【お悩み相談2】文法や読解はできるのに、どうしても会話が出来ない!
2018.08.20
今日は生徒様から受けたお悩み相談を皆様ともシェアしたいと思います。
『独学で英語の勉強を続けておられTOEICの点数もかなり高いのですが、喋ろうとするとどうしても言葉が出てこない!』というのがお悩みでした。
『話せない!』のは当たりまえ!学校でも話す授業なんかなかったし!(と若干開き直る(笑))
う~ん、このようなお悩み、本当によく相談を受けます。『英検やTOEICに出てくる問題などはある程度解けるけれど、いざ海外旅行や、外国人とのミーティングの場になると全く話せなくって…。』など、よくあるお悩みのうちの一つかと思います。
正直、率直な感想としては、『そりゃあそうでしょう。でもそれって、あなたが日本の教育制度においてしっかり勉強してきた証拠です。英語が喋れないのはあなたのせいではないですよ。これから練習していけば良いんです!』です。あなたが普通の(英語科、インターナショナルスクールなどではない)中学・高校を卒業していれば、英語を話す練習をする機会などほとんどなかったはず。中高生にとって、英語は一つの受験科目であって、受験にはスピーキングテストはありませんからね。つまり今英語が喋れないのは、今まで練習してこなかったから。ただそれだけです。なので、あなたがへこむ必要はないのです!
真似して、練習して、実践する!少しずつレベルアップしていく!
例えば受験を考えてみてください。大学に合格するために、何年、何か月もの間、過去問を解いたり、塾に通って遅くまで講習を受けたりしますよね。前日にいきなり『明日受験だよ』と言われて合格できる人なんていませんよね。(いや、いるかもしれないけど)
または、オリンピックもそうですよね。選手たちは何年も練習を重ねて、やっと出場にこぎつけますよね。
もう少し語学的なお話をすると、皆さんはどうやって日本語を身に付けましたか?ほとんどの方は覚えていないかと思いますが…。少なくともすぐに完璧な日本語を話せたわけではないですよね?小さい頃はお母さんやお父さん、兄弟が言っているのを真似して覚え、学校では国語の授業を毎日受け、会社の先輩からは敬語の使い方が違うと指摘されたりして、徐々に覚えていきますよね。つまり高度なレベルの語学力を身に付けるには時間がかかる、ということです。
英語のリズムを覚えて、相手の質問を逃さない!
では、何が理由で話せないのでしょうか?1つはリスニングの未熟さです。スピーキングが苦手な方は、同時にリスニングも苦手な方が多いです。会話というのは、相手の言っていることを理解した上で反応していくものですので、ここが苦手だと先に進めません!『聞き取りはある程度出来るのですが』とおっしゃる方もいらっしゃいますが、本当にできていますか?学習教材のリスニング問題ではなく、旅行先などでのネイティブの英語をちゃんと理解できていますか?そう聞かれるとだいたいの方が、『No』だと思います。理由は上記と同じく、『聞く機会がなかったから』です。というわけで、リスニングをしっかり伸ばすところから始めます。まずは、教材についているCDなどを聞く!聞く!聞く!とにかく聞く!これは、何を言っているか理解するためではありません。英語のリズム、つまりネイティブのアクセントや抑揚、強弱のつけかたを感覚で覚えるためです。例えば、なんとなく聞いている音楽も何度も何度も繰り返し聞いていると、勝手に覚えちゃって鼻歌が出てくることありますよね。それは英語でもできます。ネイティブに話しかけられてときに、『あ!どっかで聞いたことある!』と頭に浮かべば成功です!これをだんだん教材音声から、学習者向け動画→ラジオ→ドラマなどとレベルを上げて行けば、どんどんネイティブの発音に慣れていくことができます。
習慣か出来るまでは一日10分でOKです。しかし少しでも早く話せるようになりたいのであれば、一日に10分では足りません。ゲームの時間もテレビを見る時間も、読書する時間も削って、聞いてください。食事、家事、運動、通勤、お風呂の時間にも聞いてください。(スタッフは防水スピーカーを買ってお風呂に持ち込んでいました💦)オーバーに聞こえるかもしれませんが、やったらやっただけ伸びます!
こどもに戻ったつもりで、真似ッコしてみる
さて、ではスピーキングではどんな練習をしていけばいいか。
まず、心理的なことを言うと(心理学者じゃないけど💦)英語の勉強を頑張ってきた自分、TOEICで高得点をとった自分、私なら出来るといった立派な自分を捨てる事です。もう何も持たない3歳児にでもなったつもりで、周りの外国人(先生とか、CDの音声とか)から発せられる言葉をとにかく繰り返し言ってみて楽しむことです。レッスンであれば、先生が言った質問をそのままオウム返ししてみるとか、地下鉄なら英語のアナウンスを真似してみるとかをやってみましょう。これにどんな効果があるかというと、一度、英語も日本語も完璧でない子供に戻ることで、英語を話そうとすると文法的に合っているかを考えしまったり、日本語で文章を考えてから英語に訳していたりといった脳内作業を無くせるようになる効果があります。実践してみると、『単語しか出てこない』と落ち込むかもしれませんが、ちゃんと話そうとずーっと考え込んでいるよりずっといいです。思いついた単語、文章をそのまま言ってみると、あとは先生が正確な文章の作り方を教えてくれます。
分かったふりをして、やり過ごすのは何のメリットもない!
最後に、レッスン中に行っていきたい事。それは『分からなければ分からないと伝える事!』以前のブログでもご紹介した『聞き取れない!』ときの表現方法を利用して、勘で『Yes…』と答えてしまわない事!先生には全部ばれてますよ~!そのうえあなたの為になりません!きちんと『I don’t understand.』『Could you say it again?』など、あるいは日本語でも構いません『分かりません』と伝えれば、ゆっくり言ってくれたり、書いてくれたり、日本語で言ってくれたり、先生たちがフォローしてくれます!
スピーキングは、知らない単語にぶつかって、覚えて(覚えたつもり)、間違えて、直してもらって…その繰り返しです。初めから間違えずに出来る人などいないのですから、どんどんチャレンジしてみましょう!
See you soon!!
Satomi
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