洋楽を使った英語学習法
2025.03.07
英語学習を調べたことのある方なら、洋楽を使った学習法は一度は目にしたことがあるでしょう。中学校や高校の授業でもカーペンターズの歌などに触れられた方もいるかもしれません。
カーペンターズだと古いと感じてしまうかもしれませんが、流行りの洋楽は実はすぐに会話に使えるフレーズの宝庫です。ぜひ学習に取り入れていただきたいと思います。
とはいえ、「どこから手を付けていいかわからない!」という方のために、今回は曲の選び方から学習法、期待できる効果まで解説していきます。
1.自分の好きな曲を選ぼう
よく「英語学習に最適な洋楽を教えてください」という質問を受けますが、自分で好きな曲を探すことをおすすめします。音楽の好みは人それぞれですし、つまらないと思う曲を学習のためだけに聞くのは苦痛だからです。洋楽を使った学習の一番良い所は、テキストから離れて楽しく学べる事です。それをつまらない曲で実践してしまってはモチベーションに影響してしまいます。
自分な好きなジャンルがわかればそのジャンルに絞って探すこともできます。YouTubeなどではヒット曲がサビだけまとめられた動画などが多数あるので、まずはそのようなまとめ動画から好みの曲を探してみることをおすすめします。例えば「1990s top hits」などと検索すれば90年代のヒット曲がランキング形式で出ますので、時短でいろいろな曲に出会うことができます。
2.タイトルを覚えよう
お気に入りの曲が見つかったら、まずは必ずタイトルを意味と一緒に覚えましょう。知らない単語がタイトルの中にあれば、それを覚えるだけでボキャブラリーを増やすことができます。そしてできれば自分でタイプして検索できるようになっておくと、ちょっとしたライティングの練習にもなりますのでぜひ実践してみてください。
さらに、アーティストの名前も覚えてしっかり発音できるようになると発音の練習にもなります。難しい発音の名前があれば、ネイティブの講師などと確認していくと効果的な発音トレーニングができます。
3.発音と音の繋がりを学ぼう
洋楽で学習しようとする時に、最初から歌詞を見て「勉強モード」になることはあまりおすすめしません。まずは何となくメロディーや音を覚えるまで何度か聞いて、出来れば口ずさんでみましょう。何もわからずに聞くのは少し無駄に聞こえるかもしれませんが、まずは聞こえる音をそのまま真似する意識を持つことで、文字を見た時に自分流に発音してしまうことを防げます。何となく音を覚えて口ずさめるようになったら、歌詞を見て実際になんと歌われているのか確認しましょう。ここではメロディーの中に英語がどのように収まっているのかに注意しながら確認していきます。音と文字を照らし合わせてすんなりと真似できる方はそれでOKです。しかしどうしても音の繋がりがわからず、メロディーに収められない方はリンキングの練習が効果的なので、一度プロの講師に見てもらうとよいでしょう。
例えば有名なMichael Jackson のThriller を例に見てみます。
サビの部分はカタカナ風に表すと「コッティッズィットゥイラー(?)」のように聞こえますが、実際に歌詞を見ると”Cause this is thriller”とあります。実はここにカタカナ表記で見かける「スリラー」が出てきています。ということはThriller の発音はスリラーではなく、どちらかと言うとトゥウィラーに近い、causeも「コーズ」と読まないということがここで学べるのです。洋楽を学習に使うと、ネイティブの発音がすんなり入ってきやすいことも利点の一つです。
4.歌詞を見て意味を確認しよう
聞きながら歌詞が追えるようになってきたら、歌詞の和訳を見て意味を確認していきましょう。意味を理解した上で何度も何度も同じ曲を聞くことで、フレーズを頭に刷り込ませることができます。
意味を確認する際はただ対訳と比べるだけでなく、英語の歌詞の文法の構成などにも注意して精読してください。意訳をそのまま覚えても応用することが難しいので、どうして日本語がそのような意味になっているのかを英文から理解していくことが大切です。
終わりに
今回は洋楽を使った効果的な学習法をお伝えしました。特に自分の英語が自然かどうかわからない方や、音読中心の学習をされてきた方には大変おすすめの方法です。英語を学習する方法はテキストだけでなく多岐に渡ります。もし真剣に英語を習得しないといけない時は、自分に合った方法を見つけるためにプロの講師に相談することが一番の近道です。