2020.07.09

Black Lives Matter – Ronnie先生インタビュー【渋谷校】

Hi everybody! 渋谷校のSeinaです。
雨模様が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回のブログでは、前回に引き続き『Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)』についてお話ししたいと思います!前回のブログで少し触れましたが、今回特別に銀座四丁目在籍のRonnie先生が、インタビューを受けてくれました。

日本での生活が長いRonnie先生ですが、アフリカ系アメリカ人として育った彼にとって、今回のことは、とても大きな出来事とのことでした。ということで、今回はRonnie先生のインタビューをご紹介しながら、引き続き『Black Lives Matter(黒人の命も大切だ)』について書いていきます。

If you’re interested, please keep reading!

【まず、今起こっているムーヴメントに対してどう感じますか?】

まず、『All Lives Matter』だよね。僕は黒人だけど、もちろん黒人の命だけが大切だなんて思ってないよ。だから、これは先に言っておくね。ただ、これまでこういった事件がずっと起きながらも、何も変わってないんだ。

だから、黒人以外の人たちが、今回の事をきちんと問題視して、ムーヴメントに参加してくれていることはすごく良いことだと思う。

でも、何より大切なことは「Keep the momentum going!(この勢いを止めないこと)」ということなんだ。

これまでも、何か事件が起こったとしても、一時的には問題視されるけど、その後は、忘れられてしまうことが多いからね。これをトレンドとして終わらせてはいけない。だから、「Keep the momentum going!(この勢いを止めないこと)」なんだよ。

【これまでもこういう事件が起きていたと思います。今回の事件が、ここまで大きなムーヴメントなったのは、なぜだと思いますか?】

そう、その通り。これまでも、こんなことがたくさん起きてきたんだ。なのに、何も変わらなかった。でも、今回のことがここまで拡大したのは、正直『コロナ』が影響していると思う。コロナのことで、みんな不安や怒りが溜まっていた。そのタイミングでこの事件が起きたから、さらに人々の感情を揺さぶっただんと思う。

こんなことが起きてしまったのは、とっても悲しいことだけど、今回のことで色々な問題が表面化したんだ。それは、本当に良かったと思う。警察は、黒人を捕まえて牢屋にいれてしまえば良いと思ってるけど、そもそも人種差別が当たり前になっている社会をどうにかすることが大切だよね。

黒人に対する差別はシステマティックなんだ。だから、社会のシステムそのものを変えないといけない。黒人とかマイノリティというだけで、仕事をもらえないことだってある。

それと、こういう問題もある。例えばだけど、君が黒人だとして、軍隊で働いていたとするよね。ユニフォームを着ている間は、みんな君に「国の為に頑張ってくれてありがとう」と言う。でも、ユニフォームを脱いで、肩書がなくなった瞬間、周りの態度が変わって、命の危険にさらされる。これが現実なんだ。これは、有名なアスリートだって、著名人だって変わらない。

肩書を取って、私服に変わった瞬間に、僕たちの(命の)価値はなくなる。これは、そもそも社会の在り方が問題だよね。だから、社会や組織レベルで変えていかなきゃいけない話なんだ。

【日本で差別を感じたことはある?】

アメリカで起こるような、命の危険にさらされるような経験はないよ。ただ、差別されてるなと感じることは、もちろんある。

本当に小さなことかもしれないけど、電車で隣に人が絶対座ってこない時とか、避けられているな…と感じる。これは黒人に関係なく、他の外国人の人も経験していることかもしれないけど。

【日本のみんなに伝えたいメッセージはありますか?】

他人ごとにしないで!ということかな。日本にも黒人は住んでいるし、僕たちが何らかの形で、日本の国に貢献していることもあると思うんだ。日本にいると、なかなか自分事化するのは難しいと思うんだけど、関心を持って、声を挙げてほしい。そしてSeina、このインタビューをみんなに届けてくれてありがとう!

 

【重要英単語】

・All lives  訳:すべての命(ここでは、黒人以外の人たちの命を指す)
・Keep ~ going  訳:~を続ける
・momentum  訳:勢い

・差別・・・discrimination
・表面化する・・・ come up to the surface

<<インタビューを終えて>>

今回、直接Ronnieと『Black Lives Matter』について話せたことは、私にとっても貴重な体験になりました。

大切なことは、このGeorge Floydさんの事件を一過性の話にしてしまうのではなく、これを機に一人一人が差別や人権について考え、社会が本当に変わるまで声を発し続けること。この事件によって、色々な問題が表面化してきました。そして人々の意識が少しずつ変わってきた今だからこそ、トレンドで終わらしてはいけないと強く感じます。

正直、今回のインタビューは、私自身も話を聴いていて胸が痛かったです。私たちは、肌の色に関係なくみんな同じ人間。そして、リスペクトと愛を持って扱われたいのもみんな同じです。自分と他人を切り離してしまうのではなく、他人の痛みを自分の痛みとして認識する。こんな共感力こそが、今の世界に必要とされていることかもしれません。

※インタビューを快諾してくれたRonnie先生、本当にありがとうございました! Ronnie先生は、毎日銀座四丁目でレッスンを行っておりますので、ぜひ会いに行ってみてください。最高の笑顔で迎えてくれますよ(^^)

Have a great week, everyone!