいと思います。

ぜひともご自身に合った英会話講師を見つけて英会話を楽しんでください!

 

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