『リンキング』って聞いたことありますか?
2021.06.16
Hi, イングリッシュビレッジ横浜校のAtsukoです。
先日無料体験にお越しいただいた生徒様より「リーディングのコツを教えてほしい。リンキングのコツってありますか?」というご相談をいただきました。
ネイティブのイングリッシュスピーカーが一般的に使う発音のルールの一つに「リンキング」があります。
「リンキング(Linking)」とは、リンク(Link)+ingであり、その名前の通りふたつの英単語を繋げて、一つの英単語のように発音するルールのことです。
私達の時代の日本の英語教育ではリンキングなんて言葉も、読み方も全く習いませんでした。
スクールにはSide by Sideという基礎文法のテキストがあるのですが、私が入社したばかりの頃、一人の講師がこのテキストを持ってきて「このテキストにはLinked Soundsという発音のパートがあるんだよ」と教えてくれました。
You and Ben.
ネイティブはこのandという単語をアンドとは発音せず、真ん中のnの音だけを出します。その為、この場合”ユー・アンド・ベン”ではなく”ユー(エ)ンベン”という風に聞こえます。
これをご自身の中で”ユーアンドベン”と言っていると、ネイティブの出す”ユー(エ)ンベン”が同じものと認識できず音が聞き取れないというわけです。
Jim and Pam.
Mr. and Mrs. Jones.
声に出して練習してみましょう。
続いて、こちらは聞いたことがあると思いますが
What are you doing?
are の音のaの部分は発音がなくなりreの音だけとなります。
“ワット・アー・ユー・ドゥーイング?”ではなく、”ワラユドゥーイング”のように聞こえます。
What are Jim and Jane doing?
areとandをの2か所を意識しながら読んでみて下さい☺
色々なサイトで、リンキングの法則なども紹介されているのですが、
子音で始まる英単語+母音で始まる英単語の時は~
や
母音で終わる英単語+母音で始まる英単語の時は~
などと書かれています。が、『正直そんなこと考えてられない!』と思いませんか。
私が、リンキングができるようになったなと思ったのは、フォニックスじゃないですけど正しいアルファベットの音がわかった時でしょうか。
Aは日本語読みだとエーですが、英語では『ア』です。
Bは日本語ではビーですが、英語では『ブ』です。
Eは日本語ではイーですが、英語では『エ』です。
BAG:日本語では”ビー・エー・ジ―”ですが、英語の音では”ブ・ア・グ”となります。これを続けていうと”ブアグ”。どうでしょうか。
以前にもちょっと書いたのですが、DやTなど日本語にはない音に意識をすることも大事です。リダクションというそうですが、本来発音する音が発音されない現象を指します。
典型的なリダクションのパターン
語末の t/ d/ k/ p
about
about は「アバウト」ではなく「アバウ」と発音されます。
told me
told me は「トールドミー」ではなく「トールミー」
think that
think that は「シンクザット」ではなく「シンザッ」
これらを意識して発音すると口や舌の使い方が変わってくるので、ネイティブに自分の英語を理解してもらいやすくなります。
また、リンキングが自然にできるようにもなりますし、ネイティブの英語も聞き取りやすくなると思います。
まずは簡単な文をレッスンの中で読んでみるのも練習になりますね。
Let’s study English together.
Atsuko