Joe Bidenの壮絶人生【アメリカ大統領選挙2020❷】
What’s Up, everyone! Moeno is back!
皆さん、こんにちは!こんばんは!新宿西口校スタッフのMoenoです。
未だに終わりが見えない波乱のアメリカ大統領選挙。
必要な選挙人の数270以上を獲得しているJoe Biden氏が勝利と報道され始めてから1週間以上が経ちました。不正が行われたと言い続ける現大統領Donald Trump氏は敗北宣言をする気は一切ないようですね。
さて今回の大統領選挙では、多くのセレブリティや著名人があらゆるソーシャルメディアを利用し、国民に”投票”を呼びかけていました。その影響もあるのか、Biden氏の得票数が7千万票を超えてBarack Obama氏の記録を抜き史上最多に。
そして先日、勝利宣言(declaration of victory)をしたBiden氏。今回のブログでは3日後の11月20日に78歳の誕生日を迎えるJoe Biden氏について、探っていきます。
Joe Biden(Joseph Robinette Biden)氏は1942年11月20 日、ペンシルベニア(Pennsylvania)州北東部に位置するスクラントン(Scranton)に生まれました。鉄鋼業が栄えていた時代に活躍した蒸気機関車が展示されている博物館など、多くの史跡が残る街です。
4人兄弟の長男としてアイルランド系カトリックの家庭に生まれたBiden氏。幼少期は吃音(Stutter)に悩み、友人たちからは”Dash”、”Joe Impedimenta”と呼ばれ、からかわれたそうです。
★Impedimenta:障害、妨害
現在も症状が全くなくなったわけではないと本人が認めています。今回の大統領選挙の予備選挙時、ニューハンプシャーの集会でBiden氏と同じ吃音(Stutter)に悩む少年に自ら時間を取り、乗り越えるための様々なアドバイスをしたことが話題になりました。
後の民主党全国大会(Democratic National Convention)では、この少年がBiden氏のためにスピーチをするという勇気ある行動にも繋がりました。
また学生時代は自分の授業料を支払うため、学校の窓拭きや草刈りなどのバイトをしていたそう。一方で、小柄ながらもフットボールチームに入り大活躍。メインプレーヤーだったとか。
そして大学で法律関係に興味を持ち、1961年にJohn F. Kennedy氏が大統領に就任したことがBiden氏に大きな影響を与えたようです。ここからはBiden氏が大統領に上り詰めるまでの出来事を見ていきます。
1965年、デラウェア大学(University of Delaware)で学士号(bachelor’s degree)を取得。
1966年8月、スプリングブレイク中にバハマで出会ったNeilia Hunterと結婚。
1968年、シラキュース大学(University of Syracuse)のロースクールを卒業。以降、弁護士として少しづつ経験を積んでいきます。
1969年、Neiliaさんとの間に第一子となるJoseph Biden(Joseph R. Beau Biden II)が誕生。
1970年、ニューキャッスル郡議会議員(New Castle County Council)に選出。
同年に第二子となるRobert Biden(Robert Hunter Biden)が誕生。翌年、1971年には第三子Naomi Biden(Naomi Christina “Amy” Biden”)が生まれます。
1972年、当時有名だった共和党現職議員との上院選で29歳のBiden氏が歴史上5番目に若い議員としてデラウェア州上院議員に選出されました。
しかし、そんなBiden氏の幸せは長くは続きません。
同年、クリスマス1週間前。クリスマスショッピングに出かけた妻と子供3人を乗せた車が事故に。妻のNeiliaさん、15ヶ月の娘Naomiさんが帰らぬ人に。上院議員に選出されてすぐのことでした。同乗していた息子2人は命に別状はなかったものの、大怪我を負いました。
1973年、辞職を考えていたBiden氏でしたが、周りの説得により何とか続けることに。
★この経験から”医療ケア”については常に力を入れてきたようです。
4年後の1977年。英語教師だったJill Jacobsと結婚します。彼女は今回の大統領選挙でも一人で激戦州を回るなど、妻としてBiden氏を支え続けました。
1981年。Jill Jacobsとの間に第一子Ashleyが誕生。
1991年以降、約20年間、デラウェア大学(University of Delaware)のロースクールで当時既に議員だったにも関わらず、非常勤講師として働いていたようです。
また、1988年には動脈瘤が破裂し2度の手術を受けています。そんな中、1987年~1995年は下院司法委員会の議長を。2001年~2003年、そして2007年~2009年には上院外交委員会の少数党有力メンバーとして議長を務めてきました。
2009年~2017年。副大統領就任。
2017年には前大統領Barack Obama氏よりサプライズで、文民に送られる最高位の勲章である大統領自由勲章(Presidential Medal Of Freedom) を授与されています。今回の選挙活動でも分かる通り、Obama氏とBiden氏は親友のような仲でメディアからはBromanceと記事で書かれるほど。
“the best Vice President America’s ever had”
Biden氏ですが、実は今回の大統領選含め、これまでに計3回ほど立候補しています。
1回目:1988年大統領に立候補。しかし失敗に終わり撤退。
2回目:2009年大統領に立候補。十分な支持を得られず撤退。
そして今回。
3回目:2020年大統領に立候補。当選。
ちなみに、2016年の大統領選に出馬をすることも考えていたBiden氏でしたが前年2015年、父親のように政界へ入ったNeiliaさんとの長男Joseph(Beau)さんが脳腫瘍(brain cancer)により46歳という若さで亡くなり、出馬を辞めたそうです。
次男のHunterさんですが、Biden氏が副大統領であった2014年薬物検査で陽性が出て海軍予備役を除隊処分。アルコール、そして薬物依存症に10年以上悩み続けました。
母親と妹を不慮の自動車事故で亡くし、そして本人もその車に同乗していたという経験が依存症に繋がってしまったとも言われています。そしてそんな彼を救おうと、アルコール依存症者の為のミーティングへ連れ出してくれた兄のBeauさんまでも亡くしているわけですから、”辛い”なんて言葉一つで片付けることはできませんよね。
今回のブログでは、主にBiden家関連のお話をお伝えしました。
勿論、アメリカ合衆国大統領になったら具体的に何をどのように変え、取り組んでいくかはこれまでの選挙演説で国民に伝えてきました。しかし先程も少し触れましたが、医療ケアや人種差別、そして一向に良くなる兆しが見えないコロナウイルスへの対応など、 課題は山積みです。
Biden氏が取り組んでいくことの一部として、コロナウイルスにより職を失った労働者に新たな労働機会を与えることや環境保護、国際関係などがありますが、やはり気になるのはコロナウイルス(COVID-19)への対応。
Biden氏は今後ドライブスルーでの検査をさらに増やしていき、更に各州に少なくとも10の検査試験場を設立していくようです。また、マスクの着用を国民に呼びかけるだけでなく、政府関係者は必ず(強制的に)着用をしなければいけない状態にするとのこと。
今ではマスクをすることが当たり前の私たちからすると『まだそんな話してるの?』と思うかもしれませんが、感染者が増える一方のアメリカではマスク着用が大きな課題点の一つになっているんです。
細かい政策や、Biden氏の考えなどを知りたくなった方は是非調べてみてください!表現などわからないことは次のレッスンで聞いてみては・・・?
次回は今後のアメリカ大統領選挙の流れについてシェアしていきます。
それでは。
Hope you all have an amazing day!