2019.12.04

「万歳!」って英語で?ー即位礼正殿の儀【新宿西口校】

こんにちは。新宿西口校レセプションのMoenoです。

先日、10月22日(火)に【即位礼正殿の儀】が行われましたね。台風が近づいていた(温帯低気圧に変わったようですが)ようで朝からあいにくの雨でしたが、ニュース番組でも取り上げられていたように直前に雨が上がり、数分だけ綺麗な虹が出るという出来事もありました。

イングリッシュビレッジ新宿西口校の生徒さまの中には事前に【即位礼正殿の儀】について調べてきて、レッスン中に先生とお話をする方もいらっしゃいました。

今日はそんな奇跡的な出来事があった【即位礼正殿の儀】についてお話を。

新天皇陛下の御即位をお祝いする、そして国内外に知らせるといった儀式ですが、私ももちろんテレビのチャンネルを色々変えて見守っていました。儀式について詳しく知っているというわけではありませんでしたが、ニュースキャスターやアナウンサーが「今回のティアラは第一か第二か・・・」や「雅子さまが今回つけられるネックレスは・・・」という話ばかりしていたので、私もそっちが気になって気になって・・・(笑)

そんな私ですが、ふと思ったのです。
天皇陛下からの国民へのお言葉の後、安倍晋三首相が「万歳!」と言うのですが英語で【万歳】とはどう訳すのか。

普段からレセプションで、先生たちから日本語の質問をされて困ってしまう私、どこからどう見てもthe日本人のMoenoですが(笑)
最近は聞かれても困らないように時事ネタを英語で説明できるよう励んでいるのです!!だからなのか今回の【即位礼正殿の儀】も英語でなんて言うのか気になったのだと思います(他人事。(笑))

ところで皆さん。【即位礼正殿の儀】英語でなんて言うかご存知ですか??

正解は・・・

 

 

 

The enthronement ceremony

“Enthronement”が即位という意味になりますが、こう見ると本当に日本語、いや漢字、いやここまでくると日本語の表現?というのは難しいと感じますよね。今回に限らず時々感じるものです。

さて、話は戻りますが。
「万歳」という表現。皆さん外国の方に意味は何かを聞かれたら何と答えますか?お恥ずかしい話ですが、私は考える前にGoogle先生に聞きました。

今回の【即位礼正殿の儀】には各国からの来賓も多いことから、海外でも大きく取り上げられていました。その中でも各社によって「万歳」の説明が少し違うのを見て、これは面白いと思いましたのでシェアをさせていただきますね。

まず、ニュースとして取り上げていたメディア、新聞社は多くありましたがその中でも4社に絞り、どんな内容を取り上げていたのかを簡単にチェックしてみましょう。

BBC News:Naruhito : Japan’s emperor proclaims enthronement in ancient ceremony
クリアな写真とともに、天皇陛下がお召しになられた冠や、束帯、笏の説明を詳しくしていました。安倍晋三首相の「万歳!」を英語では“long live the emperor”と説明。

 

New York Times: Naruhito’s Enthronement: Hasn’t Japan Done This Already?
今年の4月に行われた儀式ですでに「徳仁さまは公式に天皇になられたのでは?」という疑問について、「一度に全てを終わらせるのではなく、何回か段階を踏んで、その一つ一つに様々な願いや思いが込められている」ことの説明を詳しくしています。また、カーテンが開けられた際にゲストはお辞儀をする、というのも事前に外国の来賓の方々にはするかしないかは自分で決めていいと言われているらしいとの情報も。「万歳!」については、To Banzai or Not to Banzai という小見出しとともに説明。万歳までの流れ(天皇陛下と首相からの国民へのお言葉など)とその意味を説明し、最終的に「万歳」が 直訳で“Ten thousand years!”という意味に繋がると表現説明をしていました。

 

CBC: Japan’s Emperor Naruhito formally ascends to throne in ancient ritual
徳仁さま、雅子さまのお召しになられたものの説明が細かくされていました。「万歳」に関しては“Cheers”“Long Life”と表現。

 

Daily Mail: World’s royalty gathers for enthronement of Japan’s new Emperor Naruhito in centuries -old ceremony-as 500,000 petty crimes, including parking tickets, are pardoned to mark the occasion
写真が多く掲載され、徳仁さま、雅子さまのお召しになられたものの説明をしていました。「万歳」の表現については、“100,000years of life””long live the emperor”と二つの意味を掲載。

 

上記4社以外のサイトでは、”Cheers”という表現をしている会社が多いなという印象を受けました。ちなみに、公式に決まった英語の表現はないようですがGoogle辞書によると、“万年。いつまでも生き栄えること。祝うべき、めでたいこと。”という表記が。
調べれば調べるほど様々な情報が出てくるのは当たり前ですが、Wikipediaによると「万歳」というのは中国で使用されていた言葉で皇帝の寿命を示すものだったそうです。ちなみに日本で使用されるようになったのは1889年大日本帝国憲法発布の日。明治天皇の馬車に向かって万歳三唱したのが最初だったよう。(Wikipediaより)

ちなみにイギリスでは“hooray!” という万歳に似た表現を使うことがあるとイギリス人講師Liamが教えてくれました。

いかがでしたでしょうか?

今回様々なメディアや、記事を調べていく中で感じたのは日本の新聞社などよりも海外の新聞社の方が今回の儀式について詳しく説明しているなということです。日本でもなぜ行われるのか、どのような意味があるのかについて、シンプルに説明はあるものの天皇陛下がお召しになられているものや後継などについては深く触れていない会社が多く、情報を調べるには海外の記事を読んでいる方が自分のためにもなりました(笑)

今後は私自身、外国の方に日本の行事について聞かれた際には自信を持って答えられるよう、来年の東京オリンピック開催までを目標に頑張りたいと思います!

それでは皆さん。
Buona giornata! またお会いしましょう。