2020.03.05

☆a strong cup of tea☆【池袋校】

こんにちは!イングリッシュビレッジ池袋校のYukoです。

先日はイギリス出身のMarcus食べたい郷土料理についてご紹介しましたが、今回はそのブログ中で出てきた表現、“a strong cup of tea”について英語文法のお話です♪

★“a strong cup of tea”or “a cup of strong tea”?★

英語で、濃いお茶を意味する時に“strong tea”と言うのはご存知の方も多いかと思います。逆に薄めのお茶と言う時には“weak tea”といった言い方をしますよね。ですので、Marcusが言っていた“a strong cup of tea”は、1杯の濃い紅茶という事になります。

ただ、ここで疑問に思うのは、teaを修飾する“strong”の位置です。普通に考えたら名詞を修飾する形容詞は、名詞の直前に来るはず…なので、ここは“a cup of strong tea”であるべきではないのか。なぜ“a strong cup of tea”なのか、という疑問が生まれます。

疑問があったら聞いてみるに限る!という事で、そうなる理由を池袋校の理論派講師、Patrickに聞いてみました!


Patrickいわく、この場合のcupはカップという物質そのものではなく、数量を表す名詞として使われているとの事、そして“cup of tea”というフレーズは切り離すことの出来ない、一続きの単語の役目をしているそうです。そのため、いくらstrongという言葉自体がteaを修飾しているとしても、このルールの元に
“a strong cup of tea”
という言い方になるのだそうです。
ことばの順番通りに直訳すると「強いカップ、強力なカップ(のお茶)」となりそうですが、それは文章として不自然であり意味が通らないので、ネイティブにはstrongがteaにかかっている事はすぐに分かるから違和感はないのだそうです。

ただし例外もあるようです。
例えば、「1杯のブラックコーヒー」と言う時に、
“a black cup of coffee”
こういった言い方はネイティブなら逆にしないそうなのです。なぜなら、black cup = 黒いカップという物が現実に存在し得るので、黒いのはカップの事なのか、それともコーヒーの事なのかわからなくなるような曖昧な表現はしないからだそうです。

Patrickによるとその英語独特のルールを逆手にとって、言葉遊びをすることも出来るとの事。

“I once shot an elephant in my pyjamas(アメリカ表記 = pajamas).”
(私はかつてパジャマ姿のまま象を撃った)
(私はかつて私のパジャマを着た象を撃った)

皆さんなら、どっちの意味で受け取りますか? 全く違った意味になって、面白いですよね!

これは余談ですが、Marcusが1杯の濃いお茶と言った時に使った表現は
“a strong cup of tea”ではなく、実際は“a strong mug of tea”でした。

日本人は「マグカップ」とよく言うけど、“mug”は元々「カップ」の意味だから、日本人は「カップカップ」と言ってるんだよ(^^)♪との事でした。

私達が知らないで使っているJapanese English、まだまだ沢山ありそうですね(^_-)-☆

今後も皆さんに英語の楽しさを知ってもらって、楽しく一緒に勉強していけたらと思います!

See you in the next lesson!