英語・通じないのは発音のせい?!【イングリッシュビレッジ】
2022.07.03
Hi, イングリッシュビレッジのAtsukoです。
英語の勉強をしていると、ある時期から上達を感じにくくなったり、更に目指すところが高くなりやってもやってもまだまだ足りないなんて思うようになりますよね。
英語が少しでもわかるようになりたい。
単語力を増やしたい。
表現力を増やしたい。
発音をよくしたい。
スムーズに話せるようになりたい。
ご受講生の方の中には
海外旅行に行った時に自分の英語が通じなかったから発音を直してほしい。
TOEIC900お持ちで、海外留学経験あり、お仕事でも英語を使っているという方でも、将来海外で働きたいから発音や抑揚を指導してほしい。
という方もいらっしゃいました。
英会話スクールで働いている私ですが、発音は全くよくありません。
TVやYouTubeでは発音がキレイでなめらかに話している日本人の方がいて、そんな方をみると「かっこいいな」「うらやましいな」と思います。ただ、スクールの講師と話をしていると、どの講師も口をそろえて発音は関係ないというのです。アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、全て発音も抑揚のつけかたも違いますし一つの国に標準を合わせても意味がないというのです。【参考】
自分の憧れの話し方があり、それに近づけたいという意味でなら勿論OKですが、発音が悪くて通じないと思っている方がいたとしたら・・・原因はそこではないかもしれません。
アメリカの大学を卒業した友人ですが、オーストラリア人の私の同僚の英語がわからず、また、イギリスの電車内のアナウンスも聞き取れなかったということがありました。彼女の中ではオーストラリアやイギリスの英語は自分の聞きなれている英語とは違うので、英語を別の言語のように認識してしまったのかもしれません。
私はといいますと・・・語学学校で色々なアクセントの英語を聞いてきました。常に聞き取ろう、聞き取ろうと全神経集中してリスニングをするクセがついているので、意外とどこの国のアクセンでもある程度は理解ができるようになっていると思います。
英語を学ぶ理由が「海外の方とコミュニケーションができるようになること」であれば、ネイティブのような発音を身につける必要はありません。
それよりも、グローバルな耳を身につけることが重要ですとどこかで読みました。
発音が悪くて英語が通じないと思っていた原因には、実は、語順のミスや主語・動詞の抜けといった要因もあります。
また、日本人特有の話し方にも問題があるようです。外国人の話し声って大きいなと思ったことありませんか?これは英語と日本語の発声方法の違いによるものが大きいです。英語は、喉の奥を広げて口全体大きく動かし音を出すような感覚ですが、日本語はそんなに声をはらずに話すことができてしまいます。
発音の問題ではなく、単純に声が小さくて相手に聞こえていないだけの場合もあるようです。
(レッスン中に講師が聞き返した時も、通じないのではなく、聞こえないことが原因の場合も多々あります)
また、講師に聞いたところによると、発音より日本人に大事なのはイントネーション・抑揚ということでした。
イントネーションについて
日本語のカタカナ英語がネックなのですが、音で通じるだろうと思っても実は英語の音とはかけ離れているということがあります。
例えば
アレルギー 日本語の場合は、ア・レ・ル・ギ―と4つの音となります。
英語では[ allergy] → al・ler・gyと3つの音となります。
エネルギー エ・ネ・ル・ギー(4音)
energy → en・er・gy(3音)
プロフィール プ・ロ・フィー・ル(4音)
Profile → pro・file(2音)
読み方も違いますが音の数も違うので、英語圏の方には違う言葉に聞こえてしまうということもあるようです。
抑揚について
以下の文を読んでみて下さい。
Did you have a good time?What was your favorite exhibit?
ディドゥ ユー ハブ ア グッド タイム?
ワット ワズ ユア フェイヴァリット イグズィビィトゥ?
日本人の英語学習者で、発音を気にしている方は一つ一つはしっかり発音ができている。ただ、抑揚がなく全部の単語の音が同じ強さなので、ネイティブ講師からすると、悪くはないけど硬い感じがすると聞いたことがあります。
ネイティブがこの文を読んだ時、
Did youは「ディッジュ―」と音が変化し、good timeの「d」whatの「t」は後ろの単語にくっつきなくなることがあります。Was yourは「ワジュア」のように変化します。
ディッジュ―ハヴァグッタイム?
ワッワジュア フェイヴァリットイグズィビィトゥ?
Dinner will be ready in five minutes. Can you set the table for me?
こちらも、will be「ウィゥビ」set the「t」が脱落、「セッザ(ダ)」のように聞こえます。
このように、英語のリンキングを意識して話す、読むようにすると、自然と抑揚のついた話し方ができるようになっていきます。発音発音と過敏になる必要はありませんが、カタカナ英語からは変えていけると良いですね。発音はよくない私ですが、海外でネイティブから英語を学んできたことにより、自然と英語を話すリズムは身に着いたように思います。
皆さんは是非レッスンを録音して、講師が読んでくれたテキストの部分など聞きなおし、シャドーイングなどで練習してみて下さいね。市販の英語教材のCDなどは、テレビの朗読のようで、文の構成を学ぶにはよいですが、実際話されている会話とはやはり話し方が違います。
生の英語に慣れるためには、洋画やTV番組がおすすめです。
Let’s study English together.
Atsuko