日本人にとって英語が難しい理由【英会話スクール イングリッシュビレッジ】
2022.03.13
Hi,イングリッシュビレッジ横浜校のAtsukoです。
横浜校の講師で、今まで日本人以外に英語を教えたことがあるという講師もいます。先日、ふとしか会話から「日本人の間違えるポイントも同じだけど、中国人、スペイン語圏でも同じように国によっての間違えるポイントがあって調べると興味深いんだよね」という話が。
この講師によると、教える人の出身国によって(経験から)教える際のフォーカスするポイントが変わるとのことでした。
日本人、ネイティブイングリッシュスピーカーは共に、それぞれの言語を学ぶことに難しさを感じています。
今回は、その理由について。
1.なぜ日本人にとって英語が難しいのか
2.日本人的特徴
3.音・発音が難しい理由
4.Writingについて
5.英文法について
6.ナンバーや冠詞
7.人称代名詞
8.形容詞と副詞
9.限定詞
10. 語彙・単語
1.なぜ日本人にとって英語が難しいのか
第一に文章の構成に違いがあるからです。
2.日本人的特徴
日本人の特徴としては、耳から聞くことより目でみたものを信じる傾向にあります。なぜなら日本語は同じ音で漢字の違うものがあるためです。また、英会話のレッスンにおいて、女性の方がすぐにリラックスしやすい(慣れやすい)傾向もあるようです。
日本人は理解していなくても男女ともにうなずく傾向がみられるとのこと。
3.音・発音が難しい理由
日本語は母音が5つしかなく、音も限られているため、色々なコンビネーションのある英語の発音が難しい。
日本語は全ての音一つ一つを同じ強さで発音しているため、英語のように弱く発音したり、それがゆえに単語が繋がる(リンキング)に慣れていません。更に、カタカナ英語も使われているため、英語の発音と混同しやすいのです。例えばレコード。日本語ではrekoodoとなるが、英語ではrecord. また名詞と動詞によってアクセントの位置も変わります。
4.Writingについて
Writingに関しては、日本人は漢字の練習などで書くことに慣れているので、あまり難しくは感じません。これはローマ字を日常的に街の看板などでも目にしているということもあります。
5.英文法について
●日本人にとって、基本的な文法はすぐに理解できるけどphrasal verbs(句動詞)やpreposition standing(前置詞残留)は理解も難しく、使うことも困難。
She didn’t know the word, so she looked it up.
That’s the shop I told you about.
●Ifを使う仮定法や受け身系も、日本語では少ないため英語の文の組み立ては苦手な分野となります。
This picture was written by Ken.
日本語では「この絵はKenによって描かれました」という言い方はせずKenを主語とした表現が自然です。
●また日本語の動詞は自己完結しています。動詞がそれだけで文として成り立っているということです。
「忘れた」=I’ve forgotten it.
●そのため、英語の文の中でも主語やbe動詞が抜けてしまうこともよくあります。その他にも日本語は主語によって動詞が変わらないので、英語の3人称(third person)のSをつけ忘れることなどもあります。
●日本語で質問文を作る場合は、語尾に「〜か?」をつけただけで疑問文になるため、英語の文中でもDoやDoesなど使い忘れることがあります。
昨日、映画館に行きました。
昨日、映画館に行きましたか?
× You went to a movie theater yesterday?
⚪︎ Did you go to a movie theater yesterday?
6.ナンバー・冠詞
日本語の文章には英語のように複数系を示す要素がないため、複数のSやa・theといった冠詞を忘れやすい傾向にあります。
7.人称代名詞
英語人称代名詞は、日本語で様々な対応をしています。
You は「あなた・きみ・名前」など。年齢や関係性によっても代名詞は変わります。そのため、英語の選択肢の少なさに、日本人はしばしば困惑してしまいます。名前で伝えることはあるけど、あなたや彼、彼女といった代名詞を会話の中ではあまり使わないのでhe, his, she, herなど忘れやすい。
× She washed face.
⚪︎ She washed her face.
8.形容詞と副詞
日本語の形容詞や副詞は動詞のような働きをするものがあります。
Yokatta (=was good)
Yokattara (=if it’s good)
そのため、英文を作る時に動詞、特にbe動詞を忘れやすい傾向にあります。
× That film good.
⚪︎ That film is good.
9.限定詞
限定詞とは名詞の前に置かれ、その名詞が示すものを明確にします。
All/every/several/a long time/much/ a lot of
これらも日本人にとっては難しいようです。
10.語彙/単語
現在は、日本で生活していても驚くほど多くの英単語が使われているのを目にします。(特にテレビCMや人気雑誌など)カタカナ英語に慣れてしまっているがために、本来の英語の意味と混同して使いやすい傾向にあります。
ペットボトル→ plastic bottle
サラリーマン→ businessman
優れた辞書も多くありますが、翻訳の問題で混乱する可能性があります。
interesting- funny
careful -dangerous
最後に
日本人の50%は少なくても6年間は学生時代、英語の勉強をしています。国際的にも英語の必要性を感じていますが、海外留学なども費用の面や日本社会の休日の少なさにより実行できない人も多くいます。
日本人は人前で “その場 “に立たされることを嫌がります。特に、年下や社会的に劣等なクラスメートの前では、恥をかくことをおそれ小さな声だったり、自信がないことは発言自体を避けることもあります。これは常に⚪︎×の試験対策テストの為の英語学習だったところに原因がありそうです。
厳密には文法的な⚪︎×はありますが、コミュニケーションとしての英語の答えは一つではありません。苦手意識でなく、楽しい気持ちで学べるとより上達していくことでしょう。そして、難しいと思うのはあなただけではありません。
日本語を先に習得している日本人ならではの難しさなのです。諦めるのも簡単ですが、まずは挑戦してみませんか。
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